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矢内原伊作【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 1986/04/18
JAN 9784622015895

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2010/12/02

【かなり、けっこう、ぶっちぎりでオススメな本】 元東大総長 矢内原忠雄を父にもち、 自身も50~60年代に思想家/哲学者として名を馳せた矢内原伊作。 彫刻家ジャコメッティとの深い親交でも有名な彼の、 エッセイシリーズ第3作が本書です。 日常のふとした一コマを切り口とした、 ...

【かなり、けっこう、ぶっちぎりでオススメな本】 元東大総長 矢内原忠雄を父にもち、 自身も50~60年代に思想家/哲学者として名を馳せた矢内原伊作。 彫刻家ジャコメッティとの深い親交でも有名な彼の、 エッセイシリーズ第3作が本書です。 日常のふとした一コマを切り口とした、 一テーマ2000字程度のエッセイが約30編。 思想家・矢内原のエッセイ集と聞くと、 「どうせ、インテリ風のお堅い表現ばかりなんでしょ!?」 「どうせエスプリ爆発自己満エッセイなんでしょ!?」 と嫌悪される方もいらっしゃるかもしれないけれど、 否、これはまったく違います。 何が違って、どこが楽しいのか。 この作品、テーマの庶民性と文章の共感引力がすごい! ものっすごい頭良い思想家が、ものっすごい庶民っぽい視点で 世界を見たら、何を思うのか。普段何気なく過ぎ去る一瞬を インテリはいかに咀嚼し、嚥下し、表現するのか。 インテリがインテリ的言語でインテリ的テーマを扱う本はたくさん あっても、インテリが庶民気分で書く文章ってあまりないでしょう。 そこがきっと、この本の面白さです。 言葉にできず悶々とするジレンマを 矢内原が代弁してくれるこの気持ちよさは快感で、 「あーこれわかるわー!」の歓天喜地的アハ体験と、 それに付随するほんのちょっとの悔しさはやみつきになります。 「人生いつでも70点!」という気分の方、必見です。 【記:しみず】 【在処:早大図書館】

Posted by ブクログ

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