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二重らせん(下) フジテレビとテレビ朝日 欲望のメディア 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2025/06/13 |
| JAN | 9784065395790 |

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テレビ朝日、フジテレビの興亡を辿るノンフィクションの下巻。本書ではほぼ全編を通じて、堀江貴文氏のライブドアによるニッポン放送株の争奪戦の詳細が描かれています。 上巻で詳しく述べられていますが、フジテレビ株の多くを、より小さなニッポン放送が所有し、そのニッポン放送株の多くを鹿内家...
テレビ朝日、フジテレビの興亡を辿るノンフィクションの下巻。本書ではほぼ全編を通じて、堀江貴文氏のライブドアによるニッポン放送株の争奪戦の詳細が描かれています。 上巻で詳しく述べられていますが、フジテレビ株の多くを、より小さなニッポン放送が所有し、そのニッポン放送株の多くを鹿内家が所有していました。鹿内家の影響力を削ぎたい日枝氏をはじめとするフジテレビ経営層はニッポン放送の株式公開・上場という手段を用いて鹿内家の影響力を排除することに成功します。 ところが、フジテレビという巨大メディア企業を、実質的にはより時価総額の小さなニッポン放送の株を買い占める事で実質的に所有できるといういびつな構造となり、これに目を付けたのが村上ファンドを率いる村上世彰氏でした。ニッポン放送株を買い進める村上氏と、それに対抗する日枝氏。様々なやり取りの中で、村上ファンドが買い進めたニッポン放送株の引受先として浮上したのが堀江貴文氏のライブドアでした。 当時、堀江貴文氏が前面に出ていて、村上氏の位置づけが分かりにくかったのですが、本書によると、まずニッポン放送株に目を付けたのは村上氏で、手詰まりになって村上ファンドに巨額の損失が出そうになるところを、うまく堀江貴文氏を巻き込んだ、という構図のようです。 近鉄球団の買収の時には救世主・時代の寵児であるかのような扱いを受けた堀江氏も、村上氏と共に逮捕されると多くのマスコミは手のひらを返したように批判的な扱いへと豹変しました。確かに彼らは法を逸脱したのは確かですが、ニッポン放送株の争奪戦で関わりの合ったフジテレビ、ニッポン放送、大和証券の関係者は摘発されませんでした。そういう意味では「検察はあまたある摘発対象からライブドア堀江を恣意的に選択したと言っていい(本書から抜粋)」と著者が述べるように、”出る杭は打たれる”的な処置を政界・財界がもたらしたとも言えるのではないか、という気がします。 上下巻合わせてかなりのボリュームですが、株取引に関する用語が次々と出てきて、もう少しそういう語句についての基本的な説明(上場企業の持ち株に関する法律や、規制の内容など)を織り込んでくれたら、もっと状況を把握しながら読み進められたのでは、という印象でした。著者がかなり詳細に取引の経緯などを再現しているので、事態の切迫感・重要性などがもっと伝われば、より楽しめたのにという気がしました。ただ、その点を差し引いても、放送局という特殊な業界の興亡を辿ることが出来る重厚なノンフィクションで、読み応え十分でした。
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