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祖国なき者たちへ 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2026/04/30 |
| JAN | 9784488252069 |

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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
想像以上に面白かったし、感動した。第二次大戦を前にしたヨーロッパ、各国の平和を祈願して飛行機での大会が開かれた。大会に集まった若き操縦士達の様々な思いに焦点が当てられる。そして事故か、故意なのか、次は誰が狙われてるのか、と謎が深まる展開に。空から見ると国境なと無いのにと言う、紅一...
想像以上に面白かったし、感動した。第二次大戦を前にしたヨーロッパ、各国の平和を祈願して飛行機での大会が開かれた。大会に集まった若き操縦士達の様々な思いに焦点が当てられる。そして事故か、故意なのか、次は誰が狙われてるのか、と謎が深まる展開に。空から見ると国境なと無いのにと言う、紅一点の主人公ステラの飛行中の言葉が哀しい。
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欧州の大空へ羽ばたけ! 時代にのみ込まれた若者たちは何を想って空を舞ったのか #祖国なき者たちへ ■あらすじ 第二次大戦がはじまる数年前、ヨーロッパで飛行機レースが始まった。各国代表の若者たちがヨーロッパをまわる競技で、メディアも注目のイベントだった。レースが始まり、各選手が大...
欧州の大空へ羽ばたけ! 時代にのみ込まれた若者たちは何を想って空を舞ったのか #祖国なき者たちへ ■あらすじ 第二次大戦がはじまる数年前、ヨーロッパで飛行機レースが始まった。各国代表の若者たちがヨーロッパをまわる競技で、メディアも注目のイベントだった。レースが始まり、各選手が大空へ羽ばたいてゆく。 その中でイギリス代表で唯一の女性飛行士のステラは、思いがけない出来事に遭遇する。それは前方を飛ぶ飛行機二機が急接近し、一方的に体当たりをする光景だった… ■きっと読みたくなるレビュー 未来ある若き青年たちがヨーロッパの大空で飛行機レースを繰り広げる物語。雄大な自然や街並みを背景に、爽やかな大冒険エアレースが描かれるって思いきや… 実はそうではありません。 このエアレースが開催されたのは1937年8月。第二次大戦前夜であり、スペイン内戦とゲルニカ爆撃(史上初の都市へ無差別に爆撃)が起こったあとです。誰しも前大戦のようなことは望んではない、しかし着実に戦火は忍び寄っているという時代背景。 メインは時代に呑み込まれてしまう若者たちの姿が一番の読みどころになります。 レースに参加するのは12人の青年たちで欧州各国から参加している。ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、ポーランド、ノルウェー、スウェーデンなどなど。その年代に各国はどんな状況だったのかを思い見れるキャラクター像になっていて、ひとりひとりの顔がイメージできちゃうんすよね… 本作の主人公は紅一点、イギリス代表のステラ。そして準主人公はフランス代表のトニー(アントワーヌ・ローベル)と、ドイツ代表のゼバスティアン。ライバルではありながらも、お互いを一目置いている存在。時に警戒し、時に支え、助け合うという特有の距離感。こんな時代じゃなければ、きっともっと素敵な関係になったんでしょうね。 ナンセン・パスポートというのをご存知でしょうか。第一次大戦以降、難民問題が多く発生した。国際連盟が国籍を持たない難民に対して発行したというナンセン旅券。現在では発行されていないようですが、国際連合などが同様の身分証明書を発行してくれるようです。 在留外国人の課題については昨今よく議論になるテーマですよね。その人にとっては重要なことなんですが、島国の日本においては、生まれながらにして日本国籍を持つ人が大半なので、自分にリスクがないかどうかしか考えない。こういった困った人たちを救う仕組みを考え、運営する人たちがどんな強い想いを抱いていたのかは、ちゃんと知っておかないといけない歴史的事実です。 そして、いまだに出身国、人種、宗教で分けたがる我々をあらためて振り返りたいすね。これまでさんざん戦争をしてきた原因がこいつらなんです(もちろん経済的な理由はあるんだけどさ)。見た目とか多少の違いはあるけどさ、「みんな同じ人間」だっつーの。なぜ区別差別し、結果虐殺したり、殺し合ったりしなければならないのでしょうか。 なおレース自体は壮大で、渡り歩く各国の描写、当時の価値観も的確にイメージされていると思います。またなぜ事件が起きてしまったのか、そして背景にどんな事実があったなど、ミステリーの要素もしっかりと認められています。今の時代にこそ読むべき歴史冒険小説でした。 ■ぜっさん推しポイント 未来のある若者たちの成長物語ではあるんですが… しかし国や大人たちの愚かっぷりが腹立たしくって仕方がないですね。子どもたちの足を引っ張るなんて、どれだけ罪深いことをしているのでしょうか。 コロナが終わった以降の2020年代、国際社会をみると第二次大戦前のような雰囲気を感じます。どんな時代であっても、人間ひとりひとりに大切な人生があるということを忘れずにいたいです。これから将来のある子どもや青年のために、やっぱり戦争は反対ですね。
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