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英文 DEFENSE OF JAPAN(2025) 2025年版 防衛白書 英語版
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英文 DEFENSE OF JAPAN(2025) 2025年版 防衛白書 英語版

防衛省(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経印刷/全国官報販売協同組合
発売年月日 2025/09/02
JAN 9784865794816

英文 DEFENSE OF JAPAN(2025)

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2025/10/11

中国:総合的な軍事力の拡大と質的転換 ● 航空戦力の近代化 ロシアから導入したSu-35などに加え、国産ステルス戦闘機J-20を主力化。 長距離作戦能力を持つJ-16や空中給油機の配備も進み、第一列島線を越えた作戦を視野に入れている。 さらに爆撃機H-6Kへの長射程巡航ミサイル...

中国:総合的な軍事力の拡大と質的転換 ● 航空戦力の近代化 ロシアから導入したSu-35などに加え、国産ステルス戦闘機J-20を主力化。 長距離作戦能力を持つJ-16や空中給油機の配備も進み、第一列島線を越えた作戦を視野に入れている。 さらに爆撃機H-6Kへの長射程巡航ミサイル搭載により、空からの戦略的打撃能力を強化。 ● 海上戦力の量的・質的拡大 空母「遼寧」「山東」に続き、電磁カタパルトを備えた「福建」が進水。 加えて052D駆逐艦、055型大型駆逐艦、094型戦略原潜などを多数就役させており、 南シナ海・東シナ海・日本海での活動が常態化。 日本近海では対馬海峡を抜ける航行訓練も増加し、シーレーン上でのプレゼンス拡大が明確。 ● 宇宙・サイバー・電磁領域の統合運用 人工衛星の監視・妨害能力を高め、宇宙空間での攻撃的オプションを確保。 同時にサイバー攻撃や電磁波妨害によって、敵の指揮通信を麻痺させる「情報優勢」戦略を強化している。 これは伝統的な兵器よりも非対称的かつ先制的な戦い方を志向している点が特徴。 ● 核・ミサイル戦力の多様化 移動式ICBM、潜水艦発射型(SLBM)に加えて極超音速滑空体(HGV)の開発も進展。 アメリカへの「確実な報復能力」を掲げ、核抑止力の信頼性向上を強調。 ● ロシアとの軍事協力 合同巡航・共同演習が継続。戦略的連携を演出しつつも、 同盟というよりは互いにアメリカへの牽制を目的とした利害一致の関係。 ⸻ 北朝鮮:抑止力誇示と挑発の継続 ● 弾道ミサイル開発の進化 固体燃料式ICBMや極超音速ミサイルを開発し、発射間隔の短縮化・奇襲性の向上を狙う。 発射訓練を頻繁に実施し、日本列島上空を通過する軌道も増加。 これにより日本・韓国・グアムを実射程に収める戦力体系が現実化している。 ● 核兵器の小型化・多弾頭化 地下実験場での活動再開の兆候。弾頭の多弾頭化や軽量化を進め、 実際に搭載・運用できる核戦力の整備を目指す。 ● 対米・対韓国政策の硬直化 経済制裁による孤立打破を目的に、軍事的緊張を意図的に高めている。 ロシアや中国との軍事的・経済的接近も進む。 ⸻ アメリカ:同盟国との連携強化と抑止体制の再構築 ● インド太平洋戦略の深化 「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を軸に、日本・韓国・オーストラリア・フィリピンなどとの安全保障協力を強化。 QUAD(4か国安全保障対話)やAUKUS(米英豪の技術連携)を通じて、地域全体で中国を牽制。 ● 抑止力の再配置 在日米軍・在韓米軍の運用体制を見直しつつ、台湾有事や朝鮮半島危機に即応できる形へ再構築。 太平洋諸島へのアクセス拡大、基地間の機動展開性を強化中。 ● 同盟国支援の制度的拡大 日本・韓国との情報共有(GSOMIA)や共同演習の回数増加、サイバー分野での同盟協力も深化。 ⸻ ロシア:欧州戦線の長期化とアジア戦略の維持 ● ウクライナ侵攻による長期消耗 欧州方面で兵力を大きく割いている一方、極東軍管区では限定的ながらも演習を継続。 日本海やオホーツク海での艦艇・爆撃機活動を維持し、極東での存在感を示している。 ● 中国との戦略的接近 制裁回避やエネルギー輸出を通じた依存関係が強まる。 合同演習や爆撃機の共同飛行は続いており、対西側の象徴的パートナー関係を演出。 ただし実態は、利害が一致する範囲での協力にとどまっている。 ⸻ NATO:インド太平洋への関心拡大 ● 「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分」という認識 ウクライナ侵攻を受けて、アジアでの抑止構造への関与を強めている。 日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドを「パートナー国」と位置づけ、定期対話を実施。 ● 日本との協力深化 サイバー防衛、情報保護、先端技術分野での協力を進める方向。 特に、宇宙・サイバー・AI分野でのNATO標準との整合性を模索中。 ⸻ 補足:日本にとっての戦略的含意(参考) ● 周辺国の同時多発的な軍備拡張により、抑止環境が急速に不安定化。 ● 日米同盟を軸に、反撃能力や統合防衛体制の強化が求められる。 ● サイバー・宇宙・電磁領域でのシームレスな防衛力整備が急務。

Posted by ブクログ