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ならべてよむ!世界の歴史 日本の歴史 左右くらべて読めば未来が見えてくる!
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ならべてよむ!世界の歴史 日本の歴史 左右くらべて読めば未来が見えてくる!

伊能史尊(著者)

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ならべてよむ!世界の歴史 日本の歴史 左右くらべて読めば未来が見えてくる!

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 自由国民社
発売年月日 2025/05/26
JAN 9784426130855

ならべてよむ!世界の歴史 日本の歴史

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2025/06/16

本書「ならべてよむ! 世界の歴史 日本の歴史」は、従来の単独的な歴史学習を刷新し、世界史と日本史を左右のページで並行して読み比べることで新たな発見を促す「ステレオ歴史読本」として構成されています。歴史を単なる暗記科目ではなく、未来を見通すための思考ツールとして位置づけ、両史の相互...

本書「ならべてよむ! 世界の歴史 日本の歴史」は、従来の単独的な歴史学習を刷新し、世界史と日本史を左右のページで並行して読み比べることで新たな発見を促す「ステレオ歴史読本」として構成されています。歴史を単なる暗記科目ではなく、未来を見通すための思考ツールとして位置づけ、両史の相互関連性や影響関係を通じて、より深い歴史理解を目指すことが中心テーマとなっています。過去から学ぶことで未来を形作るという一貫した理念が全編を貫いています。 第1部では、人類の起源から現代まで約700万年の歴史を10章にわたって展開しています。旧石器・新石器時代から始まり、**ホモ・サピエンスの誕生(約40万~30万年前)**と日本列島への人類到達(約4万~3万年前)、古代文明の興亡、キリスト教・イスラム教などの一神教の誕生と日本の**『古事記』『日本書紀』**による神話体系の確立、**モンゴル帝国の世界征服と元寇**、ルネサンスと禅・キリスト教伝来、近代国家形成と**明治維新**、帝国主義時代、そして戦後復興からAI・グローバリズム時代まで、世界史の大きな流れと日本史の独自の展開を同時並行で比較検討しています。特に、日本が独自性を保ちつつも外来文化を取り入れてきた融合的な歴史展開が強調されています。 第2部では、5つの専門的観点から世界と日本を比較分析しています。思想面では、西欧の**一神教・合理主義・個人主義**と日本の**多神教・アニミズム・集団調和**の対比、都市史では西欧の城壁都市と日本の開放的城下町の相違、農耕・戦争史では**農耕開始が定住・都市・戦争を生んだ**という仮説の検証、食文化史では**緑の革命・鉄器普及**による農業生産性向上と日本の米文化の形成、産業史では**モンゴル帝国の交易ネットワークが資本主義の基盤を築いた**という視点や**プロテスタンティズムと資本主義**の関係性などが詳細に論じられています。 特に注目すべき専門的知見として、縄文時代の**三内丸山遺跡**に見る定住生活の高度性、日本の**「神風」思想と神国意識**の形成過程、室町時代の**勘合貿易と「日本国王」外交**、**元寇が日本の独立と民族意識強化に与えた影響**、明治維新における**中央集権的近代国家の急速な樹立**、戦後の**GHQ協力による民主化と経済復興**などが挙げられています。これらの分析を通じて、日本が世界史の潮流の中でいかに独自の対応を見せてきたかが浮き彫りになっています。 現代的課題として、**第四次産業革命(AI・IoT・ビッグデータ)**とグローバリゼーションの進展、**2050年食料危機**の予測、日本の**少子高齢化・人口減少**という構造的問題、**食料自給率低下**などが提示されています。また、世界史を**「文明の興亡の繰り返し」**として捉える長期的視点から、現代の諸課題を歴史的文脈で理解することの重要性が強調されています。 本書は、単なる歴史の羅列ではなく、世界史と日本史の相互作用を通じて**歴史の普遍性と特殊性**を同時に理解し、現代と未来への教訓を抽出することを目的としています。特に、日本が**独自性を保持しながら外来文化を受容・融合**させてきた歴史的特質を活かし、グローバル化時代における日本の役割と可能性を見出すための歴史的思考力の養成を最終目標としています。過去を鏡として未来を構想するという史学の本質的役割を、実践的な形で提示した画期的な歴史書といえるでしょう。

Posted by ブクログ