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椿説弓張月(3) 光文社古典新訳文庫
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椿説弓張月(3) 光文社古典新訳文庫

曲亭馬琴(著者), 菱岡憲司(訳者), 葛飾北斎(絵)

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椿説弓張月(3) 光文社古典新訳文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2025/09/10
JAN 9784334107758

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商品レビュー

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2026/01/19

鎮西為朝(ちんぜい・ためとも)こと源為朝異聞譚。為朝は源頼朝の叔父にあたる人物で、保元の乱で崇徳上皇側に付き、弓矢で大奮戦するが、敗北。伊豆大島に流されるものの、そこで国司に逆らい、諸島を事実上支配してしまう。そのため、追討されて自害する。・・・というのが「正史」の為朝だが、その...

鎮西為朝(ちんぜい・ためとも)こと源為朝異聞譚。為朝は源頼朝の叔父にあたる人物で、保元の乱で崇徳上皇側に付き、弓矢で大奮戦するが、敗北。伊豆大島に流されるものの、そこで国司に逆らい、諸島を事実上支配してしまう。そのため、追討されて自害する。・・・というのが「正史」の為朝だが、その後、八丈島や琉球に渡ったという伝承があり、曲亭馬琴による本作はそれを踏まえた形である。 馬琴自身は琉球王室の始祖が為朝の子であるという説を本当に信じていたようである。現代の感覚だと、源義経=チンギス・ハーン説と大差ないような話に思えるのだが、馬琴は 源義経が高館を逃れ、朝夷義秀が朝鮮に渡ったという荒唐無稽な説と日を同じくして論じてはいけない と述べている。えー、どれもトンデモ話じゃないの? 馬琴は史書を渉猟した結果、正しいと思える「歴史的事実」をまず根底に置き、そこに肉付けをしていくという創作スタイルを取る。細部では自由に筆を振るっても、根底のところは変えない。例えば為朝の活躍で崇徳上皇が勝利する、とはならないわけである。 執筆開始当初は、為朝が琉球を統一したとする史書に基づいて構想していた。けれども途中で関連資料を読み漁るうちに、琉球王となったのは為朝ではなく、その子だとする説を見つけ、どうやらそちらの方が正しいと思うに至る。そうなるとその「事実」に合わせてストーリーを変えていかなければならない。はじめは前後編で終わるはずだったのが、かくして、続編、拾遺、残篇と書き継ぐことになったわけである。 本巻巻末には、馬琴が各編に付した考証が付録として付いている。門外漢としては、馬琴が取捨選択して「為朝の子=琉球王説」が正しいとした妥当性がさっぱりわからないのだが、とにかく多くの書を読み、そういう結論に達したのだなということは窺える。 前段が長くなったが、本巻。完結できなかった前後編の後の続編にあたる部分である。 後編の終わりでは、為朝が肥後に渡り、妻と再会し、崇徳上皇の遺志を継いで、平家を倒そうと妻子とともに旅立ったところで終わる。続編はその旅のシーンから。 都に行って清盛の首を狙うのか、と思いきや、いきなり洋上で嵐にあって、妻は入水、子とは生き別れ、為朝は「もはやこれまで」と腹を切ろうとする。そこに天狗が現れて、「我々がついているから船は進む。軽率に死ぬな」という。子供もどうやら助かったようなのだが、ここで物語の舞台は琉球に移ってしまう。ここまでで続篇の1/6ほど。 ここから延々、琉球の天孫王朝の話が続く。 前編で、為朝は故あって琉球を訪ねて、王の第二夫人である廉夫人、その娘で王位継承者でもある寧王女と出会っていて、これが伏線になっている形である。 現王の尚寧王は暗愚であり、悪賢い王妃(第一夫人)に唆されて、正当な跡取りである寧王女を排斥しようとする。そこに腹黒い高官や謎の妖僧が絡み、すったもんだといろいろあって、廉夫人やその忠臣は亡くなり、とはいえ、悪妃も非業の死を遂げ、いや、この後どうなるの!?というところで、ようやく為朝再登場。いやー、どこ行ってたん!? 北斎による挿絵では、漫画の源流的によく取り上げられる絵(怪僧曚雲の登場シーン)があったりしてなかなか楽しい。 ある登場人物が死んで、別の人物に憑依するエピソードがあるのだが、シチュエーションを替えれば現代でも通用しそうな感じである。馬琴先生、発想がすごいなぁ。

Posted by ブクログ

2026/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3巻は琉球編。馬琴の筆が冴えわたり、もうめちゃくちゃ面白い。この巻で為朝一行は早々と海難でいったん退場、以後は主に琉球の暗愚な王の下での王政簒奪行為が描かれる。その勧悪懲善!の素晴らしい叙述に感激した。寧王女のもとで、本来善であるべき支援者や縁者が、悪人集団の奸計と禍獣の暴虐により次々と殺害される展開は、当時の読者の腹立たしさが思い返され、M的な痛快さ。馬琴先生の面目躍如といったところだと思う。最後に為朝が窮地を救うところで次の巻となる。里見八犬伝と並ぶ名作と評されているが、その真価を強く感じる編だった。

Posted by ブクログ

2026/01/08

 さて、本巻の人物紹介は割合簡単。善と悪がはっきりしている。愚昧な尚寧王、佞臣利勇によろめく寵妃中婦君、可憐な寧王女、佞臣利勇(大事な事なので、二度言う)と対立する忠臣毛国鼎とその幼き息子たち鶴と亀(が滑った、と書きそうになるじゃないか!どうしてくれる)、という、人間関係がドロド...

 さて、本巻の人物紹介は割合簡単。善と悪がはっきりしている。愚昧な尚寧王、佞臣利勇によろめく寵妃中婦君、可憐な寧王女、佞臣利勇(大事な事なので、二度言う)と対立する忠臣毛国鼎とその幼き息子たち鶴と亀(が滑った、と書きそうになるじゃないか!どうしてくれる)、という、人間関係がドロドロ、ぐちゃぐちゃの琉球王朝に、少年誌から飛び出してきた豪傑為朝が参入してくる構図である。山風要素も欠かせない。妖術使いの曚雲国師とタッグを組む高名な巫女阿公。寧王女を庇う叔母真鶴と、忠義のため彼女と交際ゼロ日婚を果たした松寿。  平清盛を討とうと九州から上洛中の海上で、為朝親子と主従は暴風雨に遭い遭難。その過程で元長刀ガール白縫は、皆を救うために海に身を投げる。  女性が海に身を投げて荒ぶる海を鎮めるパターンは、古事記でも語られている。馬琴も王道を踏襲したわけだ。愛する妻を失った傷心の為朝は、それでも先を急ぐ。そうだ為朝先へ行け。本巻ラストに驚く出会いがあるぞ。いちおう、失うからこそ得られるものもある、的な。  琉球王朝のグダグダ加減は、呆れるばかり、良薬は口に苦しを知らんのか。自分にとってためになる人を遠ざけ、近づけるのはその逆の人種ばかり。『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン、惣流・アスカ・ラングレーの口癖を、何度言いたくなったことか。そんな体たらくだから佞臣につけこまれるんだ。  いやあ、それにしてもいいな妖術に、伝説上の化け物・禍獣(わざわい)。いや、わざわいって馬琴、それ、当て字か、直接的というか。ネーミングライツは有効に使った方がいいよ馬琴。

Posted by ブクログ