商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1988/04/01 |
| JAN | 9784150756567 |
- 書籍
- 文庫
初秋
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初秋
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商品レビュー
4.4
63件のお客様レビュー
スペンサーシリーズ7…
スペンサーシリーズ7作目。ハードボイルドの心を新たな局面で感動的に謳い上げた傑作。スペンサーと少年の交流が素敵です。
文庫OFF
少年ポールはいつも“テレビ”を見ている。 返事はいつも「どうだっていいよ」 “テレビ”を“スマホ”に置き換えると、現代にも通じる問題となる。 子供が知識や経験を求めるのは、動物としての生き残りの本能だ。ただ、残念なことに成長の過程で本能の発揮の妨げとなるようなことがあると、正常...
少年ポールはいつも“テレビ”を見ている。 返事はいつも「どうだっていいよ」 “テレビ”を“スマホ”に置き換えると、現代にも通じる問題となる。 子供が知識や経験を求めるのは、動物としての生き残りの本能だ。ただ、残念なことに成長の過程で本能の発揮の妨げとなるようなことがあると、正常とは言えない対応を身につけてしまい、容易に殻を破れなくなる。 その心を筋肉モリモリの探偵さんがもみほぐす。ハードボイルドだからこそ単純で直接的な解決で……。 アメリカの“大岡越前”は「情けを重んじ、力で解決する」といったところ。 お決まりではあるが、こういうのはやっぱり面白い。 「ただし、ぼくは、何もじぶんのものにすることができなかった」 「できたよ」 「なにを?」 「人生だ」
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映画「海辺の家」に似た父と子が家を建てる話のように思ったが、探偵スペンサーと、親に見捨てられた子という設定は少し違った。 両親が自分の都合で、子供を押し付けあったり 、取りあったりする家庭の中で育った息子は、当然普通でない。 そこに関わりあったスペンサーという探偵は、数ある探偵...
映画「海辺の家」に似た父と子が家を建てる話のように思ったが、探偵スペンサーと、親に見捨てられた子という設定は少し違った。 両親が自分の都合で、子供を押し付けあったり 、取りあったりする家庭の中で育った息子は、当然普通でない。 そこに関わりあったスペンサーという探偵は、数ある探偵の枠にははまらない。さまざまに個性的な探偵とは一味違った持ち味がある。スペンサーはごく普通の、真っ当な探偵で、私生活に乱れもない。体を鍛え、調理をして、生活はきちんと管理している。 それでも、彼の生きている世界はなかなかくせのある環境で、友達もそれなりに裏があったりするが、その中で智恵を働かせわなを仕掛け、それでも泳ぎ切っていると言うのが、スペンサーシリーズの面白くいいところだ。 そんな彼が、生きることに無関心で、周りに目もくれない少年をなんとか自立させようと思う。嫌な親に目も心も閉ざして、世界は自分の中だけだった15歳の男の子を引き取り、育てようとする。 離婚した両親には金に絡んだ思惑もあって、未だ金づるになる息子を手放そうとしない。 そこでスペンサーが探偵業を駆使して、両親の弱みを握り有無を言わさず追い詰める、なかなか胸のすくところ。 少年は、家を建てようというスペンサーに無関心だったが、彼は強引に自分の生き方を教え込む。男が未だ男らしかった頃の、男らしさを教え込むのが面白い。 しかし少年も、未だまっすぐなところが残っている。おしゃべりなスペンサーの話には難解な詩や文章が混じる。それを「どういうこと?」と聞くのがまたほほえましい。 少年の好奇心は、これも前向きでほほえましい。 家が建ち、少年は心身ともに成長する。背が伸び筋肉がつき若者らしい将来の目標も持つ。 読みやすく、おせっかいなスペンサーの面目躍如、感動的な一冊だった。
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