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中世ヨーロッパの修道士とその生活
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中世ヨーロッパの修道士とその生活

ダニエル・サブルスキー(著者), 元村まゆ(訳者)

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中世ヨーロッパの修道士とその生活

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2025/03/07
JAN 9784562075133

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商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2025/10/21

面白すぎて一気読みした。 章などの最後に、筆者が「この習慣や文現代で行うのは無理だが、○○するというのはどうだろう」と毎回投げかけるのが面白い。 日本でも昔はやっていた習慣を今に置き換えると何になるんだろうと考えるのも面白そう。

Posted by ブクログ

2025/07/29

原題「How to Live Like a Monk: Medieval Wisdom for Modern Life」。中世ヨーロッパの修道士の生活の良いところを(現実的な範囲で)生活に取り入れようという内容で、文化史というよりは歴史を踏まえた実用書という印象。 中世の修道士の...

原題「How to Live Like a Monk: Medieval Wisdom for Modern Life」。中世ヨーロッパの修道士の生活の良いところを(現実的な範囲で)生活に取り入れようという内容で、文化史というよりは歴史を踏まえた実用書という印象。 中世の修道士の生活ぶりを現代の生活や思想(こんまりとか)と比較しつつ紹介し、現代人の実生活への取り入れ方を提案しており、非常に読みやすかった。 修道院での生活って、日本のお坊さんの修行とけっこう似てるんだなと思った。求道をしていると、わりと似たところに辿り着くのかもしれない。

Posted by ブクログ

2025/04/06

**第1章「はじめに」**では、キリスト教修道院の起源に触れ、初期のキリスト教徒たちが共同体を作り始めた背景には、一人よりも大勢の方が誘惑に抵抗しやすいという認識があったことが述べられています。修道士と修道女の共同体は基本的に同じ戒律に従っていたものの、司祭への叙階などいくつかの...

**第1章「はじめに」**では、キリスト教修道院の起源に触れ、初期のキリスト教徒たちが共同体を作り始めた背景には、一人よりも大勢の方が誘惑に抵抗しやすいという認識があったことが述べられています。修道士と修道女の共同体は基本的に同じ戒律に従っていたものの、司祭への叙階などいくつかの例外があったことにも言及しています。本書は簡潔にするために主に男子修道士に焦点を当て、その生活が修道院の塀という閉鎖的な空間で営まれていたことを示唆しています。修道士生活の大部分は、6世紀の聖ベネディクトによって規定された戒律に基づいていました。 **第2章「ミニマリズム」**では、初期のキリスト教修道士の禁欲的な生活と、物質的な誘惑を避けるために必要最低限の衣類と質素な生活を送っていた様子が描かれています。所有物をできるだけ少なくすることで、この世の誘惑から距離を置こうとしたのです。現代のミニマリズムと比較しつつ、信仰を象徴するものやミサで使用する道具などは例外であったことが示されます。修道士の衣服は質素であり、筆記用具も高価な羊皮紙ではなく、蝋板などが使われていました。修道院の経済基盤は、寄付や所有する荘園からの収入によって支えられていました。修道士たちは共同寝室で短い眠りにつき、簡素な食事をとっていました。 **第3章「日課」**では、修道士の一日は祈り、労働、学習を中心とした規則正しいものであったことが解説されます。一日の多くの時間を教会で祈りに費やし、決められた時間に食事をとり、食前食後には祈りを捧げていました。睡眠時間も厳格に定められており、日々の生活は様々な宗教的な儀式によって意味づけられていました。修道士は共同体の中で生活しながらも、個人的な時間と共同体の時間をバランス良く過ごしていたようです。 **第4章「外の世界に目を向ける」**では、基本的に閉鎖された修道院の中で生活しながらも、修道士たちがどのように外の世界と関わっていたかが詳細に解説されます。修道院は自給自足を原則としていましたが、教育の場として地域社会の少年たちを受け入れたり、罪人を刑罰として収容したりする役割も担っていました。また、貧しい学生に食料を配給するなど慈善活動も行っていました。修道院長は、修道院や荘園の管理のために地域住民や領主との関係を築く必要があり、修道士の中には工芸品や食品を売買したり、付属病院で働いたりする者もいました。家族との連絡は制限されていましたが、病気の修道士には健康維持のために特別な配慮(頻繁な入浴など)がなされました。巡礼などの目的で遠出することも稀にあり、アウグスチノ会、フランシスコ会、ドミニコ会のような托鉢修道士は、修道院ではなく地域社会で伝道活動を行っていました。 **第5章「何ごともほどほどに」**では、中世の修道士たちが生活のあらゆる側面において過度な行為を避け、節度を守ることを重視していた様子が描かれます。食事や飲酒においても節制が求められ、睡眠や休息も規則正しくとることが重要視されていました。共同体生活においては人間関係においても節度が求められ、修道士の誓いのひとつである服従も、自己の意志を抑える節度を意味していました。修道院生活の単調さから生じる倦怠感(acedia)を克服するための工夫もされていました。ミニマリズムの理想は信仰に関わるものを除く生活全般に及んでいました。 **終章「より良い方向へ」**では、これまでの章で探求してきた中世の修道士の生活から得られる教訓を、現代のより良い生き方へと応用するための考察が述べられています。目的意識と他者への配慮、時間を大切にすること、自然との触れ合い、簡素な生活、節度、寛大さ、同情心といった修道士の価値観が現代においても重要であると強調されています。自分の才能を活かして他者を豊かにすること、個人的な価値観と一致した生き方をすること、他者への奉仕に身を投じることが幸福感につながると述べられています。一方で、現代人にとって必ずしも中世の修道士のような禁欲生活が幸福をもたらすわけではないとも指摘されています。自己超越と他者への献身の精神は重要であり、著者は本書の完成に協力してくれた多くの人々への感謝の意を表明しています。巻末には修道院や修道院長、托鉢修道士などの関連用語の解説が加えられています。 本書全体を通して、中世の修道士の生活は、信仰に基づいた共同体の中で、質素、規律、節制を重んじながら、内面的な成長と他者への貢献を目指すものであったと結論づけられます。そして、その生き方には、現代人がより良く生きるためのヒ

Posted by ブクログ