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ダンシング・ガールズ マーガレット・アトウッド短編集
定価 ¥2,640
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2025/09/26 |
| JAN | 9784560091944 |
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ダンシング・ガールズ
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
2026.20 本屋さんに行く度に表紙とタイトルに惹かれて 毎回買うか悩んで買わない それを10回くらい繰り返したあたりで買った 読んで良かった 前半の「火星から来た男」「キッチンドア」が ものすごく印象に残っている とくにキッチンドアで感じる 恐ろしい戦争の足音のようなも...
2026.20 本屋さんに行く度に表紙とタイトルに惹かれて 毎回買うか悩んで買わない それを10回くらい繰り返したあたりで買った 読んで良かった 前半の「火星から来た男」「キッチンドア」が ものすごく印象に残っている とくにキッチンドアで感じる 恐ろしい戦争の足音のようなものが 今の不安な気持ちとリンクしてゾワゾワした 差別や蔑視について考え じんわりとした痛みを感じる短編集だった === P43 何年かが過ぎ、新聞や雑誌の紙面が戦争の記事で埋めつくされるようになって、クリスティーは初めて彼の来た国がアジアのどこにあるのかを知った。その国の名は知ってはいたが、気にも留めていなかった。あまりにも馴染みの薄い地域だった。彼女の頭の中ではそのあたりの国々がいつもごちゃまぜになっていた。 だがどんなに考えても、彼の住む都市の名前までは思い出すことができなかった。絵はがきはとうの昔にどこかへ行ってしまった。彼は(北)だったろうか、それとも南)?彼は戦争の近くにいるのだろうか、遠く離れた安全なところだろうか?クリスティーンは何かに憑かれたように雑誌を買いあさり、一つひとつの写真を食い入るように見つめた!死体になった村の住民、行進する兵たち、大きく引き伸ばされたカラー写真の中の替えた顔、怒った顔、処刑されるスパイたち。地図をたどり、深夜のニュースを見、やがて遠いところにある国とその周辺は、彼女にとって自分の国より近しいものになっていった。一度か二度、彼を見つけたように思ったこともあったが、けっきょくは無意味だった。どの顔もみな彼に見えた。 P75 ベティが死んだと知らされたとき、私はいずれ自分も同じ運命をたどるのだと思った。あんなに他人に尽くし、好意を示したことへの代償がこれなのだ。それが彼女や私のような女(と当時の私は思っていた)の運命なのだ。 P90 この頃になるとようやくミセス・バリッジも、前の戦争のときのように報道官制が敷かれていることを知るだろう。バリッジにはその先がどうなるかは確信がない。いや、どうなるかはわかっているのだが、どういう順序でかは確言がない。彼女の予想では、次に来るのはガソリンと石油だ。いつも家に来るガソリン屋が時間になっても現れず、角のガソリンスタンドはある朝突然開鎖される。ただそれだけ、何の説明もない。 P222 私たちは現実世界に生きている。正確には、自分たちが現実だと思い込んでいるものの上に生きている。本物の現実世界(というのも妙な言い方だが)はグロテスクで、いびつで、危険に満ちている。私たちはその化け物じみた現実に背を向け、肌触りのいい人工の現実をつくりあげ、その上にあぐらをかいている。目を閉じ耳をふさぎ手足をひっこめ、自分はイノセントであると主張している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者の作品は初めて読んだ。最初の火星から来た男からめちゃくちゃ面白く、これがずっと絶版だったのかと驚いた。 物語を読む中で、主人公の葛藤や迷い、自己肯定感の欠如が見えて来ると、自然と肩入れしてしまうが、そんな主人公が同時に他者に残酷な態度や考えを取る。その時の自分が揺さぶれる感覚がほぼ全ての短編で感じられる。「あなたもそうでしょう?」と言われているような。 「ベティ」は切なかった。最後のパラグラフを読むと著者が急に出てくるような気がして実体験を元にしているのかと思った。「旅行記事」のラスト、サンドイッチの白いプラスチックで目を隠し口紅で顔を赤く染めた人間たちと、燦々と輝く太陽と青い海のコントラストが、映像として頭に焼き付いた。恐ろしい。「ケツァール」も死産の事を思う妻の後半の語りも胸が苦しい。通勤時に止められなくなって二宮金次郎のように駅のコンコースを歩いてしまった。「訓練」も、自身のコンプレックスや葛藤を持つロブが見せる他者への慈しみの気持ちが、偽善や自分への慰めに裏返るラストの瞬間のグロテスクさも忘れられない。 全編漏れなくマスターピース。残りの未翻訳の短編も絶対に翻訳してほい。
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読みにくさはあまり感じられなかった。 「人は時とともに変わる」そこにとどまっていない部分が表現されている。 なぜだか癖になるような読後感。 読んでよかったと思わせてもらった。
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