商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 晶文社 |
| 発売年月日 | 1990/12/10 |
| JAN | 9784794958181 |
- 書籍
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定本 映画術
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定本 映画術
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商品レビュー
4.4
20件のお客様レビュー
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アルフレッド・ヒッチコック 大学生のときに何度も夢に出てきて慰めてくれた心のヒーロー。娯楽作品としてのサスペンスを追い求め、「性と死」の表現を突き詰めた映像作家の父。 彼の言葉や作品のディテールを何度もなぞることで映画の正体をつかもうとしていた学生時代が懐かしい。 エンターテイナーとして美味しい味をコンスタントに提供しつづけることに執着したヒッチコックだが、それは職業監督として職人仕事をやり遂げることではなかった。あくまで表現としての映画を追求し、人間の根源的な恐怖や欲望をサスペンスという形式に昇華することに使命を抱き続けた。 同じ題材の違う作品を何度も撮ったり、形式の応用によって誰もやったことのない演出を次々と編み出した。 ヒッチコックの尽きない魅力、それは怖がりの少年が好奇心と想像力の赴くままに自分が思う「怖いとは何か」を抽象度が高いまま具現化されている奇跡にあると思う。そんなことが出来たのはもちろん歴史上アルフレッド・ヒッチコックただ一人だ。 観た作品が多すぎてひとつひとつを挙げるのは難しいので3本に絞る。 「めまい」 究極の映画のひとつ。街並を追う車のうっとりするような幻想空間を思い出すたびに映画の存在に感謝する。あまりにも有名な階段の換喩表現も勿論必見。映画言語によって内面や作品の意図が視覚的に置き換えられることこそが映画の醍醐味だが、昨今ではそれを目にすることすら珍しくなってしまった。 一度死んだはずの女の影を再現しようとする男の眩暈がこの映画でしか味わえないサスペンスの表情を生む瞬間を見逃してはならない。そう、映画とは俳優の顔、その肌合い、色気が映像として立ち現れる瞬間そのものに本質がある。 「汚名」 ヒッチコックの映画の中で最も完成度の高い作品。イングリッドバーグマンの圧倒的存在感。鳥籠に閉じ込められた女と自信のない繊細な悪役、その母親という配役の見事な関係性のサスペンスが観るものを離さない。 構成の美を追求しつくした脚本と、演出の工夫が完璧に噛み合わさった機能美の極致とでも言おうか、、、庵野秀明が言う「最小限の努力で最大限の能力を発揮する」西洋的発想の到達点だと感じる。 「ハリーの災難」 家の中で死体がどんどん増えていく滑稽を映画にしたコメディサスペンス。ヒッチコックは本の中でイギリス特有の皮肉や冷笑にこだわりがあることを公言していたが、イギリス式ユーモアを映像化した今作の魅力は尽きない。黒澤清が「蛇の道」でフォローしたのはこの映画だろう。 ホラーと笑いが表裏一体であることの根幹を表現している。死をあえて軽く扱うことによって、この世の摂理の不可思議に出会うような。形式美の頂点にいるヒッチコックだからこそ可能だった死という価値観への軽いアプローチ。しかも素晴らしいのは今作だけで表現しきろうとはせず、あらゆる作品に死の滑稽が顔を出す。 本当にあなたは素晴らしいです敬愛なるヒッチコック。
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"ハリウッドの監督は原作を裏切り、文学を台無しにするとよく言われるけれども、他の人間の創造作品に手をふれれば、それは当然そうなるにきまっている。” p.57 "〈作品〉には〈作者〉がいる。その作者が三年も四年もついやして書きあげた小説は、いわばその作者の生命そのものだ。それを、文学に取り組むなどと称して、安易に、いじくりまわし、やれ職人やら有能なテクニシャンやらが寄ってたかってでっちあげて、オスカーのノミネート作品に祭り上げたりする。真の作者がどこかに押しやられて、影もかたちもなくなってしまっているという有様。まったくわけがわからんよ。" p.57 "そう、〈愛〉というのは疑惑の影にみちた言葉だからね! 不吉な言葉だよ。" p.297 インタビュアーであるトリュフォーの、インタビュイーであるヒッチコックへの崇敬の念がまず素晴らしい。崇拝する人物を前にして果敢に切り込み、真摯に答える両者の態度も素晴らしい。 図鑑みたいにデカくて分厚い本だが一読の価値ありと覚える。ヒッチコックに詳しくなくても。映像の仕事をしていなくても。両方に該当していても。 映画監督がどのような視点を持ち、どのような考えを持っているのかを窺い知ることができる。
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ヒッチコックの作品観てこの本読んで、のルーティンでやってた。 映画の作り方を細かく述べられてて良かった。作品によって分量異なるけど。
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