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思春期センサー 子どもの感度、大人の感度
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思春期センサー 子どもの感度、大人の感度

岩宮恵子(著者)

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思春期センサー 子どもの感度、大人の感度

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2025/03/18
JAN 9784000616843

思春期センサー

¥1,375

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2025/04/13

「思春期センサー 子どもの感度、大人の感度」要約 概要 本書は臨床心理士・岩宮恵子氏による、現代の思春期の子どもたちが抱える特有の心理的課題や感覚を「思春期センサー」というキーワードを通して考察した著作。従来と異なる現代の思春期の実態、友人関係、SNSとの関わり、解離傾向、大人と...

「思春期センサー 子どもの感度、大人の感度」要約 概要 本書は臨床心理士・岩宮恵子氏による、現代の思春期の子どもたちが抱える特有の心理的課題や感覚を「思春期センサー」というキーワードを通して考察した著作。従来と異なる現代の思春期の実態、友人関係、SNSとの関わり、解離傾向、大人との感度のずれなどを事例とともに検討している。 主なテーマと重要なアイデア 「ふつう」と「フツー」の思春期 従来の思春期的な悩みや葛藤が見られにくい現代の思春期を「フツー」と表現 「いつメン」(いつも一緒にいるメンバー)への過度な固執 「ぼっち」という言葉の浸透と孤独感との関係性 「キャラ」を演じて人間関係の摩擦を避ける傾向 学校での「いつメン」とネットでの親友 現実の友人関係では本音を言えず気を遣う一方、ネット上では匿名性を利用した親密な関係を築く実態 ネット上の関係がリアルな人間関係の代替・補完として機能 箱庭療法を通じた象徴的イメージや内面世界の表現 「解離っぽい」ことの裏側 問題行動の自己認識や矛盾した言動を示す「解離っぽい」状態の背景 SNSにおける表アカウントと裏アカウントの使い分けに見られる二面性 「振り返る自分」と「行動する自分」の隔たりと自己肯定感の低下 消え去る女性のイメージ 思春期男子における身近な女性(母親など)の喪失や不在のイメージ 集団や地域社会における共通の「物語」の喪失が個人的不安を増幅 メディア発達による地域に根ざした物語や伝承の希薄化 外からの力で生まれる物語 外部からの強烈な刺激やイメージとの出会いが自己感覚を再構築する可能性 夢分析を通した内面世界の理解と自己理解の深化 私も知らない「私」の「秘密」 思春期における「秘密」の共有と排他的関係の形成 無意識に抑圧された「秘密」が身体症状や心理的不調として現れる事例 自分自身に嘘をつかずに生きたいという願望と社会的圧力の葛藤 異界につながる想像力 言葉にできない感覚や身体が知っている「呪い」のような存在 夢やファンタジーが言葉にできない感情や経験を表現する手段となる可能性 ネット中心の生活による「見えない身体」の次元の軽視への警鐘 自己感覚を発見するとき 多数派の感覚と異なる自分の感覚に気づき受け入れていく過程の重要性 他者との共感が得られない経験を通した自己の特異性の認識 思春期センサーの目盛り 思春期の子どもたちが大人よりも繊細な「センサー」を持つ現実 当事者には深刻でも周囲には理解されにくいいじめ体験 SNSでの匿名性による深い傷つき ふたつの時間 – クロノスとカイロス 客観的時間「クロノス」と主観的時間「カイロス」の概念 思春期の心理的プロセスにおける「カイロス」的時間の重要性 「とき」が来るのを焦らず待つ姿勢の大切さ 結論 本書は現代思春期の複雑な状況と繊細な感性を理解するための視点を提供し、大人が子どもたちの内面世界に寄り添い、言葉にならない感情や経験に気づくことの重要性を訴えている。SNSとの関わり、友人関係の変化、解離的傾向など現代特有の課題に対する理解を深める示唆に富んだ内容となっている。

Posted by ブクログ