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ファイア・ドーム(下)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2026/06/05 |
| JAN | 9784093867702 |
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ファイア・ドーム(下)
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商品レビュー
4.7
139件のお客様レビュー
言葉は使い方によって時には鋭利な刃物のように人を容赦なく傷つけるが、逆に絶望の淵から強い力で引っ張り上げてくれる、そんな言葉の持つ力強さが本作を読んで随所に感じられた、改めて辻村さんは言葉が持つ力を引き立てる物語を作り出すのが上手い方だなと実感した。 あれほどの事件がありながら...
言葉は使い方によって時には鋭利な刃物のように人を容赦なく傷つけるが、逆に絶望の淵から強い力で引っ張り上げてくれる、そんな言葉の持つ力強さが本作を読んで随所に感じられた、改めて辻村さんは言葉が持つ力を引き立てる物語を作り出すのが上手い方だなと実感した。 あれほどの事件がありながら仲間と共に未来に向かって走り出す光汰郎たちや、事件で負った後悔や絶望感を胸に抱えながらそれでも尚教壇に立つ選択をした美冬の覚悟、紗英の事件からずっと苦しかった心に一つ区切りをつけ、紗英に対して後悔の念から感謝の気持ちが込み上げた忠治たち家族の思いなど、様々な思いが胸に去来して、読んだ後、言葉じゃうまく言い表れられないけど、なんか途轍もない小説を今読んだんじゃないか?そう思わせてくれるほど力強さを感じる小説だった。この小説が読めて良かった~!
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※このレビューにはネタバレを含みます
読み終えて思うのは長編のはずなのに、話の展開が面白く、そして苦しく一気に終わってしまった。 上巻では小学校教諭の美冬の立場に共感した。退勤後にひとこと声をかけた児童の失踪。そして失踪した後に、彼女が整体院に行っていたことが『エステに行き、学校から担任に連絡がしばらくつかなかった』とネットニュースになったこと。全てがもしかしたら起こりうる、と思わせる描写が苦しい。そして周りにいる噂に群がる人たち。群がる気もないが自分の知っていることをどんどん付け足して広げていく姿が怖かった。 下巻では、光太郎くん誘拐、そして昔の紗英さん誘拐、晋也くんの事故の全てが鮮やかに繋がっていく。それぞれ出てくる人物の心情を想像させるのがうまい。指導教官の本間が起こした光太郎くんの誘拐も後から出てくる田村晋也くんの家庭状況や本間が先生としての思い入れを読むと、本間の正義も共感できるところがあるところが怖い。 最後に教師としての救いがあってよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紛れもなく傑作。上下巻に慄きましたが、実質2日くらいで読み切りました。手が止まりませんでした。 以下ネタバレですが、色々な伏線が少し目立つように書かれていて、早いうちから犯人の目星や余罪についても、察しがついてしまいました。 欲を言えば、もっとさりげなくても良きでした。 ただ、それをもってしても著者の代表作になるでしょう。素敵な作品をありがとうございました。 以下は本文より引用したお気に入り。 「“違うところもある”という不確かさが、語る人によって内容が変わるうわさの本質そのものだという気がしたんだ。」 「噂が広まるその過程には明確な「悪意」と呼べるものがない。だからこそ、質(たち)が悪い。(略)悪意ではない。そこにはただ、信じられないほどの軽薄さがあるだけだ。」 「ぞっとした。あまりに、頼りない。」 「光汰朗のことが好き。特別仲よくなくても、普段、ずっと一緒にいなくても。」 「そんなつらいことがあったのに、おじいちゃんが今、ああして笑ったり、「こうちゃんをよろしくな」と速斗に言ってくれたことが、うまく言えないけど、奇跡みたいに感じた。」 「担任としてまた自分がそんなふうに言ってもらえることに、美冬は美冬で、とても救われる思いがした。」 「この子は何という覚悟で今日、ここに来たのか。」 「悲しみ、憤る権利を奪われたようだ」 「二人がここに今日来たこれを、勇気と呼ばずして何と呼ぼう。」
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