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このノラ猫、幸せ調査員にて
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このノラ猫、幸せ調査員にて

伊兼源太郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2025/09/25
JAN 9784344044913

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商品レビュー

2.8

10件のお客様レビュー

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2025/11/26

ノラ猫が、神様の使いのピースと言う鳩から「ほんの少しのしあわせ」を分け合う人間探しをすると言うもの。神様特典で、猫は野良と言う人間に化け、しかも誰にも正体を見破られず「しあわせ」にあたいする人物か調査する。詐欺事件に関わるのが多いが、私はスターを夢見る、ワンダーウォールの章が好き...

ノラ猫が、神様の使いのピースと言う鳩から「ほんの少しのしあわせ」を分け合う人間探しをすると言うもの。神様特典で、猫は野良と言う人間に化け、しかも誰にも正体を見破られず「しあわせ」にあたいする人物か調査する。詐欺事件に関わるのが多いが、私はスターを夢見る、ワンダーウォールの章が好きだった。最後のロックンロールスターの章で、オアシスに関連する章題が判明する。秋の日差しを浴びてささやかな幸せを感じる猫になりたくなる。

Posted by ブクログ

2025/11/26

▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00560700

Posted by ブクログ

2025/11/19

Amazonの紹介より 神様の伝書鳩・ピースと、幸せ調査員の猫のノラが、あなたに幸せをお届けします。 人類に割り当てられた幸せの総量は、あらかじめ定められている。神様は誰に幸せを分配するかを決めるにあたり、ごく一部の野良猫を調査員に任命し、人間を観察させているーー。何を隠そう、お...

Amazonの紹介より 神様の伝書鳩・ピースと、幸せ調査員の猫のノラが、あなたに幸せをお届けします。 人類に割り当てられた幸せの総量は、あらかじめ定められている。神様は誰に幸せを分配するかを決めるにあたり、ごく一部の野良猫を調査員に任命し、人間を観察させているーー。何を隠そう、おれがその野良猫調査員だ。あたりくじつきの棒アイスで当たった。 今日は一度も信号に捕まらなかった。片思いの人と会話ができた。新規の契約が転がり込んできた。 そんなとき、人はどこかで神様の使い“野良猫調査員”とすれ違っている。昨日より明日がちょっと楽しくなる魔法のような物語。 伊兼さんというと、新聞記者を経ていることもあって、取材を絡んだ警察モノや政治モノなど、サスペンスやシリアスな作品が印象的なのですが、今回はコミカルで、ファンタジー要素の作品でしたので、意外でした。 読んでいて頭をよぎったのが、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」です。その作品は、死を間際にした対象者を7日間観察し、死が妥当なのかを調査する死神の物語なのですが、こちらとどことなく似ているなと思いました。 といっても、内容ではなく、要素です。真逆なのですが、幸福を分け与えようと調査するノラが、対象者に出会って、幸せを与えるかどうか調査します。 また、あちらでの死神は音楽が好きですが、こちらはラーメンが好きです。 猫に扮しているという意味では、知念実希人さんの「死神シリーズ」もちらつきました。 こちらは、幸せを与えるという意味では、他の作品とは全然違い、どのような人を対象に、どんな幸せを与えるのかが楽しむことができます。 対象者は、特に事前に決まっているわけではなく、ノラの勘で決まります。そして接触するのですが、もうツッコみどころ満載です。 どんな人間にも扮することができますし、スッと相手の懐に入ることができます。 具体的には、同級生として接するのですが、当然相手はこちらが誰かわかりません。それでも、順応できる環境にできるということで、あたかも以前から存在したかのような接することができます。対象者だけでなく、周囲も順応するので、思わずクスっとしてしまいました。 そこに息抜きとして登場するラーメン。対象者とともにラーメンをすする場面は、対象者の心を正直にさせてくれるので、本音やそこで生まれる優しさがなんともほっこりと映りました。 全6章で、それぞれ別の対象者を相手に、幸せを与えようと奮闘します。幸せといっても、人生全体を幸せにするのではなく、一つの願い事をかなえるような感じになっています。それによって、トントン拍子に人生が成功していくのでは⁉といったものになっています。 対象者は、幸せが貰えなくても、もしかしたら成功するのでは⁉といった思いもあったのですが、ノラが対象者と接することで垣間見る苦悩や理不尽さが、なんとも切ないなと思いました。 単なるファンタジーではなく、現代の問題や話題を取り込み、それを対象者の背景に加えることで、より現実的で考えさせられる気持ちにもなったので、そこは伊兼さんの取材力が発揮されている印象でした。 「幸せ」を授かった寸前や直後で、エピソードは終わるので、その続きが気になるところですが、余白として、読者に想像させるのも、面白いなと思いましたし、きっとこうなるといった嬉しい気持ちにさせてくれるので、良い余韻に浸れました。

Posted by ブクログ