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れる られる 岩波現代文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2025/09/17 |
| JAN | 9784006023720 |

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商品レビュー
4.7
4件のお客様レビュー
本書は、「東日本大震災を経て、生と死の距離が近づき、境目が曖昧になっている時代にあって、人生における能動と受動が転換する六つの風景を手がかりに、一人の中に共存するこちら側とあちら側について考える試み」であると著者自身が後書きで述べている。 出生、被災、疾病、自殺、障害、愛、老い。...
本書は、「東日本大震災を経て、生と死の距離が近づき、境目が曖昧になっている時代にあって、人生における能動と受動が転換する六つの風景を手がかりに、一人の中に共存するこちら側とあちら側について考える試み」であると著者自身が後書きで述べている。 出生、被災、疾病、自殺、障害、愛、老い。これらは人の生の諸相において、その人の意思や意図や主体性や積極性や元気ややる気や勇気ややりがいやらに関わることなく、いつでも誰にでも不意に訪れ、不断に出来する可能性が潜在し続けるものであって、それらの生起によって人は容易に「能動と受動」が変転する。 確かハイデガーは、人は投げ込まれた世界にあってて自らを投げ込むのが人の生であると述べた、と思った。これをこの文脈に置き換えれば受動性の中での人の能動性を言祝ぐ文脈であったかに思う。だが、本当にそうか。両者は卒然と切り分けられ、時間的にか意思によってかわからないが、能動性を発現できるものなのか。本書を読むと、両者が反転し重なり合い変転する中動態のあり方がよりリアルな人の生のあり方であるような気がする。 本書で紹介されるエピソード、出生前診断を受けた母が産み育てる決断をした姿に、被災地で人命救助にあたった消防署員の言葉に打たれ、泣かされる。 抗いがたい生の諸相を、真摯で信頼できる筆致により示すことで、読者は、命という代替し得ない大きなものに目を向ける。向けさせられる。
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「れる」も「られる」も受け身の助動詞だが、目次は「する・される」の動詞の組み合わせである…が、やっぱり、受け身の「される」側に重点が置かれた文章。人の生死や病気や障害といった重いテーマの文章。特に印象深いのは第4章「絶つ・絶たれる」と第6章「愛する・愛される」。どちらも死(それも...
「れる」も「られる」も受け身の助動詞だが、目次は「する・される」の動詞の組み合わせである…が、やっぱり、受け身の「される」側に重点が置かれた文章。人の生死や病気や障害といった重いテーマの文章。特に印象深いのは第4章「絶つ・絶たれる」と第6章「愛する・愛される」。どちらも死(それも自死)が関係してくる章だけれども、死そのものよりも、それまでをどう生きたか、生きなければならなかったか、という話として読んだ。 ところで、小さなことながら気になるのは、「なぜ私がそんな本を持っているのか、理由は最後に記す。」(p.132)という一文。私には、その「理由」とやらが読み取れなかったこと。
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誰もが能動的に生きていながら、受動的にも生きているという当たり前だが、見落としがちなことを再認識させられた。文体がとても読みやすい。年齢を重ねてまた読み返したい。
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