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人生劇場
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2025/03/03 |
| JAN | 9784198659738 |
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人生劇場
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商品レビュー
3.6
32件のお客様レビュー
オーディブルで。昭和初期、室蘭。貧しい家庭の次男に生まれたタケオ。長男がデカい顔をする家に居場所はなく、母の姉に引き取られて育つ。母の姉は夫を亡くし、大きな旅館を経営している。中学卒業後は、札幌に出て理容師の修行をする。が、挫折して室蘭に戻る。別の店で修業し、どうにか一人前になっ...
オーディブルで。昭和初期、室蘭。貧しい家庭の次男に生まれたタケオ。長男がデカい顔をする家に居場所はなく、母の姉に引き取られて育つ。母の姉は夫を亡くし、大きな旅館を経営している。中学卒業後は、札幌に出て理容師の修行をする。が、挫折して室蘭に戻る。別の店で修業し、どうにか一人前になって独立、家族を持つが、満たされないものを抱えている。理容師の大会に挫折したあとは、ラブホテルの経営へ乗り出す。 わー最低。馬鹿な男の人生。幼少期から、自分の居場所がない、自分が認められないことを、恨みに思い、拗ね、一応頑張ってみるもダメだったらすぐに折れて、幼馴染のコマコに慰めてもらいにゆく。家庭を持った後も、妻とコマコを比べ、自分を尊重しない、慰めてくれない妻に不満を抱えて、散財、文句を言われたら暴力をふるう。人生の一発逆転を狙って、ホテル経営に色気を出すも、考えが浅すぎて、うまくいくわけがない。子供がまともに育ったのが不思議だ。体の関係もある、とにかく好きで好きでたまらないコマコを家族と同居させるなんて、正気の沙汰か。 著者の父親がモデルなのだそう。「書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。」と、言う。クソみたいな男なのだけれど、読み終わった後は、男の哀しみに共鳴して、静かな気持ちになる。「やせ我慢人生を歩いてきたすべての先人に、愛を込めて。」と、著者。たくさんの昭和の男の哀しい背中が見えた。
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- ネタバレ
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桜木紫乃さんの、作品が好きで大半の作品読んでると思います。いつものように道東か舞台ですが、すぐに手が出るDVっぷりは他にあまり記憶にありません。 それにしても駒子が何処に行ったのか気になります。
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小心なのに虚勢を張る。欲しいとなれば後先見ずに突っ走る昭和の男。『人生劇場』の主人公、猛夫(タケオ)の名を見て「ホテルローヤル」や「家族じまい」を思い出した。 昭和13年の室蘭で、新川彦太郎とタミの間に生まれた次男の猛夫。「馬鹿タケ」と呼ばれ居場所のない猛夫を伯母カツが引き取り...
小心なのに虚勢を張る。欲しいとなれば後先見ずに突っ走る昭和の男。『人生劇場』の主人公、猛夫(タケオ)の名を見て「ホテルローヤル」や「家族じまい」を思い出した。 昭和13年の室蘭で、新川彦太郎とタミの間に生まれた次男の猛夫。「馬鹿タケ」と呼ばれ居場所のない猛夫を伯母カツが引き取り育てる。 戦争で皆が貧しかった時代。 鉄の町を襲った砲弾の雨。 敗戦後の町で生きる人々。 桜木紫乃さんがご自身の父親をモデルにしたフィクションで、巧みな人物描写が光る。 理容師を目指した猛夫の挫折。やっと叶えた夢の城で妻の頬を叩くしようもない男と、そんな男の人生に巻き込まれていく女たち。生きる希望を託し春生と名づけた長女を叩く場面は流石にきついが、終盤には穏やかな光が射す。 本作は、世代や置かれた環境によって読後感が全く違うのではないかと思う。 「こんな男の人生もあるよな」と受け止められるあなたは昭和を生きた男なのかもしれない。
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