商品詳細
内容紹介 | 全米図書賞も受賞した絵本『ルピナスさん』は、一人の女性の人生の輝きをルピナスの花に託して、静かに語りかけてくれる。バーバラ・クーニーの美しくも独特な絵が楽しめる他作品、『にぐるまひいて』『どこへいってた?』『3びきのこいぬ』もどうぞ。 |
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販売会社/発売会社 | ほるぷ出版 |
発売年月日 | 2006/01/31 |
JAN | 9784593502097 |
- 書籍
- 児童書
ルピナスさん
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ルピナスさん
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商品レビュー
4
73件のお客様レビュー
過去に読み聞かせした絵本。母が私のこども達のために毎月送ってくれていた本を、今度はじっくりと、自分のために読むことにしました。 丘の上を颯爽と歩く女性の表紙が、とても気になって、『ルピナスさん』を読み始めました。色合いや質感が素敵な絵で、じっくりと眺めました。板に絵の具で描き、...
過去に読み聞かせした絵本。母が私のこども達のために毎月送ってくれていた本を、今度はじっくりと、自分のために読むことにしました。 丘の上を颯爽と歩く女性の表紙が、とても気になって、『ルピナスさん』を読み始めました。色合いや質感が素敵な絵で、じっくりと眺めました。板に絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという画法で、作り上げられていました。 「世の中をもっとうつくしくするために、なにかしなくては」というおじいさんとの約束を、素直に受け止めたことと、それを成し遂げたことが、ルピナスさんと呼ばれたひとりの女性の素晴らしさだと思いました。 小さなことでも何かできることは、誰にでもあるように思います。生き方のひとつの指針を教えてくれる絵本でした。
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ルピナスさんと聞くと、ドイツの絵本作家ビネッテ・シュレーダーのデビュー作を思い出すが、ここでは一人の女性の人生を通して、自分の生きている世界に対して、いったい何を思うのか、考えさせられる作品だと思いました。 子どもの頃、アリスと呼ばれていたルピナスさんは、かつて大きな船でア...
ルピナスさんと聞くと、ドイツの絵本作家ビネッテ・シュレーダーのデビュー作を思い出すが、ここでは一人の女性の人生を通して、自分の生きている世界に対して、いったい何を思うのか、考えさせられる作品だと思いました。 子どもの頃、アリスと呼ばれていたルピナスさんは、かつて大きな船でアメリカに渡ってきた、おじいさんの生き方に憧れを抱き、自分も大きくなったら遠い国に行き、おばあさんになったら、海の側の町に住むことを心に誓うと共に、おじいさんから、『世の中を、もっとうつくしくするために なにかしてもらいたい』という、もう一つしなくてはならないことを聞き、アリスはそれを約束する。 そして、大きくなったアリスは世界中の多くの国々を巡り、様々な体験をしていたが、背中を痛めたことをきっかけに、海の側で暮らすことを決意する。 バーバラ・クーニーの絵は、板に水彩絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという独特な画法と、カバーに書いてあったが、どちらかというと、とてもすっきりとした印象を抱き、特に優しい風合いのある青空や夕日と共に描かれた草原の鮮明さには、思わず目を見張るような、自然の持つ柔らかい美しさを感じることができた。 その反面、痛めた背中がまた悪くなり、一年の殆どを寝て過ごすことになった寝室の絵の、独特な画法による擦れた感じに、彼女の心模様を切り取ったような寂れた雰囲気があったが、それでも彼女の表情は明るく、窓の外からほんの少し顔を出した花たちと淡い色の海が、ささやかな癒しとなっていることには、たとえ夢に終わったことがあったのだとしても、まだその続きがあることを予感させる、そんな希望を滲ませているようで、ここから彼女の人生は、また新たな展開を見せてゆく。 そして彼女は、最も難しいおじいさんとの約束を無事果たすことになり、そこでの彼女のアイデアには、元々好きな物ということもあったのかもしれないが、私には、自分の生まれてきた世界に対して何をしてあげたいのかということなのかなと思い、そこには何かしらの縁というものが、きっとあるのだろうと感じられた、この世界と出会ったことへの感謝のしるしでもあり、それは地球誕生から今日までずっと継承されてきた、この世界で生かされているからこそ、するべきことなのではないかとも感じられた、当たり前に存在するようで実はそうではないのかもしれない世界への眼差しの大切さなのだと感じられた。 そうした思いに至ると、本書は皆が平和に生きていける世界を維持していくためには、何をするべきなのかを問い掛けているようでもあり、正直なところ、耳の痛い話なのかもしれないが、決して夢物語ではないことは、寂しさの漂う表紙の景色が、一気に様変わりする本書の物語が教えてくれたように、それは私達の心懸け次第なのだろうとも思われた、まずは行動することの大切さなのかもしれません。
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ルピナスさんは「世の中を美しくする」それはルピナスの花でいっぱいにしたおばあさんの話でした。それはおじいさんとした約束で、世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいという約束でした。 アリスは海からはなれた、しおのにおいのしない町の図書館ではたらいていました。図書...
ルピナスさんは「世の中を美しくする」それはルピナスの花でいっぱいにしたおばあさんの話でした。それはおじいさんとした約束で、世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいという約束でした。 アリスは海からはなれた、しおのにおいのしない町の図書館ではたらいていました。図書館には、とおいくにぐにについてかいた本が、たくさんありましたとその夢の出発になっていたのが図書館なのもうれしいです。ルピナスの花はタネが運ばれて増えていくのがまたうつくしさを広げていく話は我が家でも家でルピナスの花をながめながらとてもうれしい気持ちになりました。
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