そんなの無理だと思っている人の LEVEL UP 神経科学・行動心理学から脳の癖を知り「やれる自分」に生まれ変わる指南書

ロブ・ダイアル(著者), 岩下慶一(訳者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2025/03/01
• JAN: 9784480843326

商品レビュー

2025/11/03

とにかく目標の達成や何かを得るには「行動」が大事だということを学ぶことができた。本書では「行動」に移せない理由や原因がわかりやすく書かれており、学びの多い一冊だった。

2025/04/11

行動を阻む「恐れ」の理解

人間には生まれながらの根源的恐れ（大きな音と落下）と後天的な知性的恐れ（失敗、拒絶、見捨てられる不安）がある
恐れは過去の経験やネガティブな未来の想像から生じる
「痛みを避ける本能」が目標達成のための行動を先延ばしにする
「痛みを避ける唯一の方法は、望む未来のための行動を今すぐ起こすこと」

「アイデンティティ」の変革

行動はアイデンティティ（自己認識、性格）と深く結びついている
行動を変えるには、まずアイデンティティを変える必要がある
過去の経験や他者からの評価による固定的アイデンティティが変化への抵抗を生む
理想の人物像になりきって行動することで新しいアイデンティティを確立できる
「なりたい自分」としての行動を積み重ねることが目標達成につながる

「習慣化」の力

努力なしに行動するためには習慣の形成が不可欠
小さな行動（マイクロアクション）の積み重ねが大きな変化を生む
意識的な行動の繰り返しが無意識的な習慣へと変わる
目標達成を促す環境設定の重要性
「成功者は自制心が特に強いわけではなく、環境を最適化している」

「ドーパミン」と報酬システム

ドーパミンはモチベーション向上と習慣形成に重要な役割を果たす
小さな進捗や努力を「祝う」ことでドーパミンを分泌させる
最終目標より日々の「プロセス」に集中することが持続的行動につながる
ポジティブなフィードバックループの形成が重要

「視覚化」の活用

鮮明な目標イメージがモチベーションを高め、脳を行動へと導く
目標達成した未来の自分と感情を具体的に想像することで現実の行動が変化する
目標視覚化だけでなく、必要な行動を日常に取り入れることが重要

「集中力」の維持

外部からの誘惑を排除する具体的方法の実践
集中のための環境づくり、時間管理術、エネルギー管理の重要性
気が散る原因を特定し対処する戦略の実行

「完璧主義」からの脱却

完璧主義は行動の大きな阻害要因
「完璧」よりも行動の開始と継続を優先する
失敗を恐れない挑戦と小さな成功の積み重ねが重要
「継続は完璧よりもずっと賢い」

重要な考え方

人生は「目的を達成するか、しないか」というシンプルなもの
成功は「行動をするか、しないか」にかかっている
脳には可塑性があり、経験によって変化し適応する
目標達成には「現在地」「目的地」「そこに向かう道筋」の三要素が必要
進む方向は速さよりも重要