ショパン その足跡をたどる第一歩 [リトル・モノグラフ]

ヤクプ・プハルスキ(著者), 関口時正(訳者)

• 販売会社／発売会社: 全音楽譜出版社
• 発売年月日: 2025/04/15
• JAN: 9784118801056

商品レビュー

2025/06/04

「モーツァルトは、独立した個人の音楽家として作曲や演奏で生きようとしたが、必ずしもうまくいかなかった。それでも、1829年の時点に身を置けば、音楽の未来はすでに彼によって発明されていたと言えるだろう。」
「古典派の忠実なる信奉者、あのシュパンツィクでさえもが、ワルシャワから来たおのぼりさんを誉めちぎった。」
「コルベルクは民謡を採集したのだが、旋律はなめらかに加工し、標準的な調性音楽に合わせて記譜して出版したために、原曲のもつ粗い、古代的な、もっとも民衆音楽らしい特徴がすっかり失われてしまっていた。」
「ショパンはロシア大使館に足を運ばず、皇帝の臣民であるという身分を意図的に拒否し、公的に亡命者となった。それによってワルシャワへの帰還の道も閉ざした。」
「ショパンの作品、それは花に隠れた大砲だ。」