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プラハの古本屋 中公文庫
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プラハの古本屋 中公文庫

千野栄一(著者)

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プラハの古本屋 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2025/08/21
JAN 9784122076938

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プラハの古本屋

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商品レビュー

3.6

103件のお客様レビュー

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2026/09/01

1950年代に当時のチェコスロバキアの首都プラハに留学した著者の古書収集記録、と言って良いだろう。 今と違いネット情報の無い時代、それも旧東側世界でいわゆる稀覯本を収集するのは人的ネットワークが命ということがよく分かる。 それだけに当時の価値は大変なものだったのだろう。 短編集...

1950年代に当時のチェコスロバキアの首都プラハに留学した著者の古書収集記録、と言って良いだろう。 今と違いネット情報の無い時代、それも旧東側世界でいわゆる稀覯本を収集するのは人的ネットワークが命ということがよく分かる。 それだけに当時の価値は大変なものだったのだろう。 短編集であるが、編集の都合か収録の順番に少し違和感を感じる所があるのが難点かな。

Posted by ブクログ

2026/08/30

本物のオタク。スラブ言語のオタク。 ずっとこの熱量で好奇心が続くってすごい。 物事を成すってこういうことなんだな。 興味を突き詰めて煮詰めていった先でその道の大家になって、でもまだ興味がつきないってどういう感じなんだろう。

Posted by ブクログ

2026/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 近年あらためて注目を集めているのは、単なる古本好きのためのエッセーだからではないと思います。本書には、本との出会いの喜び、人との交流の楽しさ、異文化への好奇心、そして学ぶことの豊かさが詰まっています。その魅力は、効率や利便性が重視される現代社会において、私たちが失いつつある価値を思い出させてくれる点にあるのではないでしょうか。 本書に描かれているのは、社会主義時代のプラハで著者が古書店を巡りながら本を探し求めた日々です。そこでは本は単なる商品ではなく、人と人を結びつける文化的な存在として扱われています。特に印象に残ったのは、古書店主が「私は自分を文化の仲介者だと思っています」と語る場面です。本を売るだけでなく、それを必要とする人へ届ける役割に誇りを持つ姿勢に、古本屋という場所の本質が表れているように感じました。 現代では、欲しい本をインターネットで簡単に検索でき、電子書籍ならその場ですぐに購入することもできます。しかし本書の世界では、本との出会いには時間と手間が必要です。何度も店に通い、店主と交流し、人づてに情報を集めてようやく一冊の本に巡り合います。その過程そのものが本の価値を高めており、本との出会いが効率ではなく「縁」によってもたらされる世界の魅力を感じさせます。  また、本書を読んで、本にどれだけ価値を認めるかということについても考えさせられました。現在は動画やゲーム、SNSなど多くの娯楽があり、本はその選択肢の一つに過ぎません。しかし本書を読むと、本は単なる情報媒体ではなく、その背後にある知識や歴史、人々の営みまで含めた文化そのものであることに気づかされます。本にお金を払うことは、紙や情報に対してではなく、その文化的・知的価値に対してであると感じました。  さらに、この本を現代の視点から読むと、電子書籍と紙の本の違いについても考えさせられます。千野栄一氏がプラハの古書店を巡っていた時代には、本といえば紙の本しかありませんでした。本を探すことは町を歩くことであり、人と出会うことであり、実際に本を手に取ることでもありました。一方、現在は電子書籍の普及によって、欲しい本をすぐに購入し、どこでも読むことができます。必要な情報に素早くアクセスできる点は大きな利点です。しかしその反面、書店や図書館で偶然本と出会う機会や、本そのものの手触り、書棚を眺めながら新たな興味を発見する楽しさは感じにくくなったようにも思います。  また、本書をきっかけに図書館と書店の関係についても考えました。かつては「本を売る書店」と「無料で貸し出す図書館」は対立的に語られることもありました。しかし、知識へのアクセスを広く保障するために公共図書館が整備され、誰もが本を利用できる社会が築かれてきたことを考えると、両者はともに読書文化を支える存在です。現在では、図書館も書店も、本を媒介として人と人を結びつける場へと変化しています。読書会や講演会、地域活動などを通じて、人々が学び合い交流するコミュニティの役割を担い始めています。 『プラハの古本屋』は、古本についての本であると同時に、本を通じた人とのつながりについての本でもあります。欲しい本が瞬時に手に入る時代だからこそ、本との出会いに時間をかけることの意味や、人から人へ文化が受け継がれていくことの大切さがより鮮明に感じられます。電子書籍と紙の本が共存する現代において、本書は本を探す楽しさ、人との出会いの豊かさ、そして文化を支える場の価値を改めて考えさせてくれる一冊でした。

Posted by ブクログ

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