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勝機 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2026/02/04 |
| JAN | 9784167924805 |

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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
シッド・ハレーは誰のもの? 本作に隠された最重要なテーマはこれだと思われる 本作はイギリスが生んだ冒険小説の巨匠ディック・フランシスの競馬シリーズを次男であるフレデリック・フランシスが受け継いだシリーズの(邦訳の)4作目にあたる さて冒頭の問いに戻ろう シッド・ハレーとは様々...
シッド・ハレーは誰のもの? 本作に隠された最重要なテーマはこれだと思われる 本作はイギリスが生んだ冒険小説の巨匠ディック・フランシスの競馬シリーズを次男であるフレデリック・フランシスが受け継いだシリーズの(邦訳の)4作目にあたる さて冒頭の問いに戻ろう シッド・ハレーとは様々なヒーローが登場する本シリーズにおいて、父フレデリック、息子フランシスそのどちらの執筆作品でも最多の登場回数を誇る隻腕の元チャンピオンジョッキーで、もちろんシリーズで最も人気のあるキャラクターであると言っていい 古き良き英国の冒険小説の主人公とはかくあるべしを体現する不屈のヒーローである この人物はいったい誰のものなのか? 候補者は三者だ 彼を生み出した父ディック・フランシス 彼を受け継いだ息子フレデリック・フランシス そして我々読者だ 今作でシッド・ハレーにはたいへん大きな”改変”が加えられている それは移植手術により自由に動く左手を手に入れ、隻腕でなくなっているのだ! そう、これはたいへんなことでなのです 果たしてこの”改変”は許されるのか? その答えは「シッド・ハレーは誰のものか?」という問いの答えが出れば自ずと明らかになると思う わいなりの結論はこうだ シッド・ハレーは現在シリーズを書き継いでいるフレデリック・フランシスのものだと思う そう認めざるを得ない受け継ぎっぷり、英国冒険小説の魂を体現するストーリーにも文句のつけようがない そして左手を得たことでシッドがどう変わったのか、どう変わらなかったのか このへんの心の動きの描写も見事だった でもなぁ… シッドはやっぱり隻腕だよなぁ…
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失われた左手を移植手術で取り戻したシッド・ハレーだったが、新たな手を得たことで夫婦関係に深刻な亀裂が走ることになった。失意の日々のなか、騎手時代からの知人から、競馬の公正性を脅かす問題が生じているという命がけの告発が届いた。競馬界のルールの隙を突く企みゆえ、監督機関も容易に手が出...
失われた左手を移植手術で取り戻したシッド・ハレーだったが、新たな手を得たことで夫婦関係に深刻な亀裂が走ることになった。失意の日々のなか、騎手時代からの知人から、競馬の公正性を脅かす問題が生じているという命がけの告発が届いた。競馬界のルールの隙を突く企みゆえ、監督機関も容易に手が出せない。そんな敵をいかにして追いつめればよいのか? 移植された左手との「関係」に悩みながら敵の攻撃に立ちむかうシッドは、長年の相棒チコとともに古城での決戦に向かう――。 新・競馬シリーズ翻訳第4弾。文春文庫としては3冊目。そしてシッド・ハレー登場作としては通算第6作。とにかく新作が読めれば満足なのです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
騎手や調教師を恐怖で支配する悪から、愛する公正な競馬を取り戻す正義感溢れるシッド・ハーレー…って『覚悟』と同じで、この世に八百長がある限り続くわけで、妻子という弱点を持ってしまったシッドは昔の彼とは違ってみえます。 蛇足ですが、レース直前まで電話しまくるジョッキーの描写が頻出し、呆れてしまいます。JRAや地方競馬の調整ルームスマホ持ち込みによる若手ジョッキー大量騎乗停止事件の時に、海外競馬事情を読んだ記憶がうっすらあるけど、今更ながら日本の競馬がこと公正ということに関しては特に神経を尖らせていることを改めて感じます。
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