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ハイエク入門 ちくま新書1859
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2025/05/09 |
| JAN | 9784480076892 |
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ハイエク入門
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商品レビュー
5
5件のお客様レビュー
幅広い分野で影響を与えた思想家の思考を、現代の複雑な課題と関連づけて探求する本書は、ハイエクの思想を深く理解するための優れた入門書です。読者は、ハイエクの「法の支配」や「自生的秩序」といった概念を通じて、彼の独自性と先見性を実感できます。また、他の経済学者との対比を通じて、彼の思想がどのように現代に適用できるかを明確に示しており、読みやすさも魅力的です。特に、ハイエクの自由主義思想が現代においても重要な視点を提供することに気づく読者も多く、彼の思想が時代を超えて生き続ける理由が伝わります。入門書でありながら、ハイエクの人生や思想の全体像を豊かに描き出している点も評価されています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
個人的自由の問題も勿論のことながら、社会主義経済の管理体制下では「自発的貯蓄」とそれに伴う経済の成長を望むことはできない。それは、あくまで価格メカニズムをもとにした企業の自発的行動によるしかない。彼にとって、その適切なありかたを混乱させ「恐慌」をもたらすのは、中央銀行の存在そのも...
個人的自由の問題も勿論のことながら、社会主義経済の管理体制下では「自発的貯蓄」とそれに伴う経済の成長を望むことはできない。それは、あくまで価格メカニズムをもとにした企業の自発的行動によるしかない。彼にとって、その適切なありかたを混乱させ「恐慌」をもたらすのは、中央銀行の存在そのものであり、それを前提にした「信用創造」のシステムであった。 「均衡への傾向」に合わせて、生産者だけではなく消費者もが、刻一刻と変動する価格や状況をにらみながら、それぞれの生産計画や消費計画を絶えず再検討していくプロセスこそ重要なのである。 ハイエクにとっては、科学という営みをそうした要素還元主義的な手法にのみ限定すること自体が致命的な誤りであった。同時に、そうした思考法を単純に政策に適用するならば、個別の要素を上手に組み合わせれば理想的な社会を設計し構築できるという、彼自身が最も忌み嫌った考え方である「設計主義」に行きつく危険性をもはらんでいる。非常に限定され矮小化された「科学的」な知識のみにもとづいて社会を「設計」することの危険性、こうした「科学主義」や「設計主義」に対し、彼は生涯にわたって強く警鐘を鳴らしていく。 百万人のうちのただひとりだけが利用する自由は、われわれすべてが行使しているどんな自由よりも社会にとって重要であり、大多数の人びとにとってより有益であるかもしれない。(『自由の条件I』四九頁) 自由な社会の未来は「本質」として決定されているのではなく不確定であり、かつ不安定である。しかし、それゆえにこそ擁護する価値がある。
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ハイエクの時代と比べて、不確実性はさらに増し、私たちが直面する課題は一層困難で複雑なものとなっている。 だからこそ、政府自身が解決を図ろうとするのではなく、個々人の意見が競い合い、失敗を重ねながら解決を模索していくべきだとするハイエクの思想は、むしろ現代において近道となるのではな...
ハイエクの時代と比べて、不確実性はさらに増し、私たちが直面する課題は一層困難で複雑なものとなっている。 だからこそ、政府自身が解決を図ろうとするのではなく、個々人の意見が競い合い、失敗を重ねながら解決を模索していくべきだとするハイエクの思想は、むしろ現代において近道となるのではないかと思われて仕方がない。
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本書は、「入門」と銘打っているが、内容は非常に中身の濃い優れた概説となっている。それゆえに「入門」よりはレベルがやや高かろう。ハイエクという名前を聞いたことがある程度ではなかなか読み通すのは難しいかもしれないが、ちくま新書に手を出す読者層(少なくとも自由主義って何?くらいは自分の...
本書は、「入門」と銘打っているが、内容は非常に中身の濃い優れた概説となっている。それゆえに「入門」よりはレベルがやや高かろう。ハイエクという名前を聞いたことがある程度ではなかなか読み通すのは難しいかもしれないが、ちくま新書に手を出す読者層(少なくとも自由主義って何?くらいは自分の頭で考え、悩んだことがある人。あるいはケインズとの論争くらいは知っているよという読者)ならば大丈夫かも? 第1章で若き日のハイエクを辿ったあと、第2章に有名なケインズとの論戦が取り上げられているので、このあたりまではサクサク読める。もちろん著者の語り口が全体を通じて平易でわかりやすいこともある。 第3章の社会主義経済計算論争あたりから難しくなってくるのだが、あえて言えば一番重要な部分でもある。つまりオスカル・ランゲら「市場社会主義者」との論争を経て、ハイエクが主流派経済理論とは異なる「新たな競争や市場についての独創的な考え方」(p.152)を展開した画期だからである。また同章ではフランク・ナイトとの論争も紹介・解説されており、私のような門外漢にとっては勉強になり、ありがたかった。 第4章「関係性」の心理学―感覚秩序論とその思想連関」は、ハイエクの思想の中でもっとも異質だと思われている(?)部分で、私も、正直、心理学とか脳科学とか言い出したらヤバい感じだと思っていたが、著者のpp.198-208あたりの解説は読んでいて目から鱗であった。完全に理解できているかどうかは心許ないが。 第5章「自由の条件」は意外とあっさり。フリードマンという比較的わかりやすい経済学者との対比も交えながらの解説だからか? そして、本書の白眉をなす第6章「自生的秩序論へ」が展開される。「コスモス」とか「タクシス」とか……そして、極めつけの「カタラクシー」!!! その昔、古賀勝次郎先生が出されたばかりの『ハイエクと新自由主義 ― ハイエクの政治経済学研究』を使ってアツく講義されていたのを面白く聞いたことが甦ってくると同時に、太子堂版解釈によって理解がより一層深まった(と思う)。 終章「ハイエクの自由論」で興味深かったのは、ハイエクによるサン=シモン主義批判のくだり。日本資本主義の父・渋沢栄一が思想的にはサン=シモン主義の影響を受けていたという見方が鹿島さんの研究以来強いように思うが(本当のところは未解明)、ハイエクが指摘するサン=シモン主義の「陥穽」について腑に落ちる部分があった。
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