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「大和」特攻を率いた提督 海軍大将伊藤整一伝
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「大和」特攻を率いた提督 海軍大将伊藤整一伝

井川聡(著者)

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「大和」特攻を率いた提督 海軍大将伊藤整一伝

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 潮書房光人新社
発売年月日 2025/03/25
JAN 9784769817154

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2025/05/11

伊藤整一の人物像とキャリア: 伊藤は海軍部内において、「バランスの取れた判断には定評があり、良識人の多い海軍部内においても、納得できるまで聞く。そしてよく考え、言い訳をするようなことは、まったくしない人間であった。」(32ページ)と評される人物であった。 彼は合理的な思考と冷静な...

伊藤整一の人物像とキャリア: 伊藤は海軍部内において、「バランスの取れた判断には定評があり、良識人の多い海軍部内においても、納得できるまで聞く。そしてよく考え、言い訳をするようなことは、まったくしない人間であった。」(32ページ)と評される人物であった。 彼は合理的な思考と冷静な判断力を持っていたと描写されている。 海軍軍令部次長、連合艦隊参謀長などを歴任し、太平洋戦争における重要な局面に関与した。 特に日米交渉においては、外務省との連携を重視し、平和的な解決を模索していた。 彼は「ワッハッハッハッ」と笑うような豪快な一面や(32ページ)、部下思いの温厚な人柄も持ち合わせていた(45ページ)。 「人の値打ちは、役目を果たしたか、否かを裂ってみてはじめて分かるとしぅ」(41ページ)という考えを持っていた。 太平洋戦争における海軍の作戦決定プロセス: 開戦前の御前会議においては、外交交渉の継続が重要視され、永野修身軍令部総長は「外交交渉において、帝国の自存自衛上やむにやまざる出撃をすら承認せられず、まづ最初の準備をつくし、長期戦となるでしよう。」と述べたが、同時に「国内資源に乏しいので長期戦は苦しいでしよう。が、何とか堪えられましよう」(110ページ)とも発言しており、長期戦への懸念も示されていた。 しかし、実際には永野総長の「自分一個の責任」という言葉(110ページ)に象徴されるように、重要な決定がトップダウンで行われる傾向が見られた。 伊藤は軍令部次長として、開戦後の作戦について積極的に意見を述べていたが(111ページ)、最終的な決定には自身の意向が必ずしも反映されるわけではなかった。 ミッドウェー海戦、ガダルカナル攻防戦など、緒戦の進軍は完全に終わり(205ページ)、日本海軍は航空機搭乗員の甚大な損失を被り、戦力の著しい低下を招いた(205ページ)。 「Z作戦」(中部太平洋正面での米機動部隊迎撃撃滅作戦)や「あ号作戦」(マリアナ諸島攻防戦)など、多くの作戦が計画・実行されたが、戦局を挽回するには至らなかった。 戦艦「大和」の沖縄海上特攻作戦: 沖縄海上特攻作戦は、戦局打開のための「和平提唱に有利な戦機を作る」(244ページ)という伊藤の作戦構想から生まれた側面がある。 作戦の目的は「神風特別攻撃隊の戦果を拡大するための囮」なのか、それとも「万に一つ」の勝利を狙った突入なのか、不明確な点が指摘されている(376ページ)。 伊藤は連合艦隊司令部に対し、「十分に納得できなければ、貴重な人員、兵器を預かる者として責任を果たせない」(376ページ)と厳しく問い質したが、明確な回答は得られなかった。 艦隊への命令は「ニイタカヤマノボレ一二〇八」(113ページ)に始まり、最終的な特攻命令は「天一号作戦命令」(377ページ)として発令された。 作戦参加艦艇の艦長たちは、作戦に対して強い反対意見を抱いていたが(379ページ)、最終的には「空気」によって決定されたと描写されている(407ページ)。「サ イ パ ン 時 に は な か っ た 空 気 が 沖 縄 時 に 生 じ 、 そ の 空 気 が 決 定 し た 」(409ページ)。 「大和」は凄まじい米軍機の攻撃を受け(451ページ)、壮絶な最期を遂げた。 この作戦により、「大和」の乗員2700名以上、「矢矧」の乗員1000名以上を含む、多くの犠牲者を出した(473ページ)。 この作戦は「途轍もない喪失感」(475ページ)をもたらし、日本の敗戦を決定的なものとした。 伊藤整一の最期: 伊藤は「大和」に乗艦し、運命を共にした(485ページ)。 彼は最期まで冷静沈着であり、部下を気遣う姿が描かれている(467ページ)。 彼は沖縄海上特攻を「暴挙」と認識しており、「今さら出撃は許されない」(361ページ)と考えていた。 しかし、最終的には自身の意思に反して作戦に参加せざるを得なかった状況が示唆されている。 彼の死は「悲運の提督」(186ページ)として表現され、戦争の不条理を象徴している。

Posted by ブクログ

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