商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 1986/04/18 |
JAN | 9784622015895 |
- 書籍
- 書籍
話しながら考える
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
話しながら考える
¥1,980
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
【かなり、けっこう、ぶっちぎりでオススメな本】 元東大総長 矢内原忠雄を父にもち、 自身も50~60年代に思想家/哲学者として名を馳せた矢内原伊作。 彫刻家ジャコメッティとの深い親交でも有名な彼の、 エッセイシリーズ第3作が本書です。 日常のふとした一コマを切り口とした、 ...
【かなり、けっこう、ぶっちぎりでオススメな本】 元東大総長 矢内原忠雄を父にもち、 自身も50~60年代に思想家/哲学者として名を馳せた矢内原伊作。 彫刻家ジャコメッティとの深い親交でも有名な彼の、 エッセイシリーズ第3作が本書です。 日常のふとした一コマを切り口とした、 一テーマ2000字程度のエッセイが約30編。 思想家・矢内原のエッセイ集と聞くと、 「どうせ、インテリ風のお堅い表現ばかりなんでしょ!?」 「どうせエスプリ爆発自己満エッセイなんでしょ!?」 と嫌悪される方もいらっしゃるかもしれないけれど、 否、これはまったく違います。 何が違って、どこが楽しいのか。 この作品、テーマの庶民性と文章の共感引力がすごい! ものっすごい頭良い思想家が、ものっすごい庶民っぽい視点で 世界を見たら、何を思うのか。普段何気なく過ぎ去る一瞬を インテリはいかに咀嚼し、嚥下し、表現するのか。 インテリがインテリ的言語でインテリ的テーマを扱う本はたくさん あっても、インテリが庶民気分で書く文章ってあまりないでしょう。 そこがきっと、この本の面白さです。 言葉にできず悶々とするジレンマを 矢内原が代弁してくれるこの気持ちよさは快感で、 「あーこれわかるわー!」の歓天喜地的アハ体験と、 それに付随するほんのちょっとの悔しさはやみつきになります。 「人生いつでも70点!」という気分の方、必見です。 【記:しみず】 【在処:早大図書館】
Posted by