管理職になる前に知っておきたかった50のこと

片山善博(著者)

• 販売会社／発売会社: 日経BP/日経BPマーケティン
• 発売年月日: 2025/04/19
• JAN: 9784296207763

商品レビュー

2025/10/15

著者は、鳥取県知事や総務大臣などを歴任した方で、テレビのコメンテーターとしてもよく見る人である。

これから、管理職になる人へ大事にしてほしい。27の事
1自然体で振る舞う。
2社内外の人に相談する。
自分らしいリーダーシップスタイルを妄想する。
4部下との対話を重視する。
5部下に頼り任せる。
6楽しむ。
7健康第一プライベートも大切にする。
8何事も1人で抱え込まない。
9夢や軸を持つ。
10管理職がうまくできなかったら降りてもいい。
11メンターや仲間を持つ
12管理職になったら頭を切り替える。
13部下を育てる
14失敗も大事な経験だと考える。
15選ばれた=見込まれているのだから自信を持つ。
16わからない事は聞く
17家庭と両立する。
18周りに遠慮しない。
19昇格を断る道もある。
20俯瞰する。
21感情的にならない。
22自分の強みを知る。
23余力を持つ
24人脈を広げる
25償却する際に条件を交渉する。
26足りないスキルがあれば身に付ける。
27引き継ぎをしっかりする。

9割以上に反対されたプロジェクトを現実させた7つのステップ
1リーダーとして高い志を持つ。
2仲間と手分けをして現場に行き、情報集める(自分1人で動くよりみんなを巻き込んで一緒に動いた方が物事の現実実現が速くなる)
3相手の立場に立ってわかるまで話を聞く。
4優先度の高い問題を確定し、その解決策が既にないかを調べる。
5既存の解決策がない場合は解決策を新しく考える。
6賛同者を募る反対意見を言う人がいたら、自ら出向いて丁寧に説明する。
なら必要な対策をなるべく早く実行する。

誰もやったことがない。水戸の仕事を実現させた10のステップ。
1、自分の違和感に忠実に
2過去の記録データを冷静に分析する。
3、PDCAサイクルを回す。
4常に新たな目標を掲げる。
5例外は無し(ザ男性社会と言う組織聖域を根本から改革する)
6どうしても男女差別が生まれる場合は全メンバーを女性にする。
7必要な場合はクオーター製を導入する。
8数合わせではない改革の根本的な目的を常に意識する。
9男性の育休取得を本気で支援する。
10社会の流れを把握し、社会からのプレッシャーを活用する。

2025/08/25

「知っておきたかった50のこと」と銘打っているだけあり、ポイントが明確でわかりやすかった点は良かった。一方で、著者の主観やアンケートデータからの示唆が多く、理論をベースに解説してほしい人には向かないかもしれない。

2025/07/03

アンケートをベースに片山さんがコメントしている形式、なかなかおもしろい。ときどき話し言葉が出てくるのもなんだかクスッとしたり、なるほどねーと思ったりわかりやすい。
上に行く人はこういう方なんだなあと思うと同時に、そういう人も始めは苦労しているんだなと思う。アンケートに答えている管理職の方々も、同様に苦労してやってきたのだなと思うと、しんどいのは自分だけではないのだなと、ちょっとだけホッとする。
悩んだって、なるようにしかならない、ははっとさせられた。つい先の先までこうなったらどうしようと思ってしまうが、なるかもしれないしならないかもしれない。その時々に適切に判断するしかないじゃない、という気持ちで不安になりすぎないことが大事だと思った。