[PM&スタートアップのための]はじめてのクラウドコスト管理 インフラコスト×会計の基本

津郷晶也(著者)

• 販売会社／発売会社: 技術評論社
• 発売年月日: 2025/03/19
• JAN: 9784297147884

商品レビュー

2025/10/21

･ビジネス寄りの内容
･他書と少し違った視点でコスト管理を考えるきっかけになりそう
•特定のクラウドサービスに依らないところも良い

2025/04/11

クラウドコスト管理のポイントと最適化戦略
クラウドコスト管理の必要性
社会情勢（エネルギー価格、原材料費、為替など）がコストに影響
コスト変化はコスト構造見直しの機会
顧客への価値提供と自社収益性向上のために不可欠
クラウド利用のコスト構造と特性
特徴：オンデマンド利用、スケーラビリティ、高信頼性、セキュリティ
IaaS/PaaS/SaaSにおける責任共有モデルの範囲
オンプレミスとの違い：オンプレミスは初期投資大・クラウドは従量課金制
コスト管理の進め方
目標設定→アカウント集約→アクセス権設定→タグ整備→アラート設定→ダッシュボード作成
タグ付けによるコスト分析と最適化の促進
予算超過などの異常を早期検知するための通知設定
コスト分析と意思決定を支援するダッシュボードの活用
組織体制と役割
コスト管理担当者の設置と役割明確化
事業部と情報システム部の連携の重要性
ビジネススキルとシステムスキルを持つ人材の協力体制
コスト最適化のアプローチ
会社全体：全社目標策定、契約最適化、コスト意識の醸成
横断組織：不要リソース削除、共通リソース集約、ポリシー策定
プロジェクトチーム：アーキテクチャ最適化、コスト意識した開発、モニタリング
コスト削減のトレードオフ
セキュリティ、信頼性、パフォーマンス、運用効率とのバランス
非機能要求グレードに基づく優先順位設定
主要なコスト削減領域と手法
コンピュート：不要リソース削除、自動シャットダウン、適切なサイジング、予約購入
ネットワーク：リージョン見直し、帯域料金最適化、新サービス移行
データベース：不要データ削除、リソース最適化、OSS活用
運用：不要リソース削除、ログ保管の効率化、監査ログと運用ログの分離
継続的なコスト最適化
開発時からのプロアクティブアプローチと運用後のリアクティブアプローチの併用
最新技術トレンドの把握と活用
全参加者のコスト意識醸成のための教育・トレーニング
会計の基礎知識
クラウド利用料は全額費用として処理（オンプレミスとの違い）
ソフトウェア開発費の会計処理（自社利用目的、市場販売目的、受注制作）
長期にわたり収益を生むソフトウェア開発費は無形固定資産として計上