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彼女を見守る
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2025/03/05 |
| JAN | 9784152104120 |
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彼女を見守る
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
2026年1月5日図書館から借り出し 日経書評から https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD142CT0U5A410C2000000/ あまりに展開が遅いのにウンザリして、読むのを中断。
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シンプルな邦題は、ミステリの要素がいっぱいだ。“彼女”とは誰か?なぜ、見守るのか?見守ることしかしないのか?できないのか? 加えて、見守るのが男性であれば、“彼女”なのだからロマンスの要素を孕む。 更に、舞台が第一次大戦から第二次大戦終了までのイタリアである事から、王国から共和国...
シンプルな邦題は、ミステリの要素がいっぱいだ。“彼女”とは誰か?なぜ、見守るのか?見守ることしかしないのか?できないのか? 加えて、見守るのが男性であれば、“彼女”なのだからロマンスの要素を孕む。 更に、舞台が第一次大戦から第二次大戦終了までのイタリアである事から、王国から共和国へ変遷したイタリアを描く歴史物語の要素もある。 物語は、ある男性が、死の床にいる場面から始まる。彼の回想により、これまでの来し方が綴られるが、一方で、彼を見守る人物には、高位の聖職者に庇護される彼は、依然謎多き存在だ。 彼の名は、イタリアのかの有名な芸術家と同じだが、親しい人間は、ミモと呼ぶ。父親が早くに亡くなり、母親は、育てることができずに、彼を叔父でもないアルベルトという男性に金をやって託す。軟骨無形成症を患っていたミモは、見た目“こびと”に見えるために、からかわれて育つが、彫刻に天才的な才能を持っており、やがて見出されて次々と作品を発表する。 貧しい少年ミモと相対するのが、裕福な貴族オルシーニ家のヴィオラだ。美貌の彼女は、科学に興味を持ち、普通の女性たちが喜ぶような花嫁修業には見向きもしない。二人が出会ったのは、ヴィオラの長兄の葬儀だ。彼女は死者と話をすると言って墓地を訪れ、ミモを驚かせる。学業や研究など、男性だったら認められたであろう事が、女性であるが故にヴィオラには許されず、親の望む通り結婚を迫られる。それでも自分らしくあろうとする彼女は、様々な妨害を受ける。 それぞれ、自分たちが属する世界から除外されていた二人は、恋心を抱くより前に、同志愛で結ばれる。時に共感し、時に反発しながらも、ファシズムが台頭したイタリアで、二人の絆は続く。プラトニックだからこそ、続いたのかもしれない。 さて、ここまで書くと見守られる対象が特定できそうだが、さほど答えは簡単ではない。本書は芸術をめぐる物語でもある。 ルネサンスの昔から、パトロンによってダヴィンチやラファエロは大作を作り上げてきた。作品のすばらしさは、あくまで芸術家の才能に依拠するものであり、特定の主義や人物、国家を擁護しない。しかしミモの場合、支援を受けた団体の世間による評価により、作品も影響を受ける。科学技術も芸術も、本来はそれ自体により評価されるべきなのに、なかなかそうはならない。ミモが作中で権威者に対して暴言を吐く場面があるが、アカデミックな分野もまた、時の権力と無関係ではいられない。そしてそれは、現在も続いている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけてのイタリア激動期が舞台。ページ数の多さを感じさせない読みやすさで、没頭して読めた。誰もが弱さや迷いを抱える登場人物たちの姿が、とても生き生きと描かれている。もし映像化されたら、重厚な大河作品になりそう。 面白かったけど、4星には少し足りなかった。
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