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落とされなかった原爆 投下候補地の戦後史 中公選書162
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2025/11/07 |
| JAN | 9784121101648 |
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落とされなかった原爆
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
身内が小倉・広島におり、親族には原爆の犠牲者も存在する他、自分も京都に住んでいる事もあって、内容が気になり読んだ。 原爆投下候補地の中でも、小倉・新潟・横浜・京都に視点を当て、原爆とどのように向き合ってきたのかを記すもの。4都市ともに投下候補地という共通した条件ではあるものの...
身内が小倉・広島におり、親族には原爆の犠牲者も存在する他、自分も京都に住んでいる事もあって、内容が気になり読んだ。 原爆投下候補地の中でも、小倉・新潟・横浜・京都に視点を当て、原爆とどのように向き合ってきたのかを記すもの。4都市ともに投下候補地という共通した条件ではあるものの、通常の空襲を受けた都市やあまり空襲を受けなかった所まで、置かれた状況が全く違う。もちろん、実際に原爆を投下されたわけではないので当事者意識もないが、郷土史作成や空襲の実態調査などを経て、原爆を意識していく過程が興味深い。実際に投下された広島・長崎が4都市の身代わりを果たしたとの考えもあり、どこか引け目を感じる部分があったのも事実であろう。広島・長崎に比べて注目度が低い点も相まって、4都市の原爆との関わりが知れて学びになった。
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秀作。 誰かが原爆を落とす場所を決めているはず。 京都は訪れた人が反対して外れた。 長崎は小倉が偶然に悪天候で標的になった。 新潟は11日に20万人が疎開していたのを初めて知った。 数十万人の人の命を誰かが奪える恐ろしさを感じた。
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8月9日の朝に天候不順のために原爆投下が回避された小倉、次なる原爆投下地となることを予期して全市民の緊急疎開を決めた新潟、大空襲の記録を辿る中で原爆投下目標とされていた事実に突き当たった横浜、古都を守ったとされるウォーナー神話が覆されると同時に投下目標とされていた事実と向き合うこ...
8月9日の朝に天候不順のために原爆投下が回避された小倉、次なる原爆投下地となることを予期して全市民の緊急疎開を決めた新潟、大空襲の記録を辿る中で原爆投下目標とされていた事実に突き当たった横浜、古都を守ったとされるウォーナー神話が覆されると同時に投下目標とされていた事実と向き合うことになる京都‥ 中でも興味深かったのは京都で、住民目線でも確かにここで書かれているとおりの道筋で理解が進んで(?)きた。まず文化財保護の観点から空襲を免れたとのウォーナー神話が浸透し、その後原爆投下目標になっていたとの話が浮上、ところがそれも半ば都市伝説的な「風説」として扱われ、いつの間にかまた文化都市としての「無空襲神話」に書き換えられているのだ。これは戦争の記憶と都市のアイデンティティの相克とも理解できる。 本書はそのタイトルからも窺えるように、核を「ヒロシマ、ナガサキ」の体験として固定するのではなく、投下目標とされた都市の経験を通して足元から当事者性を掘り起こしていく試みである。被爆者の平均年齢が90代となり直接的な被爆体験の継承が益々困難になりつつあるなか、核・被爆への想像力をどう喚起していくか、その危機感は共有されるべきだろう。
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