ブックオフオンライン10周年企画「あなたの●●」おしえてキャンペーン第2弾!
読者がおすすめするもう一度読みたい本の中から小説をピックアップ。「大好きだった本」「心に残る忘れられない本」「衝撃的だった本」など目白押し!
文学小説
高校時代に本格的に出会った。多感な時期で、クラスメイトに心密かに恋心を抱いていた。自分が生活している環境とは全く異なる世界。美しい文体と純愛に深く感動したことを思い出します。冒頭の文章を暗唱し、細胞の隅々まで堀辰雄の世界を吸収しようとした自分がいました。
まだ10代の頃、大人の恋愛を知らない頃に、サガンの本をときめきながら読んだものである。そろそろ人生も終焉に近づいた今、読み返したら何を思うのだろうか、何も知らなかった頃の自分に答えを出してみたい。
明け方までかかって読んで大号泣したのをよく覚えている。とにかく愛が深すぎるんだとしか言いようがない。主人公の行動とその見せ方に愕然として、できるなら本当に記憶を消して読み直したいし、これから読む人がたいへん羨ましいです。
かつてない衝撃を私に与えた作品であるこの小説は、かなり人を選ぶ。改行をほとんど用いず、独特な文体で物語を疾走する、文字通り「文の圧力」が襲いかかる作品だ。私は最近、小説を読んで衝撃を受けたことがない。だから今は、新たな衝撃を探すのではなく、既に味わった小説を、より深く吟味しようと思う。
青春時代の若者の心模様がみずみずしく描かれていて、作者の非凡な才能を感じます。それだけではなく、読む人に若かった頃を思い出させてくれると思うし、読み手が登場人物と同じ頃ならば、共感できると思います。いい作品です♪
少年少女の繊細な心理描写がちりばめられた4つの青春恋愛小説と思いきや、こっそりと用意された周到な仕掛けに胸を打たれてしまいます。次こそは油断せずに、しっかりと伏線まで含めて読み込みたいと思います。
かなり古い小説でドラマ化もされましたが絶対原作で読むことをオススメします。主人公の生の方言から発するキャラクターや雰囲気から読者自身がイメージを膨らませることが読書の醍醐味です。秋の夜長に一気に読んで号泣しましょう。
すっごく好き。「一度読み出すと読み終えるまでは離れられない!!」初めて、そんな体験をした本です。私が本の世界におじゃまするきっかけになった本でした。何回読んでも、飽きずに感動する自信があります。
私はこの本に読書好きにしてもらったから。
もうすぐ、あの季節がやってくる。タスキをつなぐために、一人一人が悩みを抱えながらも頑張り続けて行く。仲間の大切さ、一所懸命の大切さ。毎回、読むたびに元気をもらい、そして、涙してしまう。
自分も精神的に色々あり心が折れて死ねたら楽なのか?と考えた事があり、カラフルを読んで主人公の気持ちを通して救われ感動しました。家族の表現もとてもよく書かれていると思います。最後には泣きました。映画化され観ましたが、やはり心に刺さるものがあり感動して泣いたのを覚えています。
実は最近まであまり本読みはしない人間でした。そのためこの作品を手に取ったのもごくごく最近。古典文学とは感じられない展開のスピード感、臨場感に脳内が沸き上がりました。またゆっくりと読み込みたくなる作品。
右も左もわからない小学生の時に、無理やり母に読まされました。おもしろかったかどうかも思い出せませんが、記憶しているストーリーを思い起こしてみると、きっと今読むと感動すると思うのです。時間を作ってぜひ読みたいです。
2020年の東京オリンピックが話題になっています。1964年の東京オリンピックにも素晴らしいドラマがあります。マラソンランナー「円谷幸吉」の物語は感動的です。周りの期待に応えようと頑張って。自分の意志や思いをおさえて頑張って…。でも悲しい結末が待っています。本当に人生これでよかったのか。「円谷幸吉」に日本の美しすぎる伝統のようなものを感じてます。すぐにキレる、気にくわないと殺す。そんな社会に、この本で一撃を与えてみたいと思い、この本を選びました。
日本語の美しさだけでなく、綺麗な文章は、何度読んでも、日本人でよかったと思わされます。
人の心の襞に触れる本です。別れなければならなかった男と女。別れてもなお愛し続ける男と女。何度でも読み返したい本です。
自分とは縁も所縁もない家、住む世界の違う人達、なのに読んでいて何故かひどく懐かしい気持ちになってしまいます。もう二度と戻らない古き良き物たち、人びと、世界、その全てが何故か自分が失ってしまったかの様な喪失感を覚えてしまって、何度読んでも切なくなってしまうんです。古本で購入したのでボロボロになって処分してしまったので、次は新品で買って永久保存したいです。
ジャマイカに住んでいたときに持っていった本です。本の中の自然描写が非常に似ていて読み返しました。日本に戻り忙しさに追われなかなか長編を読む機会がなくなっていましたが、また読み返したいと日々感じています。
ミステリー小説
全く境遇の異なる2人の若者の人生を描いた作品。やがてふたりは接点を持ち始め、それぞれの人生観をぶつけ合う。長編小説ながら長さを感じさせず、どんどん引き込まれていく滅多に出会えない作品。
展開が予想できず、それでいて先を早く読みたくなる。また、最後は納得できる結末でありながら、ふと、人類の将来を考えさせられる作品。
海を越えた場面設定、奇抜なストーリー、そして自分の現役時代に関連する分野の、創薬の苦労が語られているため。
新宿鮫シリーズでファンになり読み漁りました。中でもこの作品がクールで大好きになりました。ベストセラー作家を巡って傭兵たちが攻防を繰り広げるアクションです。気に入った方は神田正輝さん主演のVシネマもどうぞ。
この作品は、私が高校一年生の時に出会いました。書店で見つけてたまたま読んでみた本なのですが、私の人生観が180度変わるほどの衝撃を受けたのを覚えています。主人公の青柳に同情したくても出来ない、不思議な力が働いているかのようでした。また、伊坂幸太郎さんの独特な文章構成、緻密なストーリ展開、巧みな伏線回収など…素晴らしい作品だと思います。
首相暗殺犯に仕立て上げられた男の物語。マスコミによる印象操作・権力による陰謀・監視社会のおぞましさを描き出した。一方で、友人・恋人・両親・同僚などが、言葉を交わすことなく強い絆で結ばれているのが印象的だった。正直、伏線は回収されないところもあるが、それでも読後は壮大さに酔いしれ、呆然とする。
タイトルにもなっているこの「そして誰もいなくなった」がこのミステリーの大きな謎となっている。U.N.オーエンと名乗る人物に孤島に集められた10人、作中に登場する童謡になぞらえて一人またひとりといなくなっていく、いったい犯人は誰なのか?10人の中の誰かなのか、それとも11人目が存在するのか?登場人物と同じように自分も考えながら楽しめる作品だった。トリックを知ってしまった後も至る所に気づけなかった伏線を見つける度に驚きを与えてくれ、今は訳あって手放してしまった本だが、もう一度読みたいと思った。
いつ読んでも「あっこんな気持ちを昔は持っていたなぁ」とも思えますし、「こんな純粋な気持ちを持ちたい」と考えてしまう。犯罪が中心のストーリーながら心が洗われるような気がする本です。
SF・ホラー・ファンタジー小説
ファンタジーと古典の融合した、とても印象深い作品。どちらのジャンルにおいても、好きになった原点。
中学生の時に読んだ本でとても面白かった記憶があります。このもう一度読みたい本の企画で真っ先に思いついたのかこの本でした。
主人公が高校生活を送っていく中で、アパートの個性的な住人との関わりを経て成長していく姿がカッコイイ。また、個性溢れる住人との生活がとても楽しいというのが伝わってきて憧れる。
初めて読んだとき、すごく楽しかった。その後アニメになったと聞いて、みたいと思っていて、最近やっとチャンスがあり、二度見た。やっぱり面白かったけど、本を読む方が楽しめたと思ったので、もう一度読みたい。
中学生の時に読んで、一週間ほど本の中に漂っていたという感覚だけを鮮明に覚えている本。大人になって最近SFを読まなくなってしまったので、いま改めて読んでどのような感覚になるか確かめてみたい。
150年前の江戸にタイムスリップした男の見たものは「美しい水の都と江戸300年の平和の礎を築いた徳川家康とそれを支えた人々の暮らしと文化」であり、当時の江戸のすばらしさに魅了された。
30年以上前に出会った小説で、スケールの大きさと登場人物の細かな描写に感動したのを覚えています。
壮大な物語で、キャラクターそれぞれに魅力がある。敵対する勢力について勧善懲悪としないリアルさに引き込まれる。
歴史・時代小説
おでこの三太郎ちゃん。突出した記憶力で、同心井筒平四郎様の手伝いをする。その能力を知らない出入りの職人に心無い一言「ただ飯食い」と言われ、ご飯も食べられない程、傷ついて。井筒様甥っ子の弓太郎ちゃん政五郎夫婦皆んなに見守られて立ち直る。何度読んでも、泣けます
歯切れ良く、勢いのある文章から紡ぎ出された若き龍馬の魅力は、日本人の永遠の青年像とも言えるのではないでしょうか。ん十年前、20代の頃読んだあの感激をもう一度、この秋の夜長に味わいたいと思いました。
若者の力。熱い思い。日本人の底力。現代日本はまだまだ大丈夫ということを確認したい。