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のんのんばあとオレ(文庫版) 講談社漫画文庫
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のんのんばあとオレ(文庫版) 講談社漫画文庫

水木しげる(著者)

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のんのんばあとオレ(文庫版) 講談社漫画文庫

990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1997/07/10
JAN 9784062603331

のんのんばあとオレ(文庫版)

¥990

商品レビュー

4.5

25件のお客様レビュー

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2025/08/15

鳥取、境港市にある水木しげる記念館を訪れた際に購入。 昭和初期の著者の少年時代をコミックエッセイにしたもの。 水木さんが妖怪に造詣が深くなるきっかけとなった「のんのんばあ」との暮らし。初恋の女の子との死別や、友達が身売りされるのに助けてあげられないことへの無念、隣町の子どもたちと...

鳥取、境港市にある水木しげる記念館を訪れた際に購入。 昭和初期の著者の少年時代をコミックエッセイにしたもの。 水木さんが妖怪に造詣が深くなるきっかけとなった「のんのんばあ」との暮らし。初恋の女の子との死別や、友達が身売りされるのに助けてあげられないことへの無念、隣町の子どもたちとの戦争?など、現代ではなかなか考えにくいさまざまな経験が水木さんを作っていったことがわかる。 身近な人々との心温まる交流の中で成長することで、水木さんが形作られていったのだなあと思う。 また、ちょいちょい妖怪が出てきて水木少年とやり取りを交わし、現実なのか?空想なのか?分からなくなってしまう場面もある。 また、「妖怪が出るから」と風呂桶をきれいに洗ったり、「妖怪に連れて行かれる」と気に病んだり、暮らしと妖怪とが非常に近かった時代の様子も見られて興味深い。 記念館では、水木さんが戦争に従軍することになった絶望や戦争の凄まじい経験などを見ることができたが、この本にはそこまで書かれていない(12歳くらいまでか)。

Posted by ブクログ

2025/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漫画よりドラマが好きなのですが... 戦前の水木しげるが小学生だった頃のお話。 売られていく美和ちゃんが不憫でならず、茂はついお父さんに「美和を買うてくれ!」と言ってしまい、お父さんは「私には人買いの真似をしろというのか!」と茂を叱ります。 ですが、茂の気持ちに寄り添いながらもとても現実的で大事な話をします。 父「百歩譲ってあの子を買うとしよう。して、その金はどうする?」 茂「じいちゃんに借りる」 父「肝心なところを人に頼ってどうする。この家を売るか?」 茂「え!いや、オレはそげなことまでは...」 と言葉が出ない。 父「いいか、茂。本気で人を幸せにしようと思ったら、自分が傷つくことくらい覚悟しなければならんのだ。あの子は幼い身で不憫ではあると思うが、不幸の中にも何かしらの幸せの芽はあるものだ。」 ※私の頭の中にあるものなので正確ではないと思います

Posted by ブクログ

2025/07/20

こういうのこそ小学校の教科書にでもすればいいんじゃないか。学がなくてもきちんと物事が見えていて自分で考えて判断を下せるのんのんばあや、掴みどころのない香具師のようにも見えるけど大らかでユーモラスでキチンとした哲学を持っている父ちゃんのしげーさんにかける言葉が一々沁みる。悲しいこと...

こういうのこそ小学校の教科書にでもすればいいんじゃないか。学がなくてもきちんと物事が見えていて自分で考えて判断を下せるのんのんばあや、掴みどころのない香具師のようにも見えるけど大らかでユーモラスでキチンとした哲学を持っている父ちゃんのしげーさんにかける言葉が一々沁みる。悲しいこと辛いことがあっても、そんな大人たちの助言も聞きながら、大切なことを自分で拾い上げてそれを大切にできる人間の成長が見られて嬉しくなる。

Posted by ブクログ