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水面の弔花 創元推理文庫
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水面の弔花 創元推理文庫

アン・クリーヴス(著者), 玉木亨(訳者)

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水面の弔花 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2026/05/28
JAN 9784488245139

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2026/07/14

★5 浴槽で殺害された死体は野の花々で飾られていた… 複雑にからみ合う人間関係、事件の真相と犯人は? ■あらすじ イギリス北東部の田舎町、母ジュリーが帰宅すると息子ルークが浴室で殺害されていた。遺体が浮かぶ浴槽は奇妙な状態であり、野の花々で飾られていたのだ。地元警察のヴェラ警...

★5 浴槽で殺害された死体は野の花々で飾られていた… 複雑にからみ合う人間関係、事件の真相と犯人は? ■あらすじ イギリス北東部の田舎町、母ジュリーが帰宅すると息子ルークが浴室で殺害されていた。遺体が浮かぶ浴槽は奇妙な状態であり、野の花々で飾られていたのだ。地元警察のヴェラ警部がを進めていくうち、海辺で新たな死体が発見される。花々で飾られた状態で… ■きっと読みたくなるレビュー ★5 もし自分が小説家から、こんな文章を書けると幸せだろうなーと思う。登場人物の魂の震えが聞こえてくるような豊潤な心情描写、自然の中に佇んでいるような空気を感じる情景描写。ストーリーの前に、文章だけでうっとりしちゃうんすよね。 さて本作はイギリスの人気ミステリー作家、アン・クリーヴスの新シリーズ。既に『ヴェラ 信念の女警部』として映像化がされており、AmazonPrimeなどで配信されている作品ですね。なので読む前から面白いのは間違いありません、じっくりと楽しませていただきました。 物語としては有能な女性刑事ヴェラが浴室で起こった殺人事件を追っていくミステリー。関係者に聞き取りを続けていくうち、さらなる殺人事件が発生。死体の様相から間違いなく関連性があるはずだが、繋がりが見つからない。ヴィラをはじめ捜査陣は緻密な捜査を続けていくのだが… という比較的シンプルなミステリー仕立て。 ただ本作は視点人物は刑事ヴェラだけでなく、群像劇のような形で進行していきます。主に被害者の母であるジュリーと、植物学者ピーターの妻フェリシティの視点で描かれるんですが… 実は一番の読みどころだと思います。 幸も不幸もこれまで生きてきた自身の歴史を背負っていて、なんだか他人とは思えないんすよね。さらに彼女の夫や友人など、交友関係もリアリティが高くて目に浮かんでくるんすよ。 そして物語が進んでいくと、植物学者ピーターとその仲間たちや、教育実習生のリリーと元カレが関係してくる。さら過去に起こった事故とも関連も浮き彫りになり、さらなる事件へ発展、いよいよ謎が混沌としてくるのです… そこへ刑事ヴェラが思いもよらないアプローチで事件解明につなげるんすよ。さすがは現場を仕切っている有能な刑事、鋭さが光ってました。 やっぱ欧州ミステリーって定期的に読みたくなるんすよね~。日本でいうところの「火曜サスペンス劇場」の感覚にちょっと似てるのよ。古めかしく田舎っぽく、背後には人間の欲と業、愛と恨みみたいなのが渦巻いているようなヤツ。ただもっと上品なんだけどね、でも近い気がします。きっと好きな人も多いと思うので、気になった方はぜひ一度手に取って欲しいです。 ■ぜっさん推しポイント これほど深い「人間ドラマ」はなかなか読めません。本作のキャラクターたちは様々な隠し事があるために、複雑にからみ合う人間関係になっています。 人間って幸せな人生をおくるために様々な努力をしてと思うんだけど、結果、何故こんなにも寂しく不幸になってしまうんでしょうかね。

Posted by ブクログ

2026/07/06

「書評七福神2026年5月度」でTV「ヴェラ~信念の女警部」シリーズの原作が翻訳されたのを知った。なにせBS11では今現在シーズン12を放送中だが、初回から全部みてるのだ。原作は長編11作があるが、翻訳されたのは今回初めて。ヴェラや登場人物の心理が細かに描かれ、ヴェラにさらに魅力...

「書評七福神2026年5月度」でTV「ヴェラ~信念の女警部」シリーズの原作が翻訳されたのを知った。なにせBS11では今現在シーズン12を放送中だが、初回から全部みてるのだ。原作は長編11作があるが、翻訳されたのは今回初めて。ヴェラや登場人物の心理が細かに描かれ、ヴェラにさらに魅力を感じた。 少年が自宅の浴室で花に埋もれて絞殺され死んでいるのがみつかる。見つけたのは母親で、実は昔馴染みと会って帰宅してのことだった。さらに、近くの海岸で若い女性がやはり岩間で花に囲まれ絞殺され浮いていた。これは海岸の鳥を観察するグループが見つけた。 水面、花、とヴェラは同一犯を疑い捜査を進める。小説ではヴェラ警部が捜査対象者や同僚の警部、さらには幼い時の父との生活など、その時々の心理が細かく記される。ドラマだとそこまでは分からないので、これがよかった。もちろん読んでて思い浮かべるのは役者のブレンダ・ブレシンのヴェラ警部である。 また鳥観察グループのリーダーで植物学者の妻フェリシティの心理も細かく書いてあって、この妻の人物像が浮き立っていた。ドラマはみたはずなのに、少年が花に埋もれているの以外はまったく覚えていず、犯人が分かってて読むという状態ではなかった。 死んだ少年の家族、その友達の家族、鳥観察グループ4人のそれぞれの家族、また殺された若い女性の家族、さまざまな家族の形が示される。・・表も裏もある家族。 解説だとこの小説「水面の弔花」とドラマ「海に消えた秘密」は似て非なるものだ、とあるが、ドラマはイギリス北東部の荒涼とした丘と相まった画像が魅力的で、この本のほうは、細やかな登場人物の心理描写が魅力だった。 原題:「Hidden Depths」(隠された深淵) ヴェラ警部シリーズとしては3作目。小説は1999年のシリーズ第1作「The Crow Trip」を皮切りに長篇が11作。短編もあるようだ。 ドラマ:イギリスITVで2011.5~2025.1まで合計56話。第一作目がこの小説を原作とする「海に消えた秘密」 ドラマの原題は「Vera」とシンプルなのにBS11だと「ヴェラ~信念の女警部」となんだか大層な題名に。 ドラマ「ヴェラ」の撮影地は、リンデスファーン島を含むノーサンバーランドの海岸地帯、ニューカッスル、ゲイツヘッドなどとあった。グーグルで見ると、よく出てくる荒涼とした沼地はリンデスファーン島にあった。特徴的な橋はニューカッスルのマイン川の橋でいくつかあり、よく出てくる長屋はゲイツヘッドなどで見られた。 ブレンダ・ブレシン:1946.2.20ケント州ラムズゲート出身。なんと「リバー・ランズ・スルー・イット」1992に出ていた。マクリーン牧師夫人役。・・ということはブラッド・ピットの母親役。もう一度みてみなければ。 2007発表 2026.5.29初版 図書館 書評七福神 2026年5月度 上条ひろみ氏がとりあげていた https://honyakumystery.jp/27888

Posted by ブクログ

2026/06/28

ドラマが好きで、発売を楽しみにしていた本作。 著者の他のシリーズ同様、派手さはなく物語も静かに進む。それでも目に浮かぶような景色の描写は魅力的だし、登場人物たちの心情も丁寧に描かれ、満足度が高い。 ドラマでは詳しく語られなかったヴェラの過去ももっと深掘りしてほしいし、ぜひ続編の翻...

ドラマが好きで、発売を楽しみにしていた本作。 著者の他のシリーズ同様、派手さはなく物語も静かに進む。それでも目に浮かぶような景色の描写は魅力的だし、登場人物たちの心情も丁寧に描かれ、満足度が高い。 ドラマでは詳しく語られなかったヴェラの過去ももっと深掘りしてほしいし、ぜひ続編の翻訳も出して欲しい。

Posted by ブクログ

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