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本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形 中公新書ラクレ861
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2026/02/09 |
| JAN | 9784121508614 |
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本を読めなくなった人たち
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本を読めなくなった人たち
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商品レビュー
3.8
75件のお客様レビュー
前作『映画を早送りで観る人たち』を読んで大変興味を惹かれたため、著者の稲田豊史さんの新刊である本作も手に取りました。最近、仕事でのコミュニケーションがLINEやSlackなどの短いやり取り中心になり、「行間を読む」「複雑な情報をテキストで交換する」機会が減ってきているという私自身...
前作『映画を早送りで観る人たち』を読んで大変興味を惹かれたため、著者の稲田豊史さんの新刊である本作も手に取りました。最近、仕事でのコミュニケーションがLINEやSlackなどの短いやり取り中心になり、「行間を読む」「複雑な情報をテキストで交換する」機会が減ってきているという私自身の課題感とも一致し、非常に深く読み込むことができました。 本書の中で驚かされたのは、YouTubeの要約動画などで本を理解した気になっている大学生や社会人の実態です。自分の力で読み解くことをせず、誰かの要約に頼ることで、読書という体験そのものが遠ざかっています。特にショックだったのは、小学1年生にとって娯楽の頂点がYouTubeであり、アニメ、漫画と下っていくにつれ、活字の多い絵本を読むことが「刑罰のようだ」と表現されていた箇所です。現代の若者は生きることに精一杯で、仕事やレポートの効率や時間生産性を重視するあまり、要約やAIの活用に走らざるを得ない実情があることが分かりました。 また、「目的もなく本屋をぶらぶらして本を探す」という行為が、今や一定のゆとりがある「富裕層の趣味」として位置づけられているという指摘は大変印象的でした。私自身、読書は情報を効率よく取りに行くツールではなく、読んでいる時間やプロセスそのものを楽しむものだと感じています。「ゆとりがある人しか読書を楽しめていない」というまとめには衝撃を受けました。 幸いにして我が家の子供たちはいま読書の楽しさに目覚め、日々大量の本を読み進めています。効率化を目指すだけでなく、本を読むプロセス自体が喜びであることを感じ続けてほしいですし、親としてそれを全力で応援していきたいと強く思いました。若者だけでなく、大人も含めた社会全体の傾向と課題を突きつけてくる、非常に示唆に富んだ一冊です。
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筆者は本書執筆の根底に怒りがあると書いていたが、本文はかなりバランス感覚に優れたフラットな語り口なのでストレスなく読める。問題の整理の仕方も結論も納得できる。特に〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉という二項対立分析は面白かった。
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「読めなくなった人」であって、「読まなくなった人」 ではありません。どう言うことでしょうか。 「読み、書き、そろばん」という人として身につける べき最低限のスキルを並べた言葉があります。 日本の義務教育を受けた人であれば、誰もが身に つけているスキルです。 しかし、大人になる...
「読めなくなった人」であって、「読まなくなった人」 ではありません。どう言うことでしょうか。 「読み、書き、そろばん」という人として身につける べき最低限のスキルを並べた言葉があります。 日本の義務教育を受けた人であれば、誰もが身に つけているスキルです。 しかし、大人になるにつれてこのスキルが怪しく なります。 まずは、そろばん。つまり計算は電卓に取って 代わり、書き=漢字変換は「読めるけど書けない」 状態になります。 そして「読み」です。 これも危険水域に入っているのが多いというのが 本書の主題です。 「え、でも現代ほどネットで記事を読んだり、 メールなどの文章に触れる機会が多い時代はないの では?」と思われるかもしれません。 しかしそれはちょっと前の話であって、今は動画 や140字以内のSNSなど、短いメディアに人々は 集まっているのです。 そしてそこに要約する能力を持ったAIがトドメを 刺しにきています。 もはや長文を「読めなくなっているのです」。 ただこの本では「本を読む」という行為は昔から 一握りに人が好んで行っていた行為であって、 「読まない」「読めない」人が出てくるのは仕方ない としています。 むしろそれにより出版という産業が衰退してしまう ことに危機感を抱いています。 その潮流を理解することができるだけでも、 「読める人」である意義を感じる一冊です。
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