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円環 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2025/04/04 |
| JAN | 9784094073522 |

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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
爆弾事件を国家作戦局の捜査チームが追う! 容疑者は元警部でプレッパー、エコテロリストか… #円環 ■あらすじ スウェーデンで爆破事件が発生、被害者は気温変動や環境破壊に関係する仕事に従事していた。国家作戦局(NOD)は主任警部エヴァ・ニーマンをリーダーとする捜査チームNovaを...
爆弾事件を国家作戦局の捜査チームが追う! 容疑者は元警部でプレッパー、エコテロリストか… #円環 ■あらすじ スウェーデンで爆破事件が発生、被害者は気温変動や環境破壊に関係する仕事に従事していた。国家作戦局(NOD)は主任警部エヴァ・ニーマンをリーダーとする捜査チームNovaを立ち上げ、犯人を追うことになった。 エヴァの元に犯行声明の手紙が届くのだが、見覚えがある言い回しを見つけた。それは、かつてNODの元警部ルーカス・フリセルがよく使う言い回しだったのだ… ■きっと読みたくなるレビュー エコテロリストって、日本ではあまり馴染みがないですよね。世界一環境への意識がたかいスウェーデンならではですね。 私も最近は環境のことを考え、必ずエコバックを持ち歩くようにしてるんですよ、えらいでしょ。でも近くのコンビニに行くのですら自動車を使うんですけどね。なにがエコなのか、よくわかりません。 さて本作は爆弾魔を特殊捜査チームが追うというありそうなストーリー。しかしなんと容疑者フリセルは元NODの刑事なんです。しかも現チームリーダーのエヴァの元上司にあたるという。果たしてフリセルは犯人なのか… 序盤がいきなり読みどころなんですよね~。どうなるどうなるって、いきなりサスペンススリラーモード。チームNovaの面々が森の中に侵入し、フリセルの住処にアタックするのですが… もう目が離せない! 中盤以降どんな展開になっていくかは、もう言えません。ぜひ実際の読んでみてください。 本作は場面や会話が次々と切りかわる三人称視点で進行します。スピーディーなエンタメを描くのがお上手でまるで海外の刑事ドラマを観ているようなんすよね。読んでると止まらなくなっちゃう。 そしてなんといってもチームNovaメンバーがイイ! 女性ながらも指導力があるリーダーのエヴァ、その同僚であり親友のソーニャ。家族の不幸から価値観の変わったアンカン、移民で努力家のサルワニ、家族を愛するアントン。生き様や価値観や少しずつ背後から描かれていて、どんな人生を生きてきたか見えてくるんだよね。何よりチームワークがいいんですよ、あらためて仕事仲間は仲良しが一番だと感じましたね。 物語も中盤以降に入ると、事件の背景や「円環」とは何なのか?という謎に迫ってくる。最初の段階では、なるほどなーそういうことか~と単純に思っていました。しかし事件の深層に近づいてくると、更なる意味を知ることになり… 胸が詰まってしまいましたね。 終盤はもう超ドタバタのサスペンスアクションですよ、どうなるかワクワクドキドキがとまりませんでした。ラストはもうね… 気になるから、やめてください。でも次の作品に期待しちゃいます! ■ぜっさん推しポイント プレッパーって知ってました? 災害や緊急事態に備え、過剰に自給自足の生活を志向する人々。アメリカには何百万人もいるらしく、背景には戦争、疫病、経済崩壊などのリスクを感じてるからとのこと。 私なんて緊急性もないのに、いつもスマホでニュースやSNSなどあさってばかっりですよ。すぐ情報の渦に溺れるくせに、こういった大切な事実は何も知らない。もちろん過剰すぎるのも良くないのですが、あまりに平和ボケなのも良くないですね。海外の作品はいつも学ぶことが多いです、ありがとうございました。
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始めは凄くのめり込んで読んだが、百ページ過ぎ越えた位で止まった。奥行きが感じれなかったのが理由。内容はめちゃ面白いから読まなきゃ、と言う、半分プレッシャー気分も後押ししてくれて読み終えた。 TVドラマのブリッジを彷彿させた。まじ、ブリッジ続編をみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2025年の16冊目は、アルネ・ダールの「円環」です。アルネ・ダールの作品を読むのは、「狩られる者たち」以来でしょうか。 環境破壊に関係する企業の幹部が、爆弾により死亡するという事件が続けて起きます。事件は、環境テロリストによる犯行と思われます。いかにもスウェーデンらしさを感じてしまいます。 事件の犯行声明と予告が、国家作戦局のエヴァ・ニーマン主任警部宛で届きます。何故、彼女の元に届いたのかが鍵となる理由ですが、彼女のチーム“NOVA”が捜査に当たる事になります。チームの面々がそれぞれ個性的で良い味を出しています。特にシャビール・サルワニがカッコ良い。 そして、もう1人の主人公というべき、エヴァのかつての上司ルーカス・フリセルの存在。彼の存在が有るからこそクライマックスで2方向に分かれてのよりスリリングな展開と緊張感溢れるシーンに繋がっていると思います。作者アルネ・ダールの手腕を感じます。 ぶっ飛び満載のエピローグも秀逸です。 1つ不満を挙げるとするなら、事件の真相が想像付き易い事ではないですかね。 ☆4.7
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