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斎藤喜博抄
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斎藤喜博抄

武田常夫【著】

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斎藤喜博抄

1,976

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1989/12/15
JAN 9784480855268

斎藤喜博抄

¥1,976

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2014/03/22

 斎藤先生のもとで働いた経験のある武田氏が、斎藤先生にかかわるエピソードをまとめたもの。斎藤先生を取り巻く人物の話も多く、なかなか興味深い。  中でも、斎藤先生が素晴らしい授業を創造しながら、参観などを制限して、自分の学校の授業を守ったという話が感動的である。一般的に、有名な学...

 斎藤先生のもとで働いた経験のある武田氏が、斎藤先生にかかわるエピソードをまとめたもの。斎藤先生を取り巻く人物の話も多く、なかなか興味深い。  中でも、斎藤先生が素晴らしい授業を創造しながら、参観などを制限して、自分の学校の授業を守ったという話が感動的である。一般的に、有名な学校は参観者も多い。多くの場合、断れないような事情があるはずなのだが、それでも、断固として断ったという。校長として、なかなかできることではない。  しかし、名を売ることを目指すのではなく、よい授業を目指すのであれば、むしろ当然といえる態度であろう。  p.89「(前略)二クラス教えるときに、最初のクラスはつっかえつっかえ教える。二度目は慣れてくるからすらすら教える。けれども結果は一回目のほうがいい。そこになにか教育の核心みたいなものがあると思いますね」  これなども、実の面白いエピソードである。私も経験があるのだが、同じ内容の授業をやろうとすると、二回目、三回目のほうが当然うまくいく。しかし、子どもたちには一回目のときが一番力がつくというのである。本当だろうか。  それにしても、恩師とはいえ、よく他人のことをこれだけ記憶しているものである。それだけ、武田氏の斎藤先生に対する思いが強かったということだろうか。私には到底真似できない。

Posted by ブクログ

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