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水脈を聴く男
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
| 発売年月日 | 2025/05/07 |
| JAN | 9784863856745 |

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商品レビュー
3.6
25件のお客様レビュー
水脈を聴く能力を持つ少年、サーレムの物語は、オマーンの伝統的な村社会を背景に描かれています。彼は井戸で溺死した母の胎内から生まれ、周囲から恐れられいじめられながら成長しますが、干ばつに苦しむ村を救うためにその能力を発揮し、次第に「水追い師」として認められるようになります。物語は、サーレムの恋愛や家族との葛藤を通じて、彼の成長と村の人々との関係を丁寧に描写しています。水資源の重要性や、村社会における噂話の影響がリアルに表現され、時代背景や文化も解説されることで、読者は深い理解を得られます。現代の気候変動や水資源問題を考える上でも、非常に示唆に富んだ作品です。サーレムの人生は、希望と苦悩が交錯する中で、読者に共感を呼び起こします。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
2026年時点では、日本語訳されている唯一のオマーン人作家の小説。 タイトル「水脈を聴く男」が語るように、本書は水をめぐる物語。書かれた背景は本書の解説に詳しく紹介されているが、国に一本も河川が無い(雨季にのみ現れる川を除く)オマーンであるから水は重要。水利権も相続対象になるの...
2026年時点では、日本語訳されている唯一のオマーン人作家の小説。 タイトル「水脈を聴く男」が語るように、本書は水をめぐる物語。書かれた背景は本書の解説に詳しく紹介されているが、国に一本も河川が無い(雨季にのみ現れる川を除く)オマーンであるから水は重要。水利権も相続対象になるのだとか。 舞台は近代化前のオマーン。呪術や民間療法が根を張る社会において妊娠した母親が井戸で溺死する事故が起き、胎児は幸運にも命を取り留める。呪われたことして疎んじられた男児であるが、水脈の在り処を察知する聴力を持っていることが分かる。成人の後、村に訪れた干ばつをその特殊能力で救い、はては方々の村から水脈探知を要請されるようになり、名を成すが...。 これほど読みながら水を求めたくなる小説も、他になかなか無い(苦笑)。 描かれているのは一時代前のオマーンである。現代のように石油により豊かになる前の物語ゆえ、本作で描かれるような「噂話が人を追い詰める」「邪視から子女を守る」というような環境が今も温存されているのかどうかは分からない。物語としては非常に秀逸なものであった。
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詩的な文だ。 ずっと水の流れる音がするような文だ。 オマーンの、それも近代化以前の頃の物語には、読んでいてよく分からない事が出てくる。「水路」を掘るといわれても、どうも日本で見かける用水路とは様子が違うようだ。 人と人の関わりについても、私たちも同じだと感じるところもあれば、何...
詩的な文だ。 ずっと水の流れる音がするような文だ。 オマーンの、それも近代化以前の頃の物語には、読んでいてよく分からない事が出てくる。「水路」を掘るといわれても、どうも日本で見かける用水路とは様子が違うようだ。 人と人の関わりについても、私たちも同じだと感じるところもあれば、何でそうなるの?と理解出来なあところも出てくる。 それでもそれを包み込んで、全体に流れる瑞々しさが好ましかった。
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機械化される以前の伝統的なオマーンの村落を舞台とする話。 井戸で溺死した母の胎内から取り出された出自を持つ主人公、サーレム。小さい頃から地中の水音や、自然の微かな音を聞き分ける能力があり、生まれとその能力から、周囲から気味悪がられ、いじめられて育ちます。成長して、村の灌漑農業にか...
機械化される以前の伝統的なオマーンの村落を舞台とする話。 井戸で溺死した母の胎内から取り出された出自を持つ主人公、サーレム。小さい頃から地中の水音や、自然の微かな音を聞き分ける能力があり、生まれとその能力から、周囲から気味悪がられ、いじめられて育ちます。成長して、村の灌漑農業にかかせない水脈を聞き分け、掘り出す能力を発揮するに至って、やっと周囲に認められるのです。 その後も家族の不幸があったり、嫁の反対を押し切って出かけた先で絶体絶命のピンチに陥るのですが… オマーンという国を詳しく知らなかったので、頭に浮かんだイメージはインド、パキスタンあたりの感じの人でしたが、後でインターネットで見てみたら当たらずとも遠からずでした。古い因習や村八分的なものはどこの国でもあるもので、本作では噂話に尾鰭がつくタイプの村が描かれていて、住み辛そうだなと思いました。それでも腐らずに真面目に生きる主人公を心から応援しながら読みました。彼が報われることで自分も報われるような気持ちになっていたかもしれません。 含みを持たせた終わり方が、はじめはちょっとモヤモヤしましたが、何度も読み返して納得しました。
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