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邂逅の滝 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2026/04/14 |
| JAN | 9784334109646 |

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邂逅の滝
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商品レビュー
3.5
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遠田潤子『邂逅の滝』講談社文庫。 恋人の若い武士と一緒に逃げていた『紅姫』は、逃げる邪魔になると途中で武士に見捨てられ、亡くなってしまう。その『紅姫』の魂を慰めるための祠が残る紅滝。その祠に1人で口を利かずに参れば『紅姫』が願いを叶えてくれると言う。 そんな伝説に翻弄される男...
遠田潤子『邂逅の滝』講談社文庫。 恋人の若い武士と一緒に逃げていた『紅姫』は、逃げる邪魔になると途中で武士に見捨てられ、亡くなってしまう。その『紅姫』の魂を慰めるための祠が残る紅滝。その祠に1人で口を利かずに参れば『紅姫』が願いを叶えてくれると言う。 そんな伝説に翻弄される男女の姿を描いた5つの物語で構成される連作形式の小説。5つの物語は現代から大正時代、江戸時代、安土桃山時代、南北朝時代と時間を遡っていく。 輪廻転生、因果は巡る時空を超えた壮大な物語なのだが、描かれる不幸の形がわざとらしい。そのせいか、著者としてはかなりの覚悟で描いたと思われる男女の性愛描写も白けてしまう。 『ファウストの苔玉』。因果なのか、それとも『紅姫』の祟りなのか。男女の偶然の出会いが悲劇を呼ぶ。何時の間にか瀧口奔の従姉妹の美鳩が登場しなくなることに違和感。物語の舞台は現代。深い山中で『紅姫』の伝説が残る美しい滝『紅滝』の近くにある老舗旅館の瀧口屋。その旅館の息子で高校3年生の瀧口奔は近くに移り住んで来た望月志郎という三十代の男性と知り合う。奔には10歳上の姉が居たのだが、『紅滝』の祭りで姉は『紅姫』となった日の晩に轢き逃げされ、命を失う。 『アーム式自動閉塞信号機の夜』。この話でも男女の偶然の出会いと悲劇が描かれる。そして、悲劇を現実のものにした切っ掛けとなったのは再び望月という男である。悲劇の原因は『紅姫』の祟りなのか。舞台は大正時代の瀧口屋。瀧口屋の2階で客を取る足の悪い女郎のみよの客として仙造という若い男が通い詰める。互いに惹かれ合うみよと仙造。ある日、仙造の縁続きという望月という男がみよの元を訪れ、仙造には露子という婚約者が居るので別れて欲しいと頼み込む。 『犬追物』。幼い兄弟と血のつながらぬ娘のどこまでも続く悲劇の物語。この物語にも望月という男が登場し、悲劇に火を注ぐことになる。舞台は江戸時代。天涯孤独の太郎丸と次郎丸の幼い兄弟と血のつながらぬあとりという娘の3人は野盗を繰り返し、何とか生きながらえていた。ある日、望月という武士から犬追物で使う野犬獲りの仕事を貰う。 『緋縮緬のおかげ参り』。輪廻転生、因果応報。この作品の主人公は望月と『紅姫』なのか。とすれば、『紅姫』を置き去りにした武士は望月だったのか。恐らく全ては次の最終話で明らかになるのだろう。舞台は安土桃山時代。薬種問屋の三嶋屋に産まれたこうは1人ずつ病で兄弟を亡くす度にその美貌に磨きが掛かった。一人娘となったこうに両親は婿を世話するが、婿は相次いで亡くなる。こうには思いを寄せる槙という男が居り、ある晩、槙と出奔する。槙は旅の中で衰弱し、辿り着いた茶屋の滝口屋で床に伏す。その滝口屋で出会った望月と深い仲になったこうに悲劇が襲う。 『宮様の御首』。やはり『紅姫』の祟りはこの話が発端であり、後に『紅姫』と呼ばれる久礼姫を置き去りにしたのは、望月だった。舞台は南北朝時代。宮様の首を背負い、宮様の子を宿した鶴姫と妹の久礼姫と落ち延びる望月四郎らは紅滝の付近で足を止めることになる。衰弱してこの先の道行がままならぬ望月の子を宿した久礼姫を残し、望月と鶴姫は先へと進む 本体価格820円 ★★★★
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新刊の書棚の隅っこにひっそりと佇んでいた本。瀧口屋と望月と、気がついたら時代はどんどんさかのぼりそうなのかーと なにがどうなってるの?と 壮大な物語いや 能の舞台を見ているような 荘厳な感じ。面白いかどうかは 別にして 非日常の世界に放り込まれる興奮と快感(あとがきより) は何...
新刊の書棚の隅っこにひっそりと佇んでいた本。瀧口屋と望月と、気がついたら時代はどんどんさかのぼりそうなのかーと なにがどうなってるの?と 壮大な物語いや 能の舞台を見ているような 荘厳な感じ。面白いかどうかは 別にして 非日常の世界に放り込まれる興奮と快感(あとがきより) は何とも言い難い読書体験でした。
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