読後はなんだか頭がよくなっていそう!?理系ミステリー
孤島の研究所で世間と隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋から両手両足を切断された奇妙な死体が発見された。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川と女子学生・西之園のコンビが、この不可思議な密室殺人に挑む!(『すべてがFになる』)
ここがおすすめ!
森博嗣『S&Mシリーズ』に代表される理系ミステリー。工学博士でもある森博嗣が築きあげるトリックとロジックは、数学の美しさも十二分に堪能できることまちがいなしです!
「ガリレオ」こと帝都大学理工学部物理学科の准教授・湯川学。冷静沈着かつ優れた洞察力と、科学的見地から事件の真相を次々と暴き解決する。理系出身の作家ならではの知識を生かしたガリレオシリーズは、ドラマ化・映画化され、爆発的人気を集めた。
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ガリレオシリーズは初めて東野圭吾を読む人にもオススメの作品。映画化もされた『容疑者Xの献身』は、物理学准教授の主人公と、好敵手である数学者の対決も見逃せない。人間ドラマとしても評価の高い作品です。
難度の高いバチスタ手術を26回連続で成功させていた「チーム・バチスタ」が3例続けて失敗した。内部調査を任された診療内科医・田口は、厚生労働省から派遣された役人・白鳥とコンビを組み調査を始めるが……。(『チーム・バチスタの栄光』)
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現役医師でもある海堂尊の『田口・白鳥シリーズ』は、医療ミステリー×人間関係ミステリーの融合が素晴らしい。登場人物たちの個性も際立つシリーズです!
ミステリー小説の"華"である密室トリックを堪能したいのならこの作品たちを読んで!館ミステリー
大学で近代建築美術史を研究する桜井京介のもとに一人の少女が訪れた。少女は京介に"閉ざされたパティオ"がある別荘の鑑定と、祖父の死の謎を解くことを依頼する。ミステリアスな館に秘められた真実とは――。(『未明の家』)
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「館」に挑むは美しき建築探偵!女性人気の高いシリーズです。物語性にも注目!!
ミステリー×宗教やオカルティックな物語の相性の良さは抜群!宗教・オカルト・恐怖ミステリー
アメリカ南部の島で気ままな生活を送っていたルグランは、ある日珍しい黄金虫を見つけ、近くにあった羊皮紙で捕まえた。ふとしたことからこの羊皮紙を温めると、どくろの絵と記号と数字の羅列が浮かび上がる。実はそれは海賊キャプテン・キッドが島に隠した財宝のありかを示した暗号文であった。
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頭蓋骨のような虫をめぐる物語。暗号ミステリーの先駆け。小説全体を纏う暗鬱な雰囲気も最高に魅力的で蠱惑的。
作者の頭の中を覗いてみたい。奇想天外ミステリー
11年前に殺されたSの遺体が発見され、そばから「私」の所持品が見つかった。当時、「私」が片思いをしていた杏子と付き合っていたS。Sを殺したのは「私」ではないかと疑いの目が向けられるが、「私」は殺したのは自分ではない、と主張する。(『鈴虫』)
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『背の眼』『カラスの親指』などで知られる著者の連作短編集。いずれも登場人物「S」にまつわる物語。背筋のゾクゾク感を味わいたければコレ。最後まで読むと、必ず最初から読み返したくなる!
自称「なんでもやってやろう屋」の成瀬将虎のもとに、悪徳商法業者の調査が舞い込む。同時期にかかわったいくつかの出来事がからみあい、将虎は意外な結末にたどり着くのだった。
ここがおすすめ!
発売当時あらゆるミステリー賞を総なめにした作品。何でも屋を営む元探偵に持ち込まれた霊感商法の調査依頼。悪徳詐欺事件の顛末と恋の行方……。結末に大きな「驚愕」が待っています!
ハラハラの展開、深まる謎……。サスペンス×ミステリー
海で見つかった記憶喪失の男と、都心で起こった爆発事件の関係は……。息継ぎする暇もないほどの急展開にゾクゾク!ドラマ化されたことでも話題に。
ここがおすすめ!
百舌シリーズは『MOZU』のタイトルでドラマ化、映画化されました。本格社会サスペンスながら、ミステリーの要素も詰め込まれた傑作中の傑作です。政界をも巻き込むスケールの大きさに圧倒されることまちがいなし。
女教師・森口悠子の娘はある日学校で事故死する。終業式のHR、女教師は事故でなくクラスの生徒により殺されたということを明かし……。
ここがおすすめ!
2009年本屋大賞受賞作。松たか子主演で映画化もされました。異なった視点から語られる事実は全く違う景色が見えてきます。多面的に見た事件の真実とは何か!? 文句なしに面白い作品です。