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けんぐゎい
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けんぐゎい

朝倉かすみ(著者)

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けんぐゎい

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2026/04/22
JAN 9784334109523

けんぐゎい

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商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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2026/07/14

著者初の時代小説ということだが、現代を舞台にしたこれまでの作品に負けず劣らず濃密な筆致を堪能できる。 本作では当時の言葉遣いを現代語に変換せず、恐らくだが忠実に再現させており、そこに著者お得意のインパクトある心情描写が重なることで、比類なき作品世界が構築されている。 個人的には主...

著者初の時代小説ということだが、現代を舞台にしたこれまでの作品に負けず劣らず濃密な筆致を堪能できる。 本作では当時の言葉遣いを現代語に変換せず、恐らくだが忠実に再現させており、そこに著者お得意のインパクトある心情描写が重なることで、比類なき作品世界が構築されている。 個人的には主人公およびその周囲の女性の生と性、そして自立していく様が現代にも通じるテーマを孕んでいて面白かった。 タイトルの「けんぐゎい」=「圏外」という部分があまりしっくりこなかったのだけど、それを差し引いても優れた作品だと思う。 『平場の月』『よむよむかたる』と同じ著者とは思えないくらい幅広い作風でありつつ、この作品でも「朝倉節」が健在である点は著者のオリジナリティとしてもっと評価されてほしいし、これで直木賞獲って欲しいところではあるんだけど、今回は別に凄いのがいるからなあ。。。

Posted by ブクログ

2026/07/14

自分の生まれ持った"善し"を拠り所にして生きるということだと解釈した 生まれ持った善しには家格や家柄、病や姿形、技能や器量、あるいは性別も含まれるのだろう 本作は江戸時代が舞台と思われ、貧しい生まれながら賢い頭をもち、幼い頃の病の影響で目立つ痘痕のある女性...

自分の生まれ持った"善し"を拠り所にして生きるということだと解釈した 生まれ持った善しには家格や家柄、病や姿形、技能や器量、あるいは性別も含まれるのだろう 本作は江戸時代が舞台と思われ、貧しい生まれながら賢い頭をもち、幼い頃の病の影響で目立つ痘痕のある女性の人生を描く その特質や境遇からさまざまな波乱に出くわすのだが、胸の中のウニコール(ユニコーン)が彼女の味方をする 表題のけんぐゎいは圏外の意で、作中では彼女の痘痕面や女性ながらに優れた能力を指して「お前は圏外だ、私たち尋常のものとは違うのだ」と評される 見た目や能力を指して描かれているが、現代社会に当てはめると、様々な要素が適用されるものに思う

Posted by ブクログ

2026/07/13

環境ー周りーに翻弄される。 荒波に木の葉が上下左右不明なままもみくちゃにされるが如く。 口の中で砂利を噛みしめるかの如く。 不快感があるのに。 目をそらす気にはならなかった。 ◇◇◇◇◇◇ 【タイトル】けんぐわい 【 著者 】朝倉かすみ 【 出版社 】光文社 ◇...

環境ー周りーに翻弄される。 荒波に木の葉が上下左右不明なままもみくちゃにされるが如く。 口の中で砂利を噛みしめるかの如く。 不快感があるのに。 目をそらす気にはならなかった。 ◇◇◇◇◇◇ 【タイトル】けんぐわい 【 著者 】朝倉かすみ 【 出版社 】光文社 ◇◇◇◇◇◇ あぁ、なんという物語を読んだのだろうか。 溜息が出る。 陰湿で粘着質で、 そこに留まったら黴が生えてきそうな空気感だ。 そんな上下左右もわからない、 真っ暗な中を壁に触れる手だけを頼りに進んでいる。 よく歩みを止めないものだ。 ふゆの女として、 人間としての 静かな火種を絶やさぬ『生命力』を感じる。 現人神というより怪異に近い不気味さ末恐ろしさを感じる。 ◇◇◇◇◇◇ 宗三郎も同じ。 この男も妖、怪異の匂いがする。 腹の底から湧き上がる悪寒。 逃げようとも逃げられない。 地の底まで追ってきそうな執拗さ。 ◇◇◇◇◇◇ 人外の怪異の要素を抽出した人々。 まさしく『人間』たちが織りなす、 迷いが消え揺るぎない『生』の物語だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おまえは、一生、外側にいるしかないんだ。わしらの側には入れない 扶けるというのは手を貸すこと。知恵を貸すこと。技を貸すこと、それだけだ。おまえはもうなんにも心配しなくていいんだよ。ありったけの力であたしにしがみついていさえすれば、それでいい けんぐゎいなどというものは、いのちのなかのひとつに過ぎない。天から垂れた藁を吞み込んで、拠り合わせた縄の一斑 あたしの持って生まれた味とはなんだ

Posted by ブクログ

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