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ルピナスさん の商品レビュー

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73件のお客様レビュー

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2024/09/19

過去に読み聞かせした絵本。母が私のこども達のために毎月送ってくれていた本を、今度はじっくりと、自分のために読むことにしました。 丘の上を颯爽と歩く女性の表紙が、とても気になって、『ルピナスさん』を読み始めました。色合いや質感が素敵な絵で、じっくりと眺めました。板に絵の具で描き、...

過去に読み聞かせした絵本。母が私のこども達のために毎月送ってくれていた本を、今度はじっくりと、自分のために読むことにしました。 丘の上を颯爽と歩く女性の表紙が、とても気になって、『ルピナスさん』を読み始めました。色合いや質感が素敵な絵で、じっくりと眺めました。板に絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという画法で、作り上げられていました。 「世の中をもっとうつくしくするために、なにかしなくては」というおじいさんとの約束を、素直に受け止めたことと、それを成し遂げたことが、ルピナスさんと呼ばれたひとりの女性の素晴らしさだと思いました。 小さなことでも何かできることは、誰にでもあるように思います。生き方のひとつの指針を教えてくれる絵本でした。

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2024/06/01

 ルピナスさんと聞くと、ドイツの絵本作家ビネッテ・シュレーダーのデビュー作を思い出すが、ここでは一人の女性の人生を通して、自分の生きている世界に対して、いったい何を思うのか、考えさせられる作品だと思いました。  子どもの頃、アリスと呼ばれていたルピナスさんは、かつて大きな船でア...

 ルピナスさんと聞くと、ドイツの絵本作家ビネッテ・シュレーダーのデビュー作を思い出すが、ここでは一人の女性の人生を通して、自分の生きている世界に対して、いったい何を思うのか、考えさせられる作品だと思いました。  子どもの頃、アリスと呼ばれていたルピナスさんは、かつて大きな船でアメリカに渡ってきた、おじいさんの生き方に憧れを抱き、自分も大きくなったら遠い国に行き、おばあさんになったら、海の側の町に住むことを心に誓うと共に、おじいさんから、『世の中を、もっとうつくしくするために なにかしてもらいたい』という、もう一つしなくてはならないことを聞き、アリスはそれを約束する。  そして、大きくなったアリスは世界中の多くの国々を巡り、様々な体験をしていたが、背中を痛めたことをきっかけに、海の側で暮らすことを決意する。  バーバラ・クーニーの絵は、板に水彩絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという独特な画法と、カバーに書いてあったが、どちらかというと、とてもすっきりとした印象を抱き、特に優しい風合いのある青空や夕日と共に描かれた草原の鮮明さには、思わず目を見張るような、自然の持つ柔らかい美しさを感じることができた。  その反面、痛めた背中がまた悪くなり、一年の殆どを寝て過ごすことになった寝室の絵の、独特な画法による擦れた感じに、彼女の心模様を切り取ったような寂れた雰囲気があったが、それでも彼女の表情は明るく、窓の外からほんの少し顔を出した花たちと淡い色の海が、ささやかな癒しとなっていることには、たとえ夢に終わったことがあったのだとしても、まだその続きがあることを予感させる、そんな希望を滲ませているようで、ここから彼女の人生は、また新たな展開を見せてゆく。  そして彼女は、最も難しいおじいさんとの約束を無事果たすことになり、そこでの彼女のアイデアには、元々好きな物ということもあったのかもしれないが、私には、自分の生まれてきた世界に対して何をしてあげたいのかということなのかなと思い、そこには何かしらの縁というものが、きっとあるのだろうと感じられた、この世界と出会ったことへの感謝のしるしでもあり、それは地球誕生から今日までずっと継承されてきた、この世界で生かされているからこそ、するべきことなのではないかとも感じられた、当たり前に存在するようで実はそうではないのかもしれない世界への眼差しの大切さなのだと感じられた。  そうした思いに至ると、本書は皆が平和に生きていける世界を維持していくためには、何をするべきなのかを問い掛けているようでもあり、正直なところ、耳の痛い話なのかもしれないが、決して夢物語ではないことは、寂しさの漂う表紙の景色が、一気に様変わりする本書の物語が教えてくれたように、それは私達の心懸け次第なのだろうとも思われた、まずは行動することの大切さなのかもしれません。

Posted byブクログ

2024/05/29

ルピナスさんは「世の中を美しくする」それはルピナスの花でいっぱいにしたおばあさんの話でした。それはおじいさんとした約束で、世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいという約束でした。 アリスは海からはなれた、しおのにおいのしない町の図書館ではたらいていました。図書...

ルピナスさんは「世の中を美しくする」それはルピナスの花でいっぱいにしたおばあさんの話でした。それはおじいさんとした約束で、世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいという約束でした。 アリスは海からはなれた、しおのにおいのしない町の図書館ではたらいていました。図書館には、とおいくにぐにについてかいた本が、たくさんありましたとその夢の出発になっていたのが図書館なのもうれしいです。ルピナスの花はタネが運ばれて増えていくのがまたうつくしさを広げていく話は我が家でも家でルピナスの花をながめながらとてもうれしい気持ちになりました。

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2024/04/18

ルピナスはマメ科の花で、藤の花を逆さにしたような花姿から、昇藤(のぼりふじ)と呼ばれたりもします ラテン語でオオカミを意味するルプスが語源とされていて 地中の肥料分をたくさん吸収するので、貪欲なオオカミに例えたられたとか、 どんな土地でも育つ丈夫さからオオカミを連想されたとも言...

ルピナスはマメ科の花で、藤の花を逆さにしたような花姿から、昇藤(のぼりふじ)と呼ばれたりもします ラテン語でオオカミを意味するルプスが語源とされていて 地中の肥料分をたくさん吸収するので、貪欲なオオカミに例えたられたとか、 どんな土地でも育つ丈夫さからオオカミを連想されたとも言われています この絵本の主人公の、独立心や行動力、美しさや強さを表現するのにピッタリなお花だなと思います 「世の中をもっと美しくして欲しい」という難しい約束をしたルピナスさん 「美しい」とは? それぞれ基準も感じ方も違うもの 逆に言えばアプローチの方法も色々あると考えられるかな? 目標を立てる時、遠くにある大きな目標はあまり具体的すぎない方がいいのかも知れません なぜなら、途中で軌道修正が可能だから やってみなきゃ成功するか失敗するかは分からない とにかく、打席に立って経験を積むこと そして、自分の得意不得意や、本当にやりたいことを見極めていく 失敗しても大丈夫、次に繋がる経験が出来た と思えるマインドを育てていくのが大切だよなと思うこの頃です 自分の感じた美しさを信念を持って広めていったルピナスさん その思いは、周囲を巻き込み大きな力となって行きました 良い考えには共鳴する人が自然と集まって来るもの 明日は、今日よりもっと良い日にできる ~アンネ・フランク~ 争いの絶えない世界にあっても、私たちが望む世界を思い描くことで、美しい世界は実現できると信じます

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2024/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて読んだ時から20年くらい経って、読み返すと違う印象が浮かんでくる本だった。 ルピナスさんと呼ばれる女性は、本名アリス。若い時は図書館で働き、その後さまざまな外国を旅する。背中を痛めたこともあって、晩年を海辺のある町で過ごす。幼少期、お祖父さんとした約束で「世界を美しくすること」を成し遂げてなかった。家の周りに大好きな花ルピナス(のぼりふじ)を植えていたところ、種が飛んで、村の別のところにも花畑が出来た。そこから、村中に種を蒔いて、村中がルピナスに覆われ、彼女はルピナスさんと呼ばれるようになった…という話。 正直なところ、植生的にはまずいんじゃないのかな?ということばかりが印象として残ってたんだけど、そんな話ではないんだな、これは…。(現実問題としては確かにあるかもだけど) ルピナスは何かのメタファーなのかもしれない。 1人の人間(女性)が人生で何をするのか…という静かで美しい話。以前は、読んでやるので頭がいっぱいだったけど、ゆっくりページをめくると、絵もしみじみと美しい。本当は、手元に置いて時々眺める絵本なのかもしれない。

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2024/03/18

ルピナスさん これは本当の名前ではなく花の名前だった。 ルピナスという花を この絵本で初めて知りました。 小さいころにおじいさんに言われた 「世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいのだよ」 という約束を。 いろいろなところを旅したあと 小さいころの夢の海の近く...

ルピナスさん これは本当の名前ではなく花の名前だった。 ルピナスという花を この絵本で初めて知りました。 小さいころにおじいさんに言われた 「世の中を、もっとうつくしくするために、なにかしてもらいたいのだよ」 という約束を。 いろいろなところを旅したあと 小さいころの夢の海の近くに住んで 考えて長い年月を経て果たすお話。 絵がとても素敵。 文章も淡々と静かに進んでいって とてもいい。 だが、小さい子には退屈だったようで 読んでいる途中で 膝の中から消えていきました。 でも、私にはここちよい絵本です。 小さいころ、わかいころは いろいろと忙しいので、 自分のことでいっぱいいっぱいかもしれないけれど 年齢を重ねおちついたら、 ひとのためになにかできることを さがしていきたいな。 と思わせてくれる絵本でした。

Posted byブクログ

2024/02/27

ルピナスさん、てっきり読んだものと思っていたので読んでいなかったことに余計驚いた。こういう本だったのかー! 現実問題、今は花を手当り次第撒いてはいけない。でも世の中を美しくすることはできると思 そしてその美しさの種は運ばれて、また花を咲かせる 絵の隅から隅まで美しい。大好き

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2023/12/21

4歳1ヵ月。図書館 文章が長いのと、淡々と区切られる です、ます調で少し読みにくさが。  もう少し話をまとめてくれた方が 読みやすいのになぁと思うのだけれど…。 長年読み継がれていろんな図書に選定されてるから やはり良い本なのだろう。 自分なりの解釈でいうと… たくさんの世...

4歳1ヵ月。図書館 文章が長いのと、淡々と区切られる です、ます調で少し読みにくさが。  もう少し話をまとめてくれた方が 読みやすいのになぁと思うのだけれど…。 長年読み継がれていろんな図書に選定されてるから やはり良い本なのだろう。 自分なりの解釈でいうと… たくさんの世界を見て、 自分のために生きて、 だけど一つだけは世の中の役に立つことを しなさい、という自己啓発本。

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2023/11/20

ルピナスという花を知った。花を知っていきたいなと思った。美しいことをしてねというおじいさんの言葉は、世界や周りの人のためになる素敵な考え。決して大したことでなくていいし、些細なことがハッピーにできたりするのかなと思った。世界を見に行くところ、共感した。ちゃんと孫もいた。わたしも海...

ルピナスという花を知った。花を知っていきたいなと思った。美しいことをしてねというおじいさんの言葉は、世界や周りの人のためになる素敵な考え。決して大したことでなくていいし、些細なことがハッピーにできたりするのかなと思った。世界を見に行くところ、共感した。ちゃんと孫もいた。わたしも海が見える丘で暮らしてみたいけど、飽きるのかな?落ち着きたい時期にやってみたい。毎朝絵本読めたら優しくなれていいなと思った。旅に出る時、気楽に楽しむ気持ちを持ってたらいいと思った

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2023/11/19

世の中をもっと美しくするためにするなにか。 私にできることはなんだろう。 ルピナスさんは種を植えた。 私にはなにができるだろう。

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