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言語化するための小説思考
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/10/23 |
| JAN | 9784065410431 |

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商品レビュー
4.2
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小説を読むことが何故楽しいか身に染みて実感した。小説が会話と同様のコミュニケーションであることは言うまでもない。小説の特徴は、作者が読者に一方的に語り掛けるという構造にあって、それゆえ「誤読」が生じやすい。ここで、「誤読」は作者の物語が読者の物語に転換し、作品が読者の人生と結び...
小説を読むことが何故楽しいか身に染みて実感した。小説が会話と同様のコミュニケーションであることは言うまでもない。小説の特徴は、作者が読者に一方的に語り掛けるという構造にあって、それゆえ「誤読」が生じやすい。ここで、「誤読」は作者の物語が読者の物語に転換し、作品が読者の人生と結びつくいて受容されることだと肯定的に定義される。自分はこの「誤読」を楽しんでいたのだと気づいてはっとした。「人間失格」を読んだとき、葉蔵の人間性がどこか自分に当てはまるような気がしてページをめくる手が止まらなかったことを思い出した。コミュニケーションと同様に、話は内輪であるほど面白くて、「これは私の物語だ」は小説を面白くする。 小説法の考え方も印象的だった。人は小説に於いて何に期待し、何を嫌うかといったように嗜好があって、それは作者にも当てはまる。そのため、どんな名作でもどこか合わないことは往々にしてある。この時、それは小説法が合わないだけに過ぎないと割り切ることが小説を純粋に楽しむコツだと教えてくれた。 文章を書くことの困難ー作者と読者は赤の他人ーも強調されており、これは読書マラソンのコメントを書く際にも留意したい。読者が何を知っており、何を知らないかに気を配りつつ、正確かつ端的に説明することが如何に大切か再確認した。 以上の内容は結局、「自分らしさを大切にする」、「他者を鑑みる」という紋切り型のフレーズに終始するのだけれど、改めてこれらを捉えなおしたことに価値があったと感じる。新書とにらめっこする経験も新鮮で脳がリフレッシュされた。
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▼東京外国語大学附属図書館の所蔵状況(TUFS Library OPAC)https://www-lib.tufs.ac.jp/opac/recordID/catalog.bib/BD13748324
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小説の書き方、小説とはなにかという観点で、この作品は進んでいくけど、言語化・何かを書いてパブリッシュすることは小説であろうと、エッセイであろうと、論文であろうと、ブログであろうと、仕事の報告書であろうと、きっと根底は同じなのだろうなと感じられた。 読者を想定すること、誰に何を伝...
小説の書き方、小説とはなにかという観点で、この作品は進んでいくけど、言語化・何かを書いてパブリッシュすることは小説であろうと、エッセイであろうと、論文であろうと、ブログであろうと、仕事の報告書であろうと、きっと根底は同じなのだろうなと感じられた。 読者を想定すること、誰に何を伝えたいのかを明確にすること。論理的思考や言語化について書かれたものには、たいてい、そんなことが書いてある。 ただ、小説の場合は、そのメッセージ性がより、抽象化された後に再構築されていく必要性があるのかなーと感じ、それが面白かった。 そして、何より面白いと思ったのは、最後に「エデンの東」を加えることで、 「エデンの東」が伝えたい「小説の書き方」を、前半の論説文が補強している構造。 ようは、「エデンの東」の中盤に登場した「説明しすぎる小説」を、物語を殺さずに、くどくならずに、うまーくやっているのがこの「言語化するための小説思考」なんだと、ここまで読むと気づく。 小川哲さんにしてやられた感じ笑
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