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夏鳥たちのとまり木 双葉文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 双葉社 |
| 発売年月日 | 2025/05/14 |
| JAN | 9784575528473 |

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夏鳥たちのとまり木
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
大人たちも表向きは平気そうな顔をしていて過ごしているが、過去には傷つき、誰にも言えない過去がある。 そんな思いを抱えた大人たちが、今を生きる中学生が同じ経験や思いをしないように、寄り添って救い出そうとする。試行錯誤で進んでいく。 寄り添う大人たちにもその行動は正しいのかはわからな...
大人たちも表向きは平気そうな顔をしていて過ごしているが、過去には傷つき、誰にも言えない過去がある。 そんな思いを抱えた大人たちが、今を生きる中学生が同じ経験や思いをしないように、寄り添って救い出そうとする。試行錯誤で進んでいく。 寄り添う大人たちにもその行動は正しいのかはわからない。 また、子どもたちに寄り添うために大人たちも自分の過去と向き合っていく。 とても奥深い物語だった。
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---------------------------------- 中二の夏、私はアパートの一室に逃げ込んだ。 男は「大丈夫だよ」と言って 受け止めてくれた。 SNSを通じた未成年者誘拐 真の罪を胸に突きつける長編小説 ---------------------------...
---------------------------------- 中二の夏、私はアパートの一室に逃げ込んだ。 男は「大丈夫だよ」と言って 受け止めてくれた。 SNSを通じた未成年者誘拐 真の罪を胸に突きつける長編小説 ---------------------------------- 正直、手に取るの悩みました。 仕事が辛くてメンタルも落ち気味だったので、 本作をちゃんと読めるかなと。 誰だって病んでるし、 辛いことがあるし、 苦しいことだってある。 主人公が葛藤を抱えるなか、 中二の頃を思い出し、 記憶を辿る。 あの時どうしようもなかった自分を救ってくれたのは、見知らぬ男性だった。 なんか…すごかった。 どん、と叩かれた気持ちです。 それでも、 「これはやっぱりダメなことだ」 と思える自分で良かった。
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親に対する子供の目線は、例えどんな悲惨な家庭であってもそう変わらないのではないかと思う。なぜなら、子供にとって他に世界はなく、自分の命は全て親に委ねなくてはならないから。それはとても残酷なことに見える。 この物語のタイトルにある“夏鳥”とは、巣立ちを迎えた子鳥のことだろうか。 ...
親に対する子供の目線は、例えどんな悲惨な家庭であってもそう変わらないのではないかと思う。なぜなら、子供にとって他に世界はなく、自分の命は全て親に委ねなくてはならないから。それはとても残酷なことに見える。 この物語のタイトルにある“夏鳥”とは、巣立ちを迎えた子鳥のことだろうか。 親から離れることを決意し、初めて見る世界で子鳥が一番に探すものは“とまり木”だろう。 それは鳥を愛する人の庭の梅や桃の木かもしれないし、危険な車道の電線かもしれない。 人の子も大人になる折に、親を疑い、家を飛び出す時が来る。その際に頼れるとまり木が無ければ、手頃なとまり木を求めるだろう。 話を戻すが、子が親を見る目は大人になるにつれ人それぞれ変わっていくものだと思う。 人によれば親族の死の悲しみに共感しきれないこともあるだろう。これが葉奈子と雅人のすれ違いとなった。 親の愛を全身に浴びることが出来なかった人には家族の愛情を理解することが難しい。 葉奈子も溝渕の妻の死に、共感を持って接したが、これは“選択を間違えなかった”と語っている。このことは私にもわかる。私自身も、今でも自分が正しい愛情を持てているのかわからない。 葉奈子は星来に、中学生であったハナを重ね、ハナと対話し、抱擁し、愛を教えた。 これによって葉奈子自身が救いを得て成長したのだと思う。 拾ったドバトは幸せだったのだろうか。 少なくとも、そこには束の間の安心はあったはずだ。 今の私には、心から安心して何度でも羽を休めることができる、とまり木がある。 そのことは、心から嬉しいことだ。
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