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2026/08/30
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フランス中部の都市リモージュで、保守中道系新聞社に務める事件記者ジャンゴ・レノールト。テロを恐れる人々と移民排斥の空気の中、かつては互いに仲間と思っていた移民コミュニティの人々から「裏切り者」となじられながらも、偏見を煽る事のない“正しい”記事を書こうと奔走していた。 亡き祖父の遺品整理のため、彼が晩年を過ごした家を訪れたジャンゴは、古書の山と、二十あまりの黒檀の小箱を持ち帰る。世界大戦後「対独協力者」「ナチの味方」と糾弾され、一族とも距離を置いて隠棲していた祖父は、何を思い暮らしていたのか。 ジャンゴは、事件の取材で知り合った西洋古典学を学ぶ大学院生ゾエ、同級生の“電話帳”らの助けを借りて、小箱の中にあった紙片の謎を追う。 高田大介さんの歴史ミステリ。 …などと簡単に言ってはいけないのかもしれない。 印象的なフレーズがあまりに多く、抜き書きも難しいけれど…あらためて、なんとぴたりとはまった書名かと思ったフレーズ。 “対位法のポリフォニーが告げ知らせる、過去と現在、記憶と想起の交錯。時を超えて重なり合った過去と現在は互いに干渉しながら新たな共鳴を起こし、新たなハーモニーを響かせる。記憶。歴史。対位法。” フランスの過去と現在、音楽の歴史、宗教の歴史と多岐にわたる探究と思索の記述。 そして読めない熟語(とほほ)。 でも、読んで良かった。

Posted by ブクログ

2026/08/13

#読了 #記憶の対位法 #高田大介 日本人にとっては非常に難解なテーマを扱った作品。自分にとって未知の分野の扉を開いてくれた。戦時中のフランス国内、現代の移民差別、仏語を中心とする言語学、西洋の中世音楽史。高田氏の知の巨人ぶりに圧倒されながら読み終えた。

Posted by ブクログ

2026/05/23

意図されていたかはともかく(していたとは思う)現下の世界情勢のなかで読むことに意味のある小説だ、という気がしたな。 フィクションの物語としても楽しめたけれども。

Posted by ブクログ

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