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「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2025/03/12 |
| JAN | 9784480439949 |

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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
読んでいて、いろいろなことを思った。それはもう、感想に書いて載せられないほど。声を上げた方がいい、でもできない人がいるんだと知ろうとしているひとがいるんだという事実に、少し癒されている自分もいた。この本は、とても言語化できそうにないので、心が傷つかないまま言えそうなことを書き残そ...
読んでいて、いろいろなことを思った。それはもう、感想に書いて載せられないほど。声を上げた方がいい、でもできない人がいるんだと知ろうとしているひとがいるんだという事実に、少し癒されている自分もいた。この本は、とても言語化できそうにないので、心が傷つかないまま言えそうなことを書き残そうと思う。ずるくてごめんね。 まず、小学生の頃観た、堺雅人と菅野美穂が主演の「大奥〜永遠〜」のことを思い出しました。この本にはこの映画にまったく言及はありません、わたしが思い出しただけです。私が、ジェンダーについてはじめてかんがえたのは、この映画がテレビで放送されたやつを録画してたのを放課後にひとりで観たときです。 あらすじを知らない方は、映画をみてみてください。それまで、小学生のそのときまで、恋愛とは若い人がヘラヘラチャラチャラするものだというイメージでした。この映画を観て、当時のわたしが驚いたのは「触らない」ということが時に深い愛のかたちになるということでした。綱吉は、世継ぎを父からもとめられ、毎晩毎晩、若い男を抱かなければならない、男好きだと世間からは侮辱される、そんなとき綱吉はずっとだまってそばにいてくれる右衛門佐を求めます。でも、右衛門佐はそれには応じず、ゆっくり眠ってくださいという。傷ついているから、彼女がそう言っていると知っているように。自分にはそれしかできないという彼女の苦しみを癒すように。 もう、年老いてお互いに性機能もはたらなくなり、そのときにはじめて想いを右衛門佐はつたえ、ふたりはやっと想いが通じます。 なんか、「この本の感想なのかこれは?映画の感想じゃんか」と思われるかもしれませんが、関係あるのです。 相手の気持ちを尊重する、ということ。 「触れない」という愛のかたちがあること。 それは、男として、女として、じゃなく、 ひとりの人としての尊重だと思いました。 この本は、ジェンダーについて考える入り口として、手に取りやすいと思います。みなさんにも読んでほしいです。
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小川たまかさんのエッセー集。全てが素晴らしい出来栄えだったとはまでは言わないが、引き込まれて読んだ。付箋もいっぱい。 何が良かったかと問われれば、著者の視点と自己を見つめる視線。 性暴力について知りたい全ての人に読んで欲しい。特に男性諸氏に! 本音と建前を使い分ける会社の管理職の...
小川たまかさんのエッセー集。全てが素晴らしい出来栄えだったとはまでは言わないが、引き込まれて読んだ。付箋もいっぱい。 何が良かったかと問われれば、著者の視点と自己を見つめる視線。 性暴力について知りたい全ての人に読んで欲しい。特に男性諸氏に! 本音と建前を使い分ける会社の管理職の方々。 分かったような気になっている私のような似而非フェミニストさん達。 被害を被害とは思わないように仕組まれている女性の方々… ホントに目から鱗な話ばかり。 あゝもっと早く知りたかった。 男性は女性には決してなれない。こうやって教えて頂かないと分からない。 想像力では補えない。 被害に遭われた女性は星の数。しかし男性はその痛みに目を向けずにいる。いや、向けたいと思っていない。本気で聞く気など毛頭ない…万が一その気があっても出来ない。 男性とはそういう生き物だから許してちょっ。で、済む話ではない。 平等ってどういう意味か知ってる?法律を作って終わり。痴漢をしても罪にならないような社会に平等などある訳がない。 この目からボロボロと鱗が落ちる感覚は実際に読んで頂かないと分からないと思う。 読んで下さい。
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私自身、あれは性暴力だったのかも?と思うこともあって読んでいて辛くなったときもあったが、同時にとても勇気付けられた。 堂々とフェミニストであると誰にでも言える世の中になってほしい、そういう世の中にしていきたいと強く思った。
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