このノラ猫、幸せ調査員にて の商品レビュー
ノラ猫が、神様の使いのピースと言う鳩から「ほんの少しのしあわせ」を分け合う人間探しをすると言うもの。神様特典で、猫は野良と言う人間に化け、しかも誰にも正体を見破られず「しあわせ」にあたいする人物か調査する。詐欺事件に関わるのが多いが、私はスターを夢見る、ワンダーウォールの章が好き...
ノラ猫が、神様の使いのピースと言う鳩から「ほんの少しのしあわせ」を分け合う人間探しをすると言うもの。神様特典で、猫は野良と言う人間に化け、しかも誰にも正体を見破られず「しあわせ」にあたいする人物か調査する。詐欺事件に関わるのが多いが、私はスターを夢見る、ワンダーウォールの章が好きだった。最後のロックンロールスターの章で、オアシスに関連する章題が判明する。秋の日差しを浴びてささやかな幸せを感じる猫になりたくなる。
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▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00560700
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Amazonの紹介より 神様の伝書鳩・ピースと、幸せ調査員の猫のノラが、あなたに幸せをお届けします。 人類に割り当てられた幸せの総量は、あらかじめ定められている。神様は誰に幸せを分配するかを決めるにあたり、ごく一部の野良猫を調査員に任命し、人間を観察させているーー。何を隠そう、お...
Amazonの紹介より 神様の伝書鳩・ピースと、幸せ調査員の猫のノラが、あなたに幸せをお届けします。 人類に割り当てられた幸せの総量は、あらかじめ定められている。神様は誰に幸せを分配するかを決めるにあたり、ごく一部の野良猫を調査員に任命し、人間を観察させているーー。何を隠そう、おれがその野良猫調査員だ。あたりくじつきの棒アイスで当たった。 今日は一度も信号に捕まらなかった。片思いの人と会話ができた。新規の契約が転がり込んできた。 そんなとき、人はどこかで神様の使い“野良猫調査員”とすれ違っている。昨日より明日がちょっと楽しくなる魔法のような物語。 伊兼さんというと、新聞記者を経ていることもあって、取材を絡んだ警察モノや政治モノなど、サスペンスやシリアスな作品が印象的なのですが、今回はコミカルで、ファンタジー要素の作品でしたので、意外でした。 読んでいて頭をよぎったのが、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」です。その作品は、死を間際にした対象者を7日間観察し、死が妥当なのかを調査する死神の物語なのですが、こちらとどことなく似ているなと思いました。 といっても、内容ではなく、要素です。真逆なのですが、幸福を分け与えようと調査するノラが、対象者に出会って、幸せを与えるかどうか調査します。 また、あちらでの死神は音楽が好きですが、こちらはラーメンが好きです。 猫に扮しているという意味では、知念実希人さんの「死神シリーズ」もちらつきました。 こちらは、幸せを与えるという意味では、他の作品とは全然違い、どのような人を対象に、どんな幸せを与えるのかが楽しむことができます。 対象者は、特に事前に決まっているわけではなく、ノラの勘で決まります。そして接触するのですが、もうツッコみどころ満載です。 どんな人間にも扮することができますし、スッと相手の懐に入ることができます。 具体的には、同級生として接するのですが、当然相手はこちらが誰かわかりません。それでも、順応できる環境にできるということで、あたかも以前から存在したかのような接することができます。対象者だけでなく、周囲も順応するので、思わずクスっとしてしまいました。 そこに息抜きとして登場するラーメン。対象者とともにラーメンをすする場面は、対象者の心を正直にさせてくれるので、本音やそこで生まれる優しさがなんともほっこりと映りました。 全6章で、それぞれ別の対象者を相手に、幸せを与えようと奮闘します。幸せといっても、人生全体を幸せにするのではなく、一つの願い事をかなえるような感じになっています。それによって、トントン拍子に人生が成功していくのでは⁉といったものになっています。 対象者は、幸せが貰えなくても、もしかしたら成功するのでは⁉といった思いもあったのですが、ノラが対象者と接することで垣間見る苦悩や理不尽さが、なんとも切ないなと思いました。 単なるファンタジーではなく、現代の問題や話題を取り込み、それを対象者の背景に加えることで、より現実的で考えさせられる気持ちにもなったので、そこは伊兼さんの取材力が発揮されている印象でした。 「幸せ」を授かった寸前や直後で、エピソードは終わるので、その続きが気になるところですが、余白として、読者に想像させるのも、面白いなと思いましたし、きっとこうなるといった嬉しい気持ちにさせてくれるので、良い余韻に浸れました。
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幸せを享受するのに相応しい人間か調べて受けるに値すると判断した人間に幸せになってもらう。幸せは人それぞれ違うのや他人から聞いて判断してもらったりノラの活躍から頑張っている人、諦めない人、そしてノラにエサを与える人が基準となっている。 他人からみて幸せそうと思ってもらうのはおかしい...
幸せを享受するのに相応しい人間か調べて受けるに値すると判断した人間に幸せになってもらう。幸せは人それぞれ違うのや他人から聞いて判断してもらったりノラの活躍から頑張っている人、諦めない人、そしてノラにエサを与える人が基準となっている。 他人からみて幸せそうと思ってもらうのはおかしいと思ってしまうけどやはり幸せな人は表情からして他人からみてもこの人幸せなんだなぁと感じるから…と色々幸せについて考えてしまう。 小さな事でも幸せと感じると脳が幸せホルモンを分泌させると聞いたことがあるので実践してみようと小説に関係ない事を考えながら読了。 でもノラにエサを与えている人がたくさんいる城山にはたくさんのネコやカラスがいる。 あまり環境によくない気もする。
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なんで伊兼氏がこんな本を上梓したのだろう。理解に苦しむ。猫好きなんだろうか。勿論文章は上手いので、読めなくはないが、この安易な展開とプロットは今までの読者が離れていきますぞ。箸休めだと思って見過ごそう。でもなんでオアシスの曲?
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かわいい装丁と神の使いの鳩と調査員のネコ。設定は魅力的 でも、猫は人間に変身できるし、記憶も操作してターゲットや関係者から簡単に話が聞ける。ネコの姿でも家に上がりこんで生活を見ることもできるという設定は都合良すぎるというかチートでしょう。 1話は当然めでたしめでたしの結末で2章以降に興味を持てなくてリタイア ごめんなさい
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表紙に猫がいたので手に取ってみたら目次が何か見たことある字面。 あぁこれ全部oasisの曲名だ。 東京ドームのライブ直前というタイミング的に良いかなぁと思って読んでみるもオアシス要素かなり控えめ。 スラスラ読めました。
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神様からの幸せを与える人間を探し出す役目を負った猫。 この猫が人間社会で探し出した人物の幸せの様子を探る過程が面白い。 今まで読んだ伊兼源太郎作品とは違い、コミカルな表現に趣があり、なかなかに読み応えのある短編集だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
表紙のかわいらしい猫のイラストを見て、 ほんわかしたキャラクターなのかな…と読み始めると、「おれ」と自称する猫であり、あれ?!とギャップを感じました。 ノラは自分のことを怠けものと言っているけれど、ピースに勧められると仕方ないな…といいつつ調査を始める。調査するんじゃん!怠けてないじゃん!と思いました。さすが猫。ツンデレですね……。 最初に想像した可愛いとは少し違ったけど、 ツンデレで愛らしいノラ。ノラとピースの掛け合いも面白いなと感じました。 そしてわたしも動物たちを見かけたら優しくしなければと思いました。そしてあわよくば幸せを分けてもらえると嬉しい…!しかし猫だったら存在しているだけで幸せなので、猫おばさん枠かもしれないな…とも思いました。 読み終えるとほかほかとした気持ちになれる作品でした。疲れている時にこそ読みたいです。
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ラーメン好きなノラ猫なんて、面白すぎる。ラーメンのためにと、動くことも多々あるし、仕事終わりと称してビールも飲む。ジワジワ面白い一冊でした。
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