- 中古
- 書籍
- 文庫
- 1225-01-04
ミミのこと 他二篇 中公文庫
定価 ¥1,210
550円 定価より660円(54%)おトク
獲得ポイント5P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2025/02/20 |
| JAN | 9784122076211 |
- 書籍
- 文庫
ミミのこと 他二篇
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ミミのこと 他二篇
¥550
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
独特の小説を執筆する著者の田中小実昌氏は、1979年に『ミミのこと』と『浪曲師朝日丸の話』の2作で直木賞を受賞する。 この2作は、1979年に発行された『香具師の旅』に収められた作品なのだが、実は雑誌に発表したのは1971年のことで、遡っての受賞は珍しいとのことだ。 今回の『ミミ...
独特の小説を執筆する著者の田中小実昌氏は、1979年に『ミミのこと』と『浪曲師朝日丸の話』の2作で直木賞を受賞する。 この2作は、1979年に発行された『香具師の旅』に収められた作品なのだが、実は雑誌に発表したのは1971年のことで、遡っての受賞は珍しいとのことだ。 今回の『ミミのこと』には受賞作の短編が2作、中編が1作が収められている。 ⚫︎ミミのこと(短編・直木賞受賞作) ぼくが一人で場末の狭い酒場で飲んでいる時、店に女が駆け込んできて、ぼくの後ろを通る時に乳房の先で背中を押してカウンターの奥に座った。 ぼくは彼女を見て、あのミミだとわかった。 ⚫︎浪曲師朝日丸の話(短編・直木賞受賞作) 昭和19年、ぼくは山口の連隊に入営した。 大陸では辛い兵役を経験するのだが、虚弱な体質のためか、マラリアから始まってコレラになり酷い下痢が続き、栄養失調が重なって死線を彷徨う羽目になる。 入隊からずっと一緒だったのが浪曲師の朝日丸で、常に私に優しく接してくれ、隠れて肉饅頭などを差し出してくれたりもした。 終戦を迎え、命からがら日本に帰還した二人は、支離滅裂のような生き方をする。 ⚫︎自動巻時計の一日(中編) おれ(この編から「ぼく」から「おれ」になる)自身、何かはっきりさせたいものがあるのか無いのか分からないが、朝起きた時からのこと、バカみたいに、ならべていってみよう。 もしまちがって、なぜ、こんなことを書く気になったかわかれば、ヨロクみたいなもんだ。 以上の文章からこの中編は始まり、駐留軍の化学分析施設で働いている「おれ」の日々を綴った中編となっている。
Posted by 
