商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2025/09/17 |
| JAN | 9784006023720 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
れる・られるとは能動と受動のこと。 「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」「見守る・見守られる」 の7つの切り口からさまざまな状況、境遇、特性の人や人間関係のあり方やその境界を描こうとする連作エッセ...
れる・られるとは能動と受動のこと。 「生む・生まれる」「支える・支えられる」「狂う・狂わされる」「絶つ・絶たれる」「聞く・聞かれる」「愛する・愛される」「見守る・見守られる」 の7つの切り口からさまざまな状況、境遇、特性の人や人間関係のあり方やその境界を描こうとする連作エッセイというかノンフィクションエッセイといった雰囲気の作品。なるほど考えたことなかったなという射程の切り口もあり面白かったが、非営利の活動に携わる仕事柄常日頃考え、話題にしている視点でもあるので各話それぞれもう少し深く潜って欲しかった気もする。境界のあいまいさ加減であったり、あるいは境界を超えることの可否やその意味について。
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最相葉月氏、日経の電子記事へのコメントで初めて存じ上げました。 遅まきながらですみません笑 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB161DZ0W6A410C2000000/ 本書は、おもしろく読めて、タメになるエッセイでした。(個人の感想...
最相葉月氏、日経の電子記事へのコメントで初めて存じ上げました。 遅まきながらですみません笑 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB161DZ0W6A410C2000000/ 本書は、おもしろく読めて、タメになるエッセイでした。(個人の感想です笑) 同著者の、「理系という生き方」は買ってあり、これから読みます。 「絶対音感」も読みたい。 こちら、「れるられる」の解説を書かれている、齋藤亜矢氏にも興味がある。 芸術認知科学、というジャンルを提唱されている。 これまでの認知の、何かと何かを繋げて、社会や生活を、より良く(より良い生活に)するお手伝いをしてみたい、と思わせてくれた。 それを、あわよくば事業化して、自分が生活できる程度の儲けを得られることが出来れば素晴らしい、と思う。 自分の、身の丈に合っていて、社会の為にもなる。 それこそ、自分の利益だけを追い求めてしまいがちな、現代の盲目な資本主義(儲け主義)に陥るのではなく、私が”経済とは、経世済民であるべきだ”と思いたい思想にも合致する。
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本書は、「東日本大震災を経て、生と死の距離が近づき、境目が曖昧になっている時代にあって、人生における能動と受動が転換する六つの風景を手がかりに、一人の中に共存するこちら側とあちら側について考える試み」であると著者自身が後書きで述べている。 出生、被災、疾病、自殺、障害、愛、老い。...
本書は、「東日本大震災を経て、生と死の距離が近づき、境目が曖昧になっている時代にあって、人生における能動と受動が転換する六つの風景を手がかりに、一人の中に共存するこちら側とあちら側について考える試み」であると著者自身が後書きで述べている。 出生、被災、疾病、自殺、障害、愛、老い。これらは人の生の諸相において、その人の意思や意図や主体性や積極性や元気ややる気や勇気ややりがいやらに関わることなく、いつでも誰にでも不意に訪れ、不断に出来する可能性が潜在し続けるものであって、それらの生起によって人は容易に「能動と受動」が変転する。 確かハイデガーは、人は投げ込まれた世界にあってて自らを投げ込むのが人の生であると述べた、と思った。これをこの文脈に置き換えれば受動性の中での人の能動性を言祝ぐ文脈であったかに思う。だが、本当にそうか。両者は卒然と切り分けられ、時間的にか意思によってかわからないが、能動性を発現できるものなのか。本書を読むと、両者が反転し重なり合い変転する中動態のあり方がよりリアルな人の生のあり方であるような気がする。 本書で紹介されるエピソード、出生前診断を受けた母が産み育てる決断をした姿に、被災地で人命救助にあたった消防署員の言葉に打たれ、泣かされる。 抗いがたい生の諸相を、真摯で信頼できる筆致により示すことで、読者は、命という代替し得ない大きなものに目を向ける。向けさせられる。
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