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共感の論理 日本から始まる教育革命 岩波新書2079
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共感の論理 日本から始まる教育革命 岩波新書2079

渡邉雅子(著者)

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共感の論理 日本から始まる教育革命 岩波新書2079

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2025/09/22
JAN 9784004320791

共感の論理

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商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2026/04/19
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著者が前著で示された4つの論理的思考の中でも、日本の社会原理の論理性に焦点を当てて、 ポスト近代の世界に対処するうえでどう活かせるか、どう打ち出していけるか、みたいな可能性を論じられていました。近代資本主義の矛盾が顕わになる今日、日本式の思考法が世界的に意義のある解決策となり得る、とのことです。 ポスト近代の多元的世界。 科学と哲学による新しい物の見方として、例えば、量子力学やそれを含む複雑系システムは私たちの世界の見え方をどう変えるか。 この二つは、何がどう見えるかが観察者の見ている(問題にしている)スケール、位置、視点によって異なるということを明らかにした。 何を一つの総体としてとらえるか、が視点によってそれぞれで、全てはすべてに対してローカルであり、ローカルとグローバルの区別はなくなる、というような話を原理レベルや宇宙レベルで説明をつけられるようになっていくと、私たちのものの見方や思考法も大きく変化させていく可能性があるという。 一つの統一的な見方は存在しえない。自己準拠という言葉もありました。 共感による利他主義。 日本以外の利他主義は、利己主義を土台にしている。新しいパラダイムにおいては、日本の教育が育んできた利他主義こそ、あらためて評価されるべき。95 利他主義は、コロナ期、思想家のジャック・アタリが自由から利他主義への転換を提言している。彼の利他主義は、合理的利他主義、と呼ばれることが多く、利他的行為が最終的に自己利益に返ってくるという合理性。また、共通の国際制度や機関の設置を提言している点で、理性的利他主義でもあるという。論理性分類では、政治原理に該当する。 ピーター・シンガーらの利他主義は、効果的利他主義に分類される。効率性と費用対効果を最大化している。経済原理に該当する。 主教の協議や戒律に基づく利他主義は、法・原理的利他主義。 そして日本型の共感による利他主義がある。 …

Posted by ブクログ

2026/03/08

これまでの研究成果を社会に還元するという目的で書かれた本のようだ。 ベースとなるのは『納得の構造』や『論理的思考とは何か』で、複数の文化圏の「論理」がどのようなものかをモデル化してきた話。 それを現代の社会の中に位置づけ、今後の教育の在り方、作文教育の在り方の提言に結び付けていく...

これまでの研究成果を社会に還元するという目的で書かれた本のようだ。 ベースとなるのは『納得の構造』や『論理的思考とは何か』で、複数の文化圏の「論理」がどのようなものかをモデル化してきた話。 それを現代の社会の中に位置づけ、今後の教育の在り方、作文教育の在り方の提言に結び付けていく。 西欧近代のシステムが行き詰まって、さてどうするか。 そこで日本で培われた社会性を大事にする教育や、ビジネスの中でさえ利他を重視する考え方(「共感的利他主義」と本書では呼ばれる)にも、今後のよりよいあり方を見つけるヒントがあるのではないか、と筆者は伝えている。 たしかに、筆者の言うように、過去のよいものを検討もせず捨ててしまうのはとてももったいない。 本書では、小学校から大学までの文章教育のグランドデザインも提示する。 小学校では物語により共感的利他性を育て、一方で観察により報告文を、中学校では意見文を通して論証の基礎を学び、高校では課題研究や小論文を通して仮説検証や抽象的思考を学ぶ…といった感じ。 西洋(というかアメリカ)的な、結論前出しの効率的なエッセイライティングは英語の中で学ぶことが提案されていた。 ただ、個人的には英語の授業の中だけで学ぶというよりは、日本語でもモードの書き分けができた方がよいのでは、という気もする。 AIで翻訳が簡単にできるようになってきたことを考えると、英米流エッセイなり、フランス流弁証法的エッセイなりのスタイルで日本語で表現し、それを翻訳すればよいのでは、と思われなくもない。 というのと、英語でエッセイを書けるところまで高校の英語教育で持っていくことができるのか、という疑問もあるし。 著者の先生には申し訳ないけれど、本書をちょっと雑に読んでしまった感があって、自分が本書に共感しているところと違和感を感じていることがまだしっかり言葉にできていない気がするが、とりあえず今はここまで。

Posted by ブクログ

2026/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 前著「論理的思考とは何か」による教育原理の4類型(経済原理(技術目的×経験的知識)・政治原理(価値目的×大気的知識)・法技術原理(技術目的×体系的知識)・社会原理(価値目的×経験的知識)により、パラダイムシフト後のポスト近代社会(経済:成長・形式合理⇒持続可能性・価値合理、社会:機能的分業・競争⇒多様な価値共同体・協調相互扶助、規範:自然と切り離された人間・要素還元主義⇒自然と一体の人間・複雑系・間主観、政治:リベラル民主主義・代表民主制⇒協調的自由主義・直接参加民主主義)においては、日本型の社会原理に基づく教育が有効とする。  前著の明確な割り切りほどの切れ味はない。 ・日本型教育でとりわけ、綴方は心学にも共通し「共感の論理」によるとする。

Posted by ブクログ

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