鍋、フライパンで 蒸し料理大全 せいろがなくてもおいしくできる！

岩﨑啓子(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2025/02/13
• JAN: 9784309294711

商品レビュー

2025/04/16

概要:

本書は、せいろなどの専用調理器具がなくても、家庭にある鍋やフライパン、電子レンジを使って手軽においしい蒸し料理を作る方法を紹介するレシピ集です。「フタ蒸し」という調理法を軸に、素材の旨味を最大限に引き出し、栄養を逃さず、ヘルシーで時短にもつながる蒸し料理の魅力を伝えています。料理初心者でも安心して取り組める簡単な調理法と、豊富なレシピが特徴です。

主要テーマ:

せいろがなくてもできる手軽な蒸し料理（フタ蒸し）: 本書の最大のテーマは、特別な道具を使わずに、身近な調理器具で蒸し料理を楽しむことです。著者は、「手持ちの鍋、フライパン、電子レンジで フタをして蒸す＝フタ蒸しで、手軽においしい蒸し料理は作れます。」と述べ、フタをすることさえできれば、どんな調理器具でも蒸し料理に活用できることを強調しています。
蒸し料理のメリット: 本書は、蒸し料理がもたらす多くの利点を挙げています。
素材本来の旨味: 「『蒸し料理』は素材のもつ旨味を逃がさず調理できるから、素材本来のおいしさを楽しむことができます。」とあるように、蒸気でじっくり加熱することで、素材の持つ自然な甘みや風味を引き出します。
栄養を逃さないヘルシーさ: 「密閉調理をするので、栄養分を逃がしません。時短で熱に弱いビタミンやミネラルもこわれにくくなります。そのうえ、調味料がしっかり染み込むから、油分や 塩分を控えることができて、カロリーダウンも叶えます。」と説明されており、健康志向の方にもおすすめです。
時短調理とほったらかし調理: フタをすることで蒸気が熱効率を高め、「時短調理、ほったらかしででき上がり！」と謳っています。忙しい現代人にとって、手軽に調理できるのは大きな魅力です。
料理初心者でも安心: 「フタさえすれば OKの蒸し料理は、難しいテクニックがいらないので、お料理初心者さんでも安心です。」と述べられており、誰でも簡単に始められます。
野菜をたっぷり食べられる: 「フクをして蒸すことで、かさが減るので、食物繊維が豊富な野菜もたっぷりと食べられます。」とあり、日々の食生活で野菜不足を感じている方にも最適です。
フタ蒸しのバリエーション: 本書では、「フライパン蒸し」「鍋蒸し」「レンジ蒸し」といった具体的な調理法を紹介し、それぞれの特徴や適したレシピを提案しています。「フライパンにフタをして蒸せば 『フライパン蒸し』。 鍋にフタをして蒸せば 『鍋蒸し』。 ラップをすれば、電子レンジだって 『レンジ蒸し』。」と、調理器具に応じた簡単な方法が示されています。
豊富なレシピ提案: 本書は、前菜から主菜、そしてタレやソースまで、多岐にわたる蒸し料理のレシピを掲載しています。すき焼き風蒸し煮、ハンバーグと野菜の蒸し焼き、アクアパッツァ、ローストビーフといった様々なジャンルの料理が、蒸し料理として新しい魅力を引き出していることがわかります。「いつもの料理も、“蒸す”と可能性が広がります。 蒸し煮、蒸し焼き、蒸し炒め…… あらゆるレシピが、新しい表情に！」という言葉が、その多様性を象徴しています。
重要なアイデアや事実:

「フタをして蒸す」というシンプルな調理法が、蒸し料理の基本であり、最も重要なポイントである。
鍋、フライパン、電子レンジといった家庭にある調理器具が、工夫次第で蒸し料理に活用できる。
蒸し料理は、素材の栄養価を保持しやすく、油分や塩分を抑えたヘルシーな調理法である。
加熱効率が良いフタ蒸しは、調理時間の短縮につながり、光熱費の節約にも貢献する。
蒸すことで野菜のかさが減り、食物繊維を豊富に摂取できる。
難しい調理テクニックは不要で、料理初心者でも気軽に挑戦できる。
蒸し料理は、素材本来の旨味を引き出すため、シンプルな調味でもおいしく仕上がる。
レシピは、肉、魚介、野菜など様々な食材を使い、和食、洋食、中華、エスニックなど多様なジャンルにわたる。
タレやソースも豊富に紹介されており、蒸し料理の味のバリエーションを広げることができる。
各レシピには、材料、作り方の他に、「お役立ちメモ」として、調理のヒントや食材に関する情報が掲載されている。
結論:

「鍋、フライパンで 蒸し料理大全 せいろがなくてもおいしくできる!」は、蒸し料理を手軽に、そしておいしく楽しむための実用的なレシピ集です。特別な道具がなくても、いつもの調理器具で、素材の旨味を最大限に活かしたヘルシーな料理を作りたいと考えるすべての人にとって、大変参考になる一冊と言えるでしょう。「さあ、たくさんの おいしい「蒸す」を楽しんでみましょう！」という著者のメッセージが、読者の料理への意欲を掻き立てます。