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自然のものはただ育つ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/11/18 |
| JAN | 9784309209388 |
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自然のものはただ育つ
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
長男に続き次男をも自死で失ったリーの、母親として、そして作家として、起きたことといかに向き合うかという一つの答えとしての作品。読み手が共感や人生の学びなどを得るためのものではなく、書き手が自身のこれからの人生のため、そこが「奈落」であっても生きてゆかねばならない自らのために、書か...
長男に続き次男をも自死で失ったリーの、母親として、そして作家として、起きたことといかに向き合うかという一つの答えとしての作品。読み手が共感や人生の学びなどを得るためのものではなく、書き手が自身のこれからの人生のため、そこが「奈落」であっても生きてゆかねばならない自らのために、書かずにはいられなかった作品なのだと思う。 子の選択を受け入れてやりたいという気持ち、子を喪失したことの耐え難い空虚。自らの内の親としての葛藤を客観的に見つめ、感情的ではなく論理的に綴られた文章は知的で静か。でもその分、夫以外の誰とも分かち合えないその痛みを、決して読み手に軽々に「共感」や「同情」として消費することを許さない厳しさをヒリヒリと感じさせる文章でもある。 それでも、分かち合えない痛みを、分かち合えはしないものとして文字にしていくリーの営為には、作家の本能と言えばそれまでかもしれないが、書くために生きるのではなく生きるために書く、書いても満たされない空虚・癒されない傷をただそのまま自分のものとして受け入れるために書かずにはいられない、そんな動機が静かな文章の背後から感じられる。 私だったら耐えられない、と言うのは簡単で、そしてとても無責任なことだ。耐えられない、と、安全圏から他人事として哀れむセンチメンタリズムも、どんなにか辛いだろう、と、正義の理解者でありたいという自己弁護的な同情も、リーの文章は初手から拒んでいる。 誰とも分かち合えない痛みと、子を失った親しか持ち得ない喪失感。共感も同情も拒みながらただそこに現実としてある傷ついた人の姿に、そしてその人が、意味を求めて生きるがゆえに命を絶つ選択にたどり着く者もいるという人間の複雑さを見据えたその目で周囲の草花を眼差し、ただ一言「自然のものはただ育つ」と語るときに現前する自然の世界の眩いほどのシンプルさに、読み手はただ、胸を押さえ言葉もなく頭を垂れるだけである。
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烏兎の庭 第七部 5.23.26 https://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/doc/Li.html https://ss675396.stars.ne.jp/uto07/doc/Li.html
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※このレビューにはネタバレを含みます
この作者は率直で誠実で、自分の気持ちを偽らずに言葉にする人だと思った。3章まで読ませておいて読者をふるい落としにかかってきたり、ちょくちょく他者を程度の低い人間であると断定するような文があり(「〇〇な人はほとんどいない」とか「××な人は△△についてわかっていない」とか)嫌な気分になった。自分の価値観を説明するのにいちいち他者を下げることないのに。 どうにかこの作者を受け入れたい(じゃないと最後まで読むのがキツい、でも最後まで読み終わりたい)と思いながら読むうちに、この人はショック状態からわが子の死を受け入れようとする過程にいるのだから、とげとげしくなるのは自然なことなのかも知れないと考えるようになった。違ったとしても、それは私がこの本を読了するために必要としてる理屈でしかないので、それでいいやと結論づけて読み進めた。2/3くらい読んだところでどういうわけかこの作者に対する嫌な気分がほとんど無くなっていた。諦めないで読み進めてよかったと思った。 次男のジェームズくんが自閉症っぽいなと思っていたら、作中に東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』が出てきた。タイトルだけ知っている本だった。この本に書いてあることの一部がジェームズくんに当てはまるらしい。
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