- 中古
- 書籍
- 書籍
- 1219-06-00
リミナルスペース 新しい恐怖の美学
定価 ¥3,740
3,520円 定価より220円(5%)おトク
獲得ポイント32P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | フィルムアート社 |
| 発売年月日 | 2025/09/26 |
| JAN | 9784845924004 |
- 書籍
- 書籍
リミナルスペース
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
リミナルスペース
¥3,520
在庫なし
商品レビュー
4.2
22件のお客様レビュー
“飽和したかりそめの都市空間の過剰を示す”なるほど 子供心にドラえもんのブリキのラビリンスのブリキンホテルがなんかめちゃくちゃ怖かったんだが『小夜曲』(ドロテア・タニング、1943)て緑の壁とかドアの並びがまんまブリキンホテルみたいでめっちゃ納得した ベラージオ、エレベーター...
“飽和したかりそめの都市空間の過剰を示す”なるほど 子供心にドラえもんのブリキのラビリンスのブリキンホテルがなんかめちゃくちゃ怖かったんだが『小夜曲』(ドロテア・タニング、1943)て緑の壁とかドアの並びがまんまブリキンホテルみたいでめっちゃ納得した ベラージオ、エレベーターから廊下に出たとき、規則的な模様の壁紙と絨毯に、照明とドアが等間隔で永遠に続いてて、まじで右も左も突き当たりが見えなくて、これがベガスか!はぁー!と思ったけど、不安ちゅーわけじゃなくシンプルに感心したなぁ 今敏監督『パプリカ』の冒頭シーンのリミナルな廊下、色味とかもまさにこれの実写版って感じ “リミナルスペースにいる幽霊は、私たち自身の感情なのである”なるほどなるほど
Posted by 
「リミナルスペース(Liminal space)とは、無人のショッピングモールや廊下など、本来は人が行き交う「通過点」であるはずの場所が、誰もいない状態で不気味な静寂を放っている空間やその感覚のこと」 「バックルーム(The Backrooms)は、ネット掲示板発祥の都市伝説であ...
「リミナルスペース(Liminal space)とは、無人のショッピングモールや廊下など、本来は人が行き交う「通過点」であるはずの場所が、誰もいない状態で不気味な静寂を放っている空間やその感覚のこと」 「バックルーム(The Backrooms)は、ネット掲示板発祥の都市伝説であり、現実世界の裏側に迷い込んでしまうという設定の架空の空間」 空港のトランク受け取りの回転機械のある誰もいない空間ーこりゃ確かに奇妙で不気味だ。無機質というのが決め手か。 キリコ、マグリット、ダリ、ドロテア・タニングの絵画が同種のものとしてあげられているが、これは絶対違うな。絵画にあるある種の詩的要素がリミナルスペースにはない。ナチス政権が建設予定していた都市ゲルマニアやソビエトの建築プロジェクトの完成予想図なんかは、そのなんともいえない不気味さで、リミナルスペース、合格。弐瓶勉の漫画も、その無機質性から合格か。
Posted by 
これを美術書のカテゴリで置くのも、いいのか悪いのか、という話から入らねばならないのだが。 リミナルスペース。 耳慣れない言葉だ。 だが、表紙が説明より分かりやすい。 日常にあるはずの風景。 なのに。 人の気配が拭い去られた、異界めいた感触が這い上がる場所を指す。 ネ...
これを美術書のカテゴリで置くのも、いいのか悪いのか、という話から入らねばならないのだが。 リミナルスペース。 耳慣れない言葉だ。 だが、表紙が説明より分かりやすい。 日常にあるはずの風景。 なのに。 人の気配が拭い去られた、異界めいた感触が這い上がる場所を指す。 ネットでも、写真集でも、ゲームでも。 言葉が成立する前から、じわじわ増殖しだした、新しい、美しい場所。 この本は、その曖昧な感覚を論じる。 名前のなかった恐ろしさに輪郭を与え、零れ落ちたがる実体を、美学として掬い上げようとする本だ。 例え、私自身が、この場所たちに整った説明が出来なかろうとも、私には美しいと感じた。だから今回は、アートのいち分野の本として、レビューを書く。 惹かれて、惹かれて、どうしようもなかった。 やっとの読了。 分厚いこの本、写真集よりも、ちゃんと論じている本であって。現代ならではの……なんちゃらと書きたいが。 すまない。書けない。 写真の求心力が強すぎて、読む気があるのに吸い寄せられるように文章から写真に目が移る。抗えば抗うほど。 負けた。 やがて私は諦め、写真の中に潜ることだけで、借りていた期間を使い果たした。 暗い水をたたえたバスタブ。 明るすぎる鋭角の廊下。 異常はないのに、そこだけ切り取ると妙に恐ろしい駅のホームの黄色い椅子たち。 ああ、私はかつて駐車場が怖かった。 慣れて平然とドアを閉める今、告白しよう。 廃墟が好きだ。 かつて人の気配があったはずの、人間がむしり取られたあとの静謐が好きだ。 アドベンチャーゲームが好きなのも。 建物の写真集が好きなのも。 全部根っこは同じこと。 さまよい歩きたい。 うっすらと水のように忍び寄る恐ろしさのまにまに。 ひとのさんざめきを湛えた時を思い描いて。 だから。 どこにも繋がらないエスカレーターの描く白い風景の中で、踏み出せば崩れそうな階段を登ってみたい。 そして、目に見えない何かに、そこで絶命させられたとしても。おそらく私は、分厚い検証の論述を三分の一も読んでいなくても。 「本望だ」 そううそぶいて、虚ろな光を目に捉え、笑って意識を手放すだろう。 あるいは。 永遠にこの本の世界から出られず、歩き続けて。 欠けた紅茶のカップで、危ないと解りながら水を飲んで。膝を折って崩れ、破れたカーテンが淡く揺れるのを見て、誰も来るな、と孤独に味をしめ、優越と恐怖にほくそ笑むだろう。 今綴った風景は、エスカレーター以降の表現については、この写真集の中にある例示ではない。 この本の写真が、私に想起させた幻想。 狂気の産物である。 分析は、本文を読めば行き届いている。 だが、それは二周目の読書で咀嚼すれば良い。 この写真達は。 この世界は。 現実にも、異界にも繋がらなくていい。 唸りを上げて、私を封じ込めろ。 そう、願わせる。 あなたはどうだ。私と来る気はあるか。 ゆき会ったなら。 目を合わせてみるか? それとも。 互いなど見えぬふりで、靴音が醸す緊張に酔うか。 さあ、どちらだ。 本の扉を開きたまえ。
Posted by 
