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ほどなく、お別れです 遠くの空へ 小学館文庫
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ほどなく、お別れです 遠くの空へ 小学館文庫

長月天音(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2026/01/07
JAN 9784094075373

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商品レビュー

4.2

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2026/09/05

シリーズ第四作。 コロナ禍がずいぶん前のような気がするが、国内で最初の感染者が確認されたのが2020年1月だそうで、つい最近のことだった。 コロナ禍で一番影響を受けたのが飲食店のように報道されていたが、このシリーズの舞台である葬儀社も例外ではない。 家族葬が主流となり、お清め...

シリーズ第四作。 コロナ禍がずいぶん前のような気がするが、国内で最初の感染者が確認されたのが2020年1月だそうで、つい最近のことだった。 コロナ禍で一番影響を受けたのが飲食店のように報道されていたが、このシリーズの舞台である葬儀社も例外ではない。 家族葬が主流となり、お清めの席も無くなり、亡くなった方が感染者の場合は病院から葬儀社のスタッフが火葬場へ搬送し火葬し、そのお骨をご遺族に届けるという、ご遺族が家族の死を悼むことすら出来ないという、これまでの〈坂東会館〉らしい葬儀が出来ない状態が続いている。 前作で婚約を発表した陽子と椎名も、入籍と同居はスタートしたものの結婚式は上げられないまま。美空は入社三年目で受けるはずだった葬祭ディレクター2級の試験が延期になり、いまだ『葬祭ディレクター』を名乗ることが出来ていない。 お清めの席が無くなったりご遺族が泊まる事が少なくなることで、お運びや清掃のスタッフも自宅待機になってしまい、陽子が一人でそこをカバーしたり、小暮の積極的な営業や提案も出来なくなっている。 そんな中で、コロナ以外にも亡くなる方は今日もいる。思わぬ事故で亡くなる方、長年の闘病の末に亡くなる方、亡くなったことに気付かれないままの方など様々。 葬儀の形は変わっても、美空や漆原たちがご遺族に寄り添った式をやろうとする姿勢は変わらない。 このシリーズを読んでいると、葬儀は悲しいだけでなく、人がその悲しみを抱えつつも前を向く一つの区切りの儀式なのだなと思える。 心の澱を取り去ってくれる美空の姿勢は、現実の葬儀社のスタッフとしてはやりすぎや深入りしすぎなのかも知れないが、こうしたドラマとしては良い。 四話のどの話も良かったが、やはり美空の高校時代の恩師の葬儀の話が良かった。悲しい最後だったかも知れないが、コロナ禍であってもこんな風に温かく華やかに送られたのなら良い旅立ちだっただろう。 大ベテランの水神がいよいよ引退を表明。漆原と水神との強固な絆が描かれていて、普段ツンだけど気遣いもある漆原の源は、真の家族よりも水神に影響されているところが強いのかなと思えた。まさに第二の父親。 そして忘れてはいけない、僧侶の里見の存在も漆原を救ったのだろう。 〈坂東会館〉のスタッフは勿論だが、その顧客たちもまた良い人ばかりだった。こういうところは地元密着型の葬儀社ならでは、だろうか。

Posted by ブクログ

2026/08/31

大好きなシリーズ第4作。コロナ禍をテーマに書かれている。 文中から 常に混み合っていた火葬場のロビーも、コロナ禍となってからはひっそりとしている。受け入れる件数は変わらなくても、付き添う遺族の人数が限られているためだ。以前のように大人数で待機しているご遺族はどこにもいない。人と人...

大好きなシリーズ第4作。コロナ禍をテーマに書かれている。 文中から 常に混み合っていた火葬場のロビーも、コロナ禍となってからはひっそりとしている。受け入れる件数は変わらなくても、付き添う遺族の人数が限られているためだ。以前のように大人数で待機しているご遺族はどこにもいない。人と人の交流がなくなり、個別化や無人化が進んだ。他人を信用できなくなり、社会の分断も起こった。当初の頃に比べれば丸2年経った今はだいぶ元に戻りつつあるけれど、きっと戻らないものも多いだろう。例えば、どんどん小規模化していく葬儀のように。 当たり前だと思っていた。毎日の繰り返しが、実はどれだけ幸せなことだったかって、改めて気づかされる。 葬儀は区切り。 喪主だからって泣いてもいいんです。でもね、ちょっと考えを変えてみるんです。亡くなった人はちょっと遠くまで出かけてしまったと考えてみてください。確かに、これまでのように賑やかな声は聞こえません。でも、きっと心で感じることができると思うんです。これまで一緒に過ごしてきた心には、すっかり刻み込まれているはずですから、目を閉じていたって思い浮かべることができるでしょう?時々、そっと取り出して語りかけるんですよ。

Posted by ブクログ

2026/08/30

第4作 生前葬などいろいろな見送り方があるんだなと思った。 登場人物のいろいろな過去も明らかになり、これで完結かなという感じもあるが、漆原と美空の関係も気になるし、美空に後輩ができたらどんなかなとか、まだまだ続きを読みたい。

Posted by ブクログ

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